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Big Data Integration ServerV1.4.0 検索編アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

11.2.3 データの更新

Java APIでは、以下に示すデータの更新ができます。

データを更新するサンプルプログラムは、“F.2 データの更新”を参照してください。

以降に、データの更新を行うアプリケーションの作成方法について説明します。


11.2.3.1 データを追加する

データを追加するには、prepareInsertメソッドを使用します。

データを追加する場合の流れについて、以下の図に示します。

図11.10 データを追加する場合の流れ


記述例

ShunConnection con = new ShunConnection();

ShunPreparedStatement pstmt = con.prepareInsert();                   (1)
// ファイルからデータを読み込む
FileInputStream oFIS = new FileInputStream("newData.xml");
pstmt
.add(oFIS); (2)
pstmt.executeInsert(); (3)
pstmt.close(); (4)
con.close();

(1) ShunPreparedStatementオブジェクトの作成

ShunPreparedStatementオブジェクトの作成は、prepareInsertメソッドを使用します。


(2) 追加するデータの設定

データを追加するメソッドとして、以下があります。

表11.7 データを追加する場合に使用可能なメソッド一覧

メソッド名

機能説明

add(String data)

Stringオブジェクトのデータを追加します。

add(InputStream data)

InputStreamオブジェクトのデータを追加します。


addメソッドで指定するデータには複数のデータを含むことができます。また、複数のファイルに格納したデータを一度に追加したい場合は、addメソッドを複数回実行することができます。ただし、1つのデータを分割し、複数のaddメソッドに分けて指定することはできません。


(3) 追加の実行

追加の実行はexecuteInsertメソッドを使用します。


(4) ShunPreparedStatementオブジェクトの解放

ShunPreparedStatementオブジェクトは、使用後にcloseメソッドで必ず解放します。


11.2.3.2 レコードIDを指定してデータを削除する

データを削除するには、prepareDeleteRecordIDメソッドを使用します。

Java APIでは、レコードIDを使用してデータを削除します。データを削除する前にgetRecordIDメソッドを使用して、削除したいデータのレコードIDを取得しておく必要があります。

レコードIDを指定してデータを削除する場合の流れについて、以下の図に示します。


図11.11 レコードIDを指定してデータを削除する場合の流れ


記述例

ShunConnection con = new ShunConnection();

ShunPreparedRecordID prid = con.prepareDeleteRecordID();           (1)
prid.add(recordID); (2)

prid.deleteByRecordID(); (3)
prid.close(); (4)
con.close();

(1) ShunPreparedRecordIDオブジェクトの作成

ShunPreparedRecordIDオブジェクトの作成は、prepareDeleteRecordIDメソッドを使用します。


(2) 削除するデータのレコードIDの設定

レコードIDの設定は、addメソッドを使用します。レコードIDはgetRecordIDメソッドで取得します。

addメソッドで複数のレコードIDを設定できます。すでに同一のレコードIDが設定されている場合は上書きします。

ポイント

addメソッドで複数のレコードIDを指定することで、一度に複数のXML文書を削除することができます。


(3) 削除の実行

削除の実行はdeleteByRecordIDメソッドを使用します。


(4) ShunPreparedRecordIDオブジェクトの解放

ShunPreparedRecordIDオブジェクトは、使用後にcloseメソッドで必ず解放します。


11.2.3.3 レコードIDを指定してデータを更新する

XML文書を更新するには、prepareUpdateRecordIDメソッドを使用します。


Java APIでは、レコードIDを使用してデータを更新します。データを更新する前にgetRecordIDメソッドを使用して、更新したいデータのレコードIDを取得しておく必要があります。レコードIDによるXML文書の更新とは、新しいXML文書で既存のXMLを置換することを指します。既存のXML文書中のデータを部分的に更新することはできません。

レコードIDを指定してデータを更新する場合の流れについて、以下の図に示します。


図11.12 レコードIDを指定してデータを更新する場合の流れ


記述例

ShunConnection con = new ShunConnection();

ShunPreparedRecordID prid = con.prepareUpdateRecordID();           (1)
prid.add(
recordID, updateData); (2)
prid.updateByRecordID(); (3)
prid.close(); (4)
con.close();

(1) ShunPreparedRecordIDオブジェクトの作成

ShunPreparedRecordIDオブジェクトの作成は、prepareUpdateRecordIDメソッドを使用します。


(2) レコードID、および更新するデータの設定

レコードID、および更新するデータの設定は、addメソッドを使用します。レコードIDはgetRecordIDメソッドで取得します。

addメソッドで複数のレコードIDおよび更新データを設定できます。すでに同一のレコードIDが設定されている場合はレコードIDおよび更新データを上書きします。

ポイント

addメソッドで複数のレコードIDおよび更新データを指定することで、一度に複数のXML文書を更新することができます。


(3) 更新の実行

更新の実行はupdateByRecordIDメソッドを使用します。


(4) ShunPreparedRecordIDオブジェクトの解放

ShunPreparedRecordIDオブジェクトは、使用後にcloseメソッドで必ず解放します。