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Big Data Integration ServerV1.4.0 加工編導入・運用ガイド
FUJITSU Software

1.4.1 さまざまな種類のデータ型を扱う

業務で扱うデータには、文字や数値だけでなく、日付または時間など、さまざまな種類があります。

Data Effectorでは、それぞれのデータ型を以下のように定義しています。

表1.2 Data Effectorで扱うデータ型

データ値の例

データ型

"あいう"、"ABC"といった文字の連なり

文字列型

"10"、"-0.5"といった数値

数値型

"2010-05-01"といった、年月日

日付型

"09:10:25"といった、時分秒

時刻型

"2010-05-01 09:10:25"といった日付と時間

日時型


Data Effectorでは、基本的にすべてのデータを文字列として処理します。
データ型を意識して処理したい場合、Data Effectorの提供する関数を使います。
関数を使うことで、データ型を変換することもできます(日付型を文字列型に変換する、など)。

Data Effectorの関数は、大きく“単一行関数”と“集合関数”に分類されます。
単一行関数は、その処理内容によって、さらに分類されています。

ポイント

単一行関数とは、任意の1行(レコード)に対して、1つの値を返す関数です。

集合関数とは、複数の行の値をもとに1つの値を返す関数です。

以下に、Data Effectorで扱う関数の一部を紹介します。

表1.3 Data Effectorで扱う関数の例

やりたいこと

関数名

分類名
(詳細分類名)

データ型

入力時の型

出力時の型

必要な文字列だけ取出したい

substr

単一行関数
(文字列関数)

文字列型

文字列型

文字列から数値だけを抜き出したい

val

単一行関数
(数値処理関数)

文字列型

数値型

数値を文字列に変換したい

string

単一行関数
(文字列関数)

すべての型(注)

文字列型

データの文字数を知りたい

length

単一行関数
(文字列関数)

文字列型

数値型

日時データの形式を変えたい

date_to_string

単一行関数
(日時関数)

日付型

文字列型

数値データの桁数を揃えたい

val_to_string

単一行関数
(数値処理関数)

数値型

文字列型

データ値を合計したい

sum

集合関数

数値型

数値型

最後のレコードを探したい

last_value

集合関数

すべての型(注)

入力時と同じ

注) 文字列型、数値型、日付型、時刻型および日時型

参照

  • データ型の変換については、“第4章 データを変換する”を参照してください。

  • 関数の詳細については、“リファレンス集”の“関数の書式”を参照してください。