検索条件パス指定ファイルは、XML文書中の検索対象外の要素ノードまたは、検索対象の要素ノードをパス式で指定するファイルです。
Shunsakuでは、検索条件パス指定ファイルで指定されたパス式条件に沿って、検索対象とする要素ノードを決定します。
検索条件パス指定ファイルの記述する検索条件パス式は、以下の書式で記述してください。
図7.2 検索条件パス式の書式
“+”は、検索対象の要素ノードを指定する場合に指定します。
“-”は、検索対象外の要素ノードを指定する場合に指定します。
パス式の最後に‘//’を指定することができます。‘//’を指定すると上位ノード配下の任意の階層にあるすべての要素ノードが対象となります。
検索条件パス指定ファイルを変更した場合は、directorを再起動してください。
以下に、検索条件パス指定ファイルの指定方法について、説明します。
1行に1つの検索条件パスをパス式で記述してください。
1行の最大長は4095バイトです(改行は含みません)。
行の先頭が“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に“#”が指定されている場合、その“#”以降、行末までがコメントとして扱われます。
検索条件パス指定ファイルに検索条件を示すパス式は複数指定できます。ただし、検索対象外の要素ノードの指定と検索対象の要素ノードを混在して指定することはできません。(“-”と“+”の混在指定はできません)
検索条件パス指定ファイルに同じ要素ノードを複数指定することはできません。
検索条件パス指定ファイルには、1つ以上の検索条件パス式を指定してください。
要素名がマルチバイト文字の場合、システム用動作環境ファイルの“CharacterCode”パラメタに指定した文字コードと同じ文字コードで要素名を記述してください。
検索対象外とした要素ノードを検索式に指定した場合、または検索対象とした要素ノード以外の要素ノードを検索式に指定した場合、検索結果が0件となります。
検索条件パス式の指定に関わらす、リターン式および、ソート式にはすべての要素ノードが指定できます。ファイル名には、“#”、空白文字、および全角文字は指定できません。
注意
検索条件パス指定ファイルは、director用動作環境ファイルと同時にバックアップする必要があります。
XML検索範囲局所化機能を使用する場合には、directorがXML検索範囲局所化情報をメモリ上に展開するため、ディレクタサーバにおける使用メモリ量が増加します。
このため、directorのメモリ使用量を見積もり、Shunsakuシステムの構成を設計する必要があります。
directorのメモリ使用量の見積りの詳細については、“導入・運用ガイド”の“資源の見積り”を参照してください。
以下に検索条件パス指定ファイルの例を記述します。
検索対象外の要素ノードを指定する場合
# 検索対象外の要素ノードを指定する -/doc/employee/email -/doc/detail// -/doc/report
検索対象の要素ノードを指定する場合
#検索対象の要素ノードを指定する +/doc/employee/email +/doc/detail// +/doc/report