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Interstage List Works V11.0.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

4.5 帳票印刷のGlassFish Serverクラスターの作成

帳票印刷のGlassFish Serverクラスターを作成します。


参考

帳票印刷のGlassFish Serverクラスターは、サンプルスクリプト(createCLPA.bat)を利用して作成することができます。

サンプルスクリプトの格納場所
  List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\setup\samples
  • createCLPA.bat: 【GlassFish Serverクラスター作成スクリプト】

  • deleteCLPA.bat: 【GlassFish Serverクラスター削除スクリプト】


サンプルスクリプトを利用したGlassFish Serverクラスター作成手順を以下に示します。

サンプルスクリプトでは、GlassFish Serverクラスターの設定(LWDST_W-config)で、トランザクションサービスのトランザクションタイムアウトに600秒を設定します。

なお、サンプルスクリプトでは、Webサーバの再起動を行います。

  1. サンプルスクリプトの実行

    コマンドプロンプトを「管理者として実行」を選択して起動し、管理者権限に昇格させたコマンドプロンプトで、サンプルスクリプトの格納場所にフォルダを移動して、サンプルスクリプトを実行します。

    スクリプトの引数には、以下を指定してください。なお、[]は指定を省略できることを示します。

    -u 管理ユーザーID

    -w 管理者パスワード

    [-p 運用管理用HTTPリスナーポート番号]

    省略時は「12041」になります。

    [-d 運用資産格納ディレクトリー]

    省略時は以下のInterstage Application Serverインストール時のデフォルト運用資産格納ディレクトリーになります。

    "%IS_HOME%\glassfish5\var"
    管理ユーザーID、管理者パスワード、運用管理用HTTPリスナーポート番号は、Interstage Application Serverのインストール時に、以下の画面で設定した値を指定してください。
    • GlassFish 5の認証情報の設定

    • GlassFish 5のポート番号の設定

    Interstage Application Serverのインストール時に、任意の運用資産格納ディレクトリーを指定した場合は、必ず-dオプションで運用資産格納ディレクトリーを指定してください。

    以下の場合の実行例です。

    • 管理ユーザーID:admin

    • 管理者パスワード:adminPWD

    • 運用管理用HTTPリスナーポート番号:12041(省略値)

    • 任意の用資産格納ディレクトリーを設定していない場合

      C:\ListWORKS\Distribute\writer\setup\samples> createCLPA.bat -u admin -w adminPWD
    • 任意の用資産格納ディレクトリーを設定している場合

      C:\ListWORKS\Distribute\writer\setup\samples> createCLPA.bat -u admin -w adminPWD -d d:\userdir
  2. Webサーバの再起動の確認

    コマンドプロンプトにWebサーバの再起動を確認する以下のメッセージが表示されます。

    配信出力サーバのGlassFish Serverクラスターの作成処理を実行すると、Webサーバが再起動されます。
    処理を実施してもよろしいですか(y/n)

    問題がなければ「y」を入力してください。GlassFish Serverクラスター作成スクリプトの処理が続行されます。
    問題があれば「n」を入力してください。GlassFish Serverクラスター作成スクリプトの処理が中断されます。
    「y」または「n」以外の文字列を入力すると、再度確認メッセージが表示されます。

  3. 実行結果の確認

    コマンドプロンプトに以下が表示され、GlassFish Serverクラスターが正常に作成されたことを確認します。

    GlassFish Serverクラスターの作成手順が完了しました。

    なお、エラーメッセージが出力されている場合は、GlassFish Serverクラスターの作成手順に従って作成してください。

以下に、GlassFish Serverクラスターの作成手順を説明します。

手順1:GlassFish Server管理コンソールの起動

以下の手順で、GlassFish Server管理コンソールを起動します。

  1. Webブラウザで、以下に示すURLを指定し、GlassFish Server管理コンソールのログイン画面を表示します。

    https://hostname:port/
    hostname

    配信出力サーバを運用するサーバのホスト名を指定します。

    port

    GlassFish Server管理コンソールのポート番号を指定します。デフォルトは12041です。

    注意

    SSL暗号化通信を使用しない設定を行った場合は、「https」の部分を「http」に置き換えて指定してください。

    GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項については、“付録I GlassFish Server管理コンソールを使用するうえでの留意事項”を参照してください。
  2. 管理者権限を持つユーザIDとパスワードを指定し、【ログイン】ボタンをクリックします。

    →GlassFish Server管理コンソールの画面が表示されます。


手順2:GlassFish Serverクラスターの作成

以下の手順で、GlassFish Serverクラスターの作成を行います。

  1. GlassFish Server管理コンソールの左側のツリー画面で、【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

  2. 【クラスタ】画面の【新規】ボタンをクリックします。

  3. GlassFish Serverクラスターの名前を指定します。【新しいクラスタ】画面の「クラスタ名」エディットボックスに、「LWDST_W」を指定してください。

    注意

    クラスタ名に「LWDST_W」以外は、指定しないでください。

  4. 「作成するサーバーインスタンス」の「インスタンス名」エディットボックスに、「lwdst_w」を指定してください。

    注意

    インスタンス名に「lwdst_w」以外は、指定しないでください。

  5. 【OK】ボタンをクリックします。

    →「LWDST_W」GlassFish Serverクラスターが作成されます。


手順3GlassFish Serverクラスター設定

以下の手順で、GlassFish Serverクラスターの設定を行います。

  1. GlassFish Server管理コンソールの左側のツリー画面で、【共通タスク】-【設定】をクリックします。

  2. 【LWDST_W-config】をクリックします。

  3. 【設定】画面の【JVM設定】をクリックします。

  4. 【パス設定】タブをクリックします。

  5. クラスパスを指定します。「クラスパスのサフィックス」エディットボックスに、以下のパスを絶対パスで指定します。各クラスパスを指定するときは、行の最後で改行してください。

    • List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\classes\lwdstwtr.jar

    • List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\classes\lwdstcif.jar

    • List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\lnk01\bin\F3JTjavaapi.jar

    • List Worksのインストール先フォルダ\classes\lwtrace.jar

  6. 一度、【保存】ボタンをクリックします。

  7. 続けて、【JVMオプション】タブをクリックします。

  8. 【JavaVMオプションの追加】ボタンをクリックし、以下を追加します。

    -Xms1632m
  9. 【保存】ボタンをクリックします。

  10. 次に、【設定】画面の【トランザクションサービス】をクリックします。

  11. トランザクションタイムアウトに600を設定します。

  12. 【保存】ボタンをクリックします。

    →「LWDST_W」GlassFish Serverクラスターが設定されます。


手順4:Webアプリケーションの配備

以下の手順で、Webアプリケーションを配備します。

  1. GlassFish Server管理コンソールの左側のツリー画面で、【共通タスク】-【クラスタ】をクリックします。

  2. 【LWDST_W】をクリックします。

  3. 【アプリケーション】タブをクリックします。

  4. 【アプリケーション】画面の【配備】ボタンをクリックします。

  5. 【アプリケーションまたはモジュールの配備】画面の「サーバーにアップロードするパッケージファイルを指定する」の【参照】ボタンをクリックし、以下のファイルを指定します。

    List Worksのインストール先フォルダ\Distribute\writer\classes\lwdst-writer.war
  6. コンテキストルート、アプリケーション名に、「lwdst-writer」が指定されていることを確認します。

    注意

    コンテキストルート、アプリケーション名は、「lwdst-writer」以外は指定しないでください。

  7. 【OK】ボタンをクリックします。

    →Webアプリケーションが配備されます。