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Big Data Integration ServerV1.4.0 検索編アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

D.1 Java APIを使用した場合のローカルメモリ量の見積り

アプリケーション実行時に、ShunsakuのAPIが使用するメモリ量の概算は、以下のように見積もってください。


Java API使用時のメモリ使用量の見積り式について以下の表に示します。


表D.1 JavaAPI使用時におけるメモリ使用量の見積り式の一覧

アプリケーションからの利用方法

変動要因

見積り式(キロバイト)

データの検索

・取得する1件のXML形式またはテキスト形式の最大データ長
・1画面に表示する件数
・多重度

2.1×取得する1件のXML形式またはテキスト形式の最大データ長(キロバイト)×1画面に表示する件数(件)×多重度(注)

データの更新

・追加する1件のXML形式の最大データ長
・1回のexecuteInsertで追加する件数
・多重度

4.8×追加する1件のXML形式の最大データ長(キロバイト)×1回のexecuteInsertで追加する件数(件)×多重度

注意

検索の実行から結果の取得までのメモリ使用量です。検索終了後もResultSetオブジェクトを保持しておき、次のデータ参照を実行する場合は、保持しているデータ長×件数分のメモリが追加で必要となります。

見積り例

Java APIを使用した場合のローカルメモリ量の見積り例を以下に示します。


変動要因が以下の場合

データの検索

2.1 × 1 × 100 × 100 = 21000 Kバイト (約20メガバイト)

データの更新

4.8 × 1 × 100 × 100 = 48000 Kバイト (約50メガバイト)

Java APIで使用するメモリは、すべてJavaVMが管理するヒープ領域と呼ばれる領域を使用します。算出したメモリ使用量に合わせて、Javaのヒープサイズを変更してください。ヒープサイズの変更方法については、以下を参照してください。


ヒープサイズの変更方法

Javaヒープサイズの初期値(J2SDK1.3以降では、初期サイズ:2メガバイト、最大サイズ:64メガバイト)はあらかじめ決まっています。Javaコマンドのオプションで指定することにより変更することができます。オプションの説明を以下の表に示します。


表D.2 Javaコマンドのオプションの一覧

項目

オプション

説明

初期サイズ

-Xms

Javaヒープサイズの初期サイズをバイト数で指定します。指定する値は、1メガバイトより大きい1024の倍数にしなければなりません。キロバイトを指定するには、文字“k(小文字)”または“K(大文字)”を追加します。 メガバイトを指定する場合は、文字“m(小文字)”または“M(大文字)”を追加します。既定値は2メガバイトです。

最大サイズ

-Xmx

Javaヒープサイズの最大サイズをバイト数で指定します。指定する値は、2Mバイトより大きい1024の倍数にしなければなりません。キロバイトを指定するには、文字“k(小文字)”または“K(大文字)”を追加します。メガバイトを指定する場合は、文字“m(小文字)”または“M(大文字)”を追加します。既定値は64メガバイトです。


Javaコマンドの実行例を以下に示します。


Javaアプリケーション(AppClass)のJavaヒープサイズの最大サイズを128メガバイトに設定する場合


Java -Xmx128m AppClass