Navigatorは、運用中にも辞書の更新を伴うため、ノード切替え時には、DBMS上の辞書と、Navigatorの管理情報ファイルが不整合な状態となる場合があります、このため、ノード切替え時には、この2つの情報を同期する処理が必要です。
辞書を更新している最中に切り替えが発生した場合を想定して、辞書の不整合の修復作業が切り替えの順番に含まれます。
切り替えは、以下の順番で行われます。
切り替え
クラスタソフトウェアの機能によって、自動で切り替わります。
待機ノードのNavigatorサーバの運用開始
辞書の不整合の修復作業
辞書の不整合の修復作業を行います。rn_refreshコマンドを状態遷移プロシジャに登録しておく必要があります。
NavigatorクライアントおよびNavigator管理ツールの再接続
利用しているNavigatorクライアントおよびNavigator管理ツールをNavigatorサーバへ再接続します。(接続先を変更する必要はありません。)
ローカル構成およびリモート構成でクラスタ運用が可能です。辞書データベースの他に、以下のように参照データベースを利用した構成も可能です。
図1.1 ローカル構成で参照データベースがある場合
図1.2 リモート構成で参照データベースがある場合
ポイント
Navigatorサーバを参照のみ(運用中に辞書の更新なし)で運用し、辞書の更新をNavigatorサーバの運用停止時に行う運用にすることで、ノード切替えの手順から辞書の不整合の修復作業を省くことができます。辞書の不整合の修復作業を省くことでノード切替えの時間を短縮することができます。
注意
Navigatorサーバのクラスタ運用には、以下の注意事項があります。
Navigatorの辞書が多い場合、またはNavigatorの辞書に登録しているテーブル数が多い場合は、ノード切替えに時間がかかります。
ホットスタンバイには対応していません。