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Big Data Integration ServerV1.4.0 加工編導入・運用ガイド
FUJITSU Software

1.4.2 導出された項目の値で処理する

Data Effectorでは、ファイル内の実データの値を元にして処理します。
例えば、集計処理では、条件に従って入力データの値が同じものを1つのグループとみなして集計します。しかし、情報が多様化する状況においては、異なる値同士を1つのグループとみなして分類・集計したい、実データの値に付加情報を持たせたい、というデータ加工の要件が多く見られます。
そこで、Data Effectorでは入出力データの値から計算や条件判定によって導出される項目を、連結処理や集計処理に使用できる、仮想項目機能を提供します。
仮想項目機能は、実データに対する仮想的な項目を定義する機能です。仮想項目は、通常の項目と同じように各機能の条件として、使用できます。
以下に、仮想項目のイメージを示します。

図1.7 仮想項目のイメージ


入出力ファイル中の実データを一時的に別の値に置き換える場合や、流動的な値を使ってデータ処理を行う場合に、仮想項目機能を利用すると非常に便利です。また、文字の実データを仮想項目の数値データに変換すると、集計やソート処理が簡単にできます。
さらに、処理結果の実データに対して付加情報をつけたい場合にも、利用できます。

本機能は、以下のような用途に利用できます。

これにより、Data Effectorでのデータ加工範囲が広がり、データの活用度が飛躍的に高まります。

以下に、仮想項目機能の概要について、データ値ごとに分類する例で示します。

図1.8 仮想項目機能の概要

参照

仮想項目機能の使用方法については、“4.2 導出された項目の値で処理する”を参照してください。