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Interstage List Works V11.0.0 操作手引書 利用者編
FUJITSU Software

7.1 帳票項目の基本設定

表示している帳票のデータを検索したり、データ変換したりするための項目を設定します。この項目を帳票項目と呼びます。

帳票項目とは、データの単位、検索の型(文字列として扱うのか、数値として扱うのか、日付として扱うのか)、どのようにデータ変換するのかについて設定したものです。設定した帳票項目は、同じオーバレイを使用している帳票、または同じ帳票名の帳票に対して有効になります。帳票項目には、以下の情報が設定できます。

設定した帳票項目は、同じオーバレイの帳票、または同じ帳票名の帳票に対しても有効です。

なお、オーバレイの列のタイトルを帳票項目の列の範囲名として設定すると、見出し付きでデータを変換できます。


リスト管理サーバの帳票へ帳票項目を設定するには、アクセス権が必要です。帳票項目を設定するアクセス権については、運用管理者に確認してください。


帳票項目を設定する目的

帳票項目を設定すると、以下の機能が効率よく利用できます。詳細を以下に示します。

帳票項目の設定なし

帳票項目の設定あり

ほかの機能への影響

検索 (注1)

  • 帳票全体の文字を検索

  • 選択範囲の文字と数値を検索

  • 帳票全体の文字を検索

  • 選択範囲の文字と数値を検索

  • 帳票項目の設定に従って、文字、数値、日付を検索

  • 帳票項目の設定に従った、検索結果の一覧表示

  • 暗黙の項目を補完する (注3)

クリップボードへコピー (注2)

文字の間隔を認識して、クリップボードへコピー

帳票項目の設定に従って、クリップボードへコピー

データ変換 (注2)

利用不可

  • 列に範囲名をつけて変換

  • 暗黙の項目を補完する (注3)

注1:「検索」の詳細は、“第8章 検索”を参照してください。

注2:「クリップボードへコピー」と「データ変換」の詳細は、“第9章 データの変換と連携”を参照してください。

注3:「暗黙の項目を補完する」の詳細は、「暗黙の項目を補完する」を参照してください。


帳票項目の種類

データの並びや、扱いたいデータの区切りによって、以下の2種類があります。

帳票項目を設定するツールバー

帳票項目の設定を開始すると、項目ツールバーが表示されます。項目ツールバーにあるボタンを利用して設定します。

ボタンの説明については、“付録B アイコン/ボタン/ツールバーの説明”を参照してください。

帳票項目の設定手順

帳票項目を設定する手順を以下の流れ図に示します。


帳票項目が設定された帳票

帳票項目の設定中は以下のように表示されます。


区切り位置を挿入/変更/削除する

データをいくつかの列項目単位に分けるための境界線を、区切り位置と呼びます。

表項目を設定すると、文字の間隔によって自動的に区切り位置が設定されます。この区切り位置が意図する位置と異なる場合、区切り位置を変更できます。また、【単一項目】ボタンを使用して設定した帳票項目にも、区切り位置を設定できます。

区切り位置については、“7.1.4 区切り位置を設定する”を参照してください。

列のプロパティを変更する

帳票項目を設定すると自動的に、【列のプロパティ】ダイアログボックスの「列の範囲名」と「検索の型」が設定されます。帳票項目の設定後に、列のプロパティを任意で変更できます。

列のプロパティについては、“7.1.5 列のプロパティを変更する”を参照してください。

帳票項目のプロパティを変更する

設定した帳票項目に、検索やデータ変換するための詳細な設定をします。段組帳票を検索、またはデータ変換するときは、必ず設定します。

帳票項目のプロパティについては、“7.1.6 帳票項目のプロパティを変更する”を参照してください。

帳票項目の限界値

機能名

設定可能数

帳票項目

1帳票当たり、最大99個まで

区切り位置 + 挿入文字

1帳票当たり、最大98ヶ所まで


暗黙の項目を補完する

暗黙の項目を補完するとは、文字列、数値などが省略された空白部分に、同じ列の上部の文字列、数値などを補う機能です。数値の場合は「0」が補完されるため、金額など「-」や空欄で省略されている項目を「0」で検索したいときに利用します。イメージを以下に示します。なお、帳票のデータを検索した場合、空レコードは補完の対象になりません。


文字列を暗黙補完する場合

数値を暗黙補完する場合

段組を暗黙補完する場合


検索やデータ変換するための帳票項目の設定サンプル

どのように帳票項目を設定するかにより、データ変換されたファイルの使いやすさや検索結果が変わってきます。検索やデータ変換するための帳票項目の設定サンプルを参考にしてください。

サンプルについては、“第12章 パターン別 検索とデータ変換の設定(サンプル集)”を参照してください。

帳票項目が保存できないときは

以下のことが考えられます。確認してください。

注意

Webクライアントを利用して帳票項目を設定した場合の注意事項

帳票項目の設定は、設定を終了した時点で保存されます。設定中に、以下の操作を行った場合、設定した帳票項目は保存されません。抜き出し検索範囲の設定も同様です。

  • 保管フォルダ・帳票の一覧を表示

  • 検索結果一覧を表示

  • リスト管理サーバから切断

  • Webブラウザを更新

  • Webブラウザの【戻る】、【進む】などの機能を使用して画面を移動

  • Webブラウザを終了