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Big Data Integration ServerV1.4.0 加工編リファレンス集
FUJITSU Software

2.5.1 AsisSetEnvironment

機能

Data Effectorの環境パラメタを設定します。
Data Effectorの環境パラメタは、指定したハンドルを用いて実行するData Effectorの関数の処理にだけ影響します。


記述形式

#include "libAsis.h"                /* 公開ヘッダ    */

int AsisSetEnvironment(
    ASISHANDLE      Handle,         /* ハンドル      */
    const char      *Name,          /* Data Effectorの環境パラメタ名   */
    const char      *Value          /* Data Effectorの環境パラメタの値 */
);

パラメタ

データ型

パラメタ

用途

説明

ASISHANDLE

Handle

入力

ハンドルを指定します。

const char*

Name

入力

Data Effectorの環境パラメタの名前を指定します。

const char*

Value

入力

Nameパラメタに指定したData Effectorの環境パラメタに対する値を指定します。


Name

Name には、以下の文字列が指定できます。

環境パラメタ名

意味

機能名

抽出機能

連結機能

集計機能

ソート機能

FieldSeparator

入力ファイルがCSV形式の場合、項目間の区切り文字を指定します。

FieldSeparatorMode

入力ファイルがCSV形式の場合、項目間の区切り文字の扱いを指定します。

SubstituteZeroForEmpty

数値演算式における空の扱いを指定します。

○(注)

QuotationMarkMode

CSV形式の結果データ中の文字列に対して、二重引用符(")の設定を指定します。

○(注)

SkipHeader

入力ファイルの先頭行を読みとばすかどうかを指定します。

MstSkipHeader

マスタファイルの先頭行を読みとばすかどうかを指定します。

OutputGroupItem

グループ式に指定された項目を出力するかどうかを指定します。

JoinAlert

入力マスタファイルのレコードと結合されなかった入力ジャーナルファイルのレコードが存在した場合、復帰の扱いを指定します。

OutLineFeedCode

出力データでのレコードの終端の改行コードの取り扱いを指定します。

ExceptRecordFolder

連結結果ファイルに出力されなかったレコードを指定したディレクトリ配下に出力します。入力ファイルごとにファイルを作成し、出力します。

○:指定可能
―:指定無効
注) キー仕分け機能(AsisExecuteKeySort関数)を使用する場合、本環境パラメタは無効です。


Value

Valueには、環境パラメタ名(Name)それぞれについて以下の文字列が指定できます。

注意

いずれのValueも、設定値を二重引用符(")で囲んで指定します。


FieldSeparator

入力ファイルタイプがCSVの場合、項目間の区切り文字を指定します。
本パラメタを省略した場合、カンマが指定されたものとみなします。

設定値

意味

\,

項目間の区切り文字としてカンマを使用します。

\s

項目間の区切り文字として半角空白を使用します。

\t

項目間の区切り文字として水平タブを使用します。


区切り文字として複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。

注意

本パラメタを指定した場合の出力時の区切り文字は、リターン式または集計式の指定によって、以下のように異なります。

リターン式または集計式

出力時の区切り文字

指定あり

カンマ

指定なし

入力ファイルと同じ形式


FieldSeparatorMode

入力ファイルタイプがCSVのとき、2つ以上の連続した区切り文字の扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

1つの区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱います。

1

2つ以上の連続した区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱います。


SubstituteZeroForEmpty

数値演算式の算術演算において、空の扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、NOが指定されたものとみなします。

設定値

意味

YES

数値演算式の算術演算において、空を0とみなして演算します。
また、数値演算式の結果が空となった場合、0を出力します。

NO

数値演算式における算術演算において、演算対象に空が含まれる場合、演算結果はすべて空を返します。
また、数値演算式の結果が空となった場合、何も出力しません。

注意

キー仕分け機能を使用する(AsisExecuteKeySortを実行する)場合、本環境パラメタは無効です。


QuotationMarkMode

CSV形式で出力される結果データに対して、結果データ中の文字列の項目に対して、二重引用符(”)の設定を指定できます。

本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

二重引用符(")が設定されます。

1

二重引用符(")が設定されません。

注意

  • キー仕分け機能を使用する(AsisExecuteKeySortを実行する)場合、本環境パラメタは無効です。

  • 出力形式の自由化機能を利用する(リターン式に出力形式を指定する)場合、本パラメタは無効です。


SkipHeader

入力ファイルタイプがCSVで、スキーマ情報ファイルが指定されたとき、入力ファイル(連結機能の場合、入力ジャーナルファイル)の先頭行を読み飛ばすかどうかを指定します。

本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

入力ファイルの見出し行を読み飛ばしません。

1

入力ファイルの見出し行を読み飛ばします。


MstSkipHeader

入力ファイルタイプがCSVで、スキーマ情報ファイルが指定されたとき、入力マスタファイルの先頭行を読み飛ばすかどうかを指定します。

本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

入力マスタファイルの見出し行を読み飛ばしません。

1

入力マスタファイルの見出し行を読み飛ばします。


OutputGroupItem

グループ式に指定された項目を出力するかどうかを指定します。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

集計結果の先頭にグループ式に指定された項目を出力します。

1

集計結果の先頭にグループ式に指定された項目を出力しません。


JoinAlert

入力マスタファイルのレコードと結合されなかった入力ジャーナルファイルのレコードが1つ以上存在した場合、復帰の扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

正常終了します。

1

警告終了します。
結合されなかったレコードが存在しても処理を継続し、処理完了時に警告終了します。

2

異常終了します。 結合されなかったレコードが存在すると、その時点で処理を中断し異常終了します。連結条件式の結合型にINNER JOIN方式を指定した場合だけ有効です。


OutLineFeedCode

出力データにおける、レコード終端の改行コードの取り扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、“LF”が指定されたものとみなします。
ただし、入力データの内容(XMLの要素やCSVの項目内容など)にある改行コードは対象外です。入力データに存在する改行文字と同じ改行文字が出力されます。

設定値

意味

LF

Lf(0x0A)を改行コードとして認識します。

CRLF

Cr(0x0D)Lf(0x0A)を改行コードとして認識します。

NULL

NULLを指定した場合、“LF”が指定されたものとみなします。


ExceptRecordFolder

連結結果ファイルに出力されなかった、未連結のジャーナルレコードが出力されるディレクトリを指定します。指定したディレクトリ配下に入力ジャーナルファイルごとに、ファイルが作成され、未連結のジャーナルレコードが格納されます。本パラメタを省略した場合には、未連結のジャーナルレコードは、出力されません。

結合型にINNER JOIN方式を指定した場合、本パラメタに指定したディレクトリ配下に、未連結のジャーナルレコードが出力されます。

参照

未連結のジャーナルレコードを出力するファイル名およびその他詳細については、“1.3.1 replace用動作環境ファイル”の“ExceptRecordFolder”を参照してください。



復帰値

復帰値

説明

ASIS_SUCCESS

関数が正常に終了したことを示します。

ASIS_ERROR

関数の実行時に問題が検出されたことを示します。


関数の利用規則

注意

  • 抽出機能の場合、AsisInitSelect関数の前に本関数で環境パラメタを設定する必要があります。

  • 連結機能の場合、AsisInitReplace関数の前に本関数で環境パラメタを設定する必要があります。