Java APIでは、以下に示すデータの更新ができます。
XML文書の追加
レコードIDによるXML文書の削除
レコードIDによるXML文書の更新
参考
ダイレクトアクセスキーを使ったデータ更新も可能です。
ダイレクトアクセスキー機能の詳細については、“第6章 ダイレクトアクセス機能”を参照してください。
データを更新するサンプルプログラムは、“F.2 データの更新”を参照してください。
以降に、データの更新を行うアプリケーションの作成方法について説明します。
データを追加するには、prepareInsertメソッドを使用します。
データを追加する場合の流れについて、以下の図に示します。
図11.10 データを追加する場合の流れ
記述例
ShunConnection con = new ShunConnection(); ShunPreparedStatement pstmt = con.prepareInsert(); (1) |
ShunPreparedStatementオブジェクトの作成は、prepareInsertメソッドを使用します。
データを追加するメソッドとして、以下があります。
メソッド名 | 機能説明 |
---|---|
add(String data) | Stringオブジェクトのデータを追加します。 |
add(InputStream data) | InputStreamオブジェクトのデータを追加します。 |
addメソッドで指定するデータには複数のデータを含むことができます。また、複数のファイルに格納したデータを一度に追加したい場合は、addメソッドを複数回実行することができます。ただし、1つのデータを分割し、複数のaddメソッドに分けて指定することはできません。
追加の実行はexecuteInsertメソッドを使用します。
ShunPreparedStatementオブジェクトは、使用後にcloseメソッドで必ず解放します。
データを削除するには、prepareDeleteRecordIDメソッドを使用します。
Java APIでは、レコードIDを使用してデータを削除します。データを削除する前にgetRecordIDメソッドを使用して、削除したいデータのレコードIDを取得しておく必要があります。
レコードIDを指定してデータを削除する場合の流れについて、以下の図に示します。
図11.11 レコードIDを指定してデータを削除する場合の流れ
記述例
ShunConnection con = new ShunConnection(); ShunPreparedRecordID prid = con.prepareDeleteRecordID(); (1) |
ShunPreparedRecordIDオブジェクトの作成は、prepareDeleteRecordIDメソッドを使用します。
レコードIDの設定は、addメソッドを使用します。レコードIDはgetRecordIDメソッドで取得します。
addメソッドで複数のレコードIDを設定できます。すでに同一のレコードIDが設定されている場合は上書きします。
ポイント
addメソッドで複数のレコードIDを指定することで、一度に複数のXML文書を削除することができます。
削除の実行はdeleteByRecordIDメソッドを使用します。
ShunPreparedRecordIDオブジェクトは、使用後にcloseメソッドで必ず解放します。
XML文書を更新するには、prepareUpdateRecordIDメソッドを使用します。
Java APIでは、レコードIDを使用してデータを更新します。データを更新する前にgetRecordIDメソッドを使用して、更新したいデータのレコードIDを取得しておく必要があります。レコードIDによるXML文書の更新とは、新しいXML文書で既存のXMLを置換することを指します。既存のXML文書中のデータを部分的に更新することはできません。
レコードIDを指定してデータを更新する場合の流れについて、以下の図に示します。
図11.12 レコードIDを指定してデータを更新する場合の流れ
記述例
ShunConnection con = new ShunConnection(); ShunPreparedRecordID prid = con.prepareUpdateRecordID(); (1) |
ShunPreparedRecordIDオブジェクトの作成は、prepareUpdateRecordIDメソッドを使用します。
レコードID、および更新するデータの設定は、addメソッドを使用します。レコードIDはgetRecordIDメソッドで取得します。
addメソッドで複数のレコードIDおよび更新データを設定できます。すでに同一のレコードIDが設定されている場合はレコードIDおよび更新データを上書きします。
ポイント
addメソッドで複数のレコードIDおよび更新データを指定することで、一度に複数のXML文書を更新することができます。
更新の実行はupdateByRecordIDメソッドを使用します。
ShunPreparedRecordIDオブジェクトは、使用後にcloseメソッドで必ず解放します。