first_value関数は、グループのレコードを、順序式で指定された順序で参照したときの先頭のレコードを求め、そのレコード内の項目参照で指定される項目の値を返します。
first_value関数の書式を以下の図に示します。
図4.42 first_value関数の書式
順序式は、データの順序を定義するものです。順序式によって定義される順序は、順序式に指定するソート式によってデータを並び替えたと仮定した場合のソート結果の順序と同じになります。
順序式は、ソート式と同様に、複数の項目を指定したり、昇順または降順を指定したりできます。
順序式を省略した場合、入力データ順でレコードを参照します。このときの“入力データ順”とは、以下の順序になります。
2つのレコードが同じファイル内に存在する場合、ファイルを先頭から見て先に出現するレコードが先、後に出現するレコードが後になります。
2つのレコードが異なるファイルにそれぞれ存在する場合、入力ファイルパラメタに先に記述されたファイルのレコードが先、後に記述されたファイルのレコードが後になります。
順序式の書式を以下の図に示します。
図4.43 順序式の書式
参照
項目参照については、“3.1.9 項目参照”を参照してください。
ソート式については、“3.6 ソート式”を参照してください。
項目参照で指定された項目のデータ型と同じデータ型を返します。
first_value( $メンバ名, { val($入社年度) } ) 最古参