帳票印刷のGlassFish Serverクラスターを作成します。
参考
帳票印刷のGlassFish Serverクラスターは、サンプルスクリプト(createCLPA.bat)を利用して作成することができます。
List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\setup\samples
createCLPA.bat: 【GlassFish Serverクラスター作成スクリプト】
deleteCLPA.bat: 【GlassFish Serverクラスター削除スクリプト】
サンプルスクリプトを利用したGlassFish Serverクラスター作成手順を以下に示します。
サンプルスクリプトでは、GlassFish Serverクラスターの設定(LWDST_W-config)で、トランザクションサービスのトランザクションタイムアウトに600秒を設定します。
なお、サンプルスクリプトでは、Webサーバの再起動を行います。
サンプルスクリプトの実行
コマンドプロンプトを「管理者として実行」を選択して起動し、管理者権限に昇格させたコマンドプロンプトで、サンプルスクリプトの格納場所にフォルダを移動して、サンプルスクリプトを実行します。
スクリプトの引数には、以下を指定してください。なお、[]は指定を省略できることを示します。
-u 管理ユーザーID
-w 管理者パスワード
[-p 運用管理用HTTPリスナーポート番号]
省略時は「12041」になります。
[-d 運用資産格納ディレクトリー]
省略時は以下のInterstage Application Serverインストール時のデフォルト運用資産格納ディレクトリーになります。
"%IS_HOME%\glassfish5\var"
管理ユーザーID、管理者パスワード、運用管理用HTTPリスナーポート番号は、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した値を指定してください。
GlassFish 5の認証情報の設定
GlassFish 5のポート番号の設定
Interstage Application Serverのインストール時に、任意の運用資産格納ディレクトリーを指定した場合は、必ず-dオプションで運用資産格納ディレクトリーを指定してください。
例
以下の場合の実行例です。
管理ユーザーID:admin
管理者パスワード:adminPWD
運用管理用HTTPリスナーポート番号:12041(省略値)
任意の用資産格納ディレクトリーを設定していない場合
C:\ListWORKS\Distribute\writer\setup\samples> createCLPA.bat -u admin -w adminPWD
任意の用資産格納ディレクトリーを設定している場合
C:\ListWORKS\Distribute\writer\setup\samples> createCLPA.bat -u admin -w adminPWD -d d:\userdir
Webサーバの再起動の確認
コマンドプロンプトにWebサーバの再起動を確認する以下のメッセージが表示されます。
配信出力サーバのGlassFish Serverクラスターの作成処理を実行すると、Webサーバが再起動されます。 処理を実施してもよろしいですか(y/n)
問題がなければ「y」を入力してください。GlassFish Serverクラスター作成スクリプトの処理が続行されます。
問題があれば「n」を入力してください。GlassFish Serverクラスター作成スクリプトの処理が中断されます。
「y」または「n」以外の文字列を入力すると、再度確認メッセージが表示されます。
実行結果の確認
コマンドプロンプトに以下が表示され、GlassFish Serverクラスターが正常に作成されたことを確認します。
GlassFish Serverクラスターの作成手順が完了しました。
なお、エラーメッセージが出力されている場合は、GlassFish Serverクラスターの作成手順に従って作成してください。
以下に、GlassFish Serverクラスターの作成手順を説明します。
手順1:GlassFish Server管理コンソールの起動
以下の手順で、GlassFish Server管理コンソールを起動します。
Webブラウザで、以下に示すURLを指定し、GlassFish Server管理コンソールのログイン画面を表示します。
https://hostname:port/
配信出力サーバを運用するサーバのホスト名を指定します。
GlassFish Server管理コンソールのポート番号を指定します。デフォルトは12041です。
注意
SSL暗号化通信を使用しない設定を行った場合は、「https」の部分を「http」に置き換えて指定してください。
GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項については、“付録I GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項”を参照してください。 |
管理者権限を持つユーザIDとパスワードを指定し、【ログイン】ボタンをクリックします。
→GlassFish Server管理コンソールの画面が表示されます。
手順2:GlassFish Serverクラスターの作成
以下の手順で、GlassFish Serverクラスターの作成を行います。
GlassFish Server管理コンソールの左側のツリー画面で、【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。
【クラスタ】画面の【新規】ボタンをクリックします。
GlassFish Serverクラスターの名前を指定します。【新しいクラスタ】画面の「クラスタ名」エディットボックスに、「LWDST_W」を指定してください。
注意
クラスタ名に「LWDST_W」以外は、指定しないでください。
「作成するサーバーインスタンス」の「インスタンス名」エディットボックスに、「lwdst_w」を指定してください。
注意
インスタンス名に「lwdst_w」以外は、指定しないでください。
【OK】ボタンをクリックします。
→「LWDST_W」GlassFish Serverクラスターが作成されます。
手順3:GlassFish Serverクラスターの設定
以下の手順で、GlassFish Serverクラスターの設定を行います。
GlassFish Server管理コンソールの左側のツリー画面で、【共通タスク】-【設定】をクリックします。
【LWDST_W-config】をクリックします。
【設定】画面の【JVM設定】をクリックします。
【パス設定】タブをクリックします。
クラスパスを指定します。「クラスパスのサフィックス」エディットボックスに、以下のパスを絶対パスで指定します。各クラスパスを指定するときは、行の最後で改行してください。
List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\classes\lwdstwtr.jar
List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\classes\lwdstcif.jar
List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\lnk01\bin\F3JTjavaapi.jar
List Worksのインストール先フォルダ\classes\lwtrace.jar
一度、【保存】ボタンをクリックします。
続けて、【JVMオプション】タブをクリックします。
【JavaVMオプションの追加】ボタンをクリックし、以下を追加します。
-Xms1632m
【保存】ボタンをクリックします。
次に、【設定】画面の【トランザクションサービス】をクリックします。
トランザクションタイムアウトに600を設定します。
【保存】ボタンをクリックします。
→「LWDST_W」GlassFish Serverクラスターが設定されます。
手順4:Webアプリケーションの配備
以下の手順で、Webアプリケーションを配備します。
GlassFish Server管理コンソールの左側のツリー画面で、【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。
【LWDST_W】をクリックします。
【アプリケーション】タブをクリックします。
【アプリケーション】画面の【配備】ボタンをクリックします。
【アプリケーションまたはモジュールの配備】画面の「サーバーにアップロードするパッケージファイルを指定する」の【参照】ボタンをクリックし、以下のファイルを指定します。
List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\classes\lwdst-writer.war
コンテキストルート、アプリケーション名に、「lwdst-writer」が指定されていることを確認します。
注意
コンテキストルート、アプリケーション名は、「lwdst-writer」以外は指定しないでください。
【OK】ボタンをクリックします。
→Webアプリケーションが配備されます。