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Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V10 運用ガイド
FUJITSU Software

F.3 サンプルを動作させる環境の構築

ここでは、検索サンプルアプリが動作する次のような部門サーバー環境を想定して、その構築手順を説明します。

項目

設定

JSVR-WebサービスのルートURL

http://SERVERNAME:PORT/jsvr_csv/csv

検索サンプルアプリの実体パス

/usr/application/sample/kiban_search

検索サンプルアプリのWebアプリケーションとしてのURL

http://SERVERNAME:PORT/kiban_search

なお、前提条件として、Charset-Web入力およびマルチ文字コードオプションが、基盤コード運用およびJSVR-Webサービス運用の形態でインストール済みであることとします。

手順の概要は次のとおりです。

  1. 必要なファイルのコピー
    検索サンプルアプリの実体パスに、必要なファイルをコピーします。

  2. 設定
    環境に合わせて設定します。

  3. Webアプリケーションとして配備
    検索サンプルアプリを、Webアプリケーションとして配備します。

それぞれについて、次で説明します。

1. 必要なファイルのコピー

"Charset-Web入力のインストール先/webservice/csv/sample/kiban_search/webapp"ディレクトリー配下を、ディレクトリー構成を保ったまま、検索サンプルアプリの実体パスにコピーします。

コマンドライン操作の例("/usr/application/sample/kiban_search"ディレクトリも作成する場合)

# cd /usr
# mkdir application
# cd application
# mkdir sample
# cd sample
# mkdir kiban_search
# cp -r /opt/FJSVjsvr/webservice/csv/sample/kiban_search/webapp/* /usr/application/sample/kiban_search

2. 設定

検索サンプルアプリの実体パスの下の"WEB-INF/web.xml"ファイルをテキストエディターで開き、次のように設定を記述して上書きで保存します。

JSVR-WebサービスのルートURL設定

web.xmlの中の次の部分で、param-name:JSVRWS_URLに対するparam-valueに、JSVR-WebサービスのルートURLを設定します。

<context-param>
 <param-name>JSVRWS_URL</param_name>
 <param-value>http://SERVERNAME:PORT/jsvr_csv/csv</param-value>
</context-param>
デフォルト検索ページの設定

検索サンプルアプリのWebアプリケーション(main.jsp)に、起動時パラメーターを設定しないで起動した場合に表示されるページ(デフォルト検索ページ)の種類を設定します。web.xmlの次の部分で、param-name:DEFAULT_PAGEに対応するparam-valueに値を設定します。

<context-param>
 <param-name>DEFAULT_PAGE</param-name>
 <param-value>char</param-value>
</context-param>

設定できる値とその意味は次のとおりです。

意味

char

デフォルト検索ページを「手書き文字認識機能付きページ」とする。

part

デフォルト検索ページを「文字部品検索機能付きページ」とする。

注意

上記以外の値を誤って設定した場合は、"char"と設定されているものとみなします。

字形エラー画像の設定

字形エラー画像とは、検索サンプルアプリの文字比較機能で、存在しない文字コードを入力したときに表示される画像です。web.xmlの次の部分で、param-name:ErrorGlyphに対応するparam-valueへ字形エラー画像の場所(Webアプリケーションのルートからの相対位置)を設定します。

<servlet>
 <servlet-name>GlyphServlet</servlet-name>
 <servlet-class>fjsample.GlyphServlet</servlet-class>
 <init-param>
  <param-name>ErrorGlyph</param-name>
  <param-value>img/errorGlyph.gif</param-value>
 </init-param>
</servlet>

3. Webアプリケーションとして配備

検索サンプルアプリの実体パス以下を、Webアプリケーションとして配備します。部門サーバーのサーブレットコンテナの構成ごとに、手順の概略を示します。Webアプリケーションとして配備する方法について詳しくは、それぞれのサーブレットコンテナのマニュアルもあわせて参照してください。

Interstage Application ServerのJakarta EE 8環境の場合

注意

  • Webアプリケーションとしての配備方法として、WARファイルを作成する方法を例とします。

  • Interstage Application Serverの「GlassFish 設計・構築・運用ガイド」も参照してください。

次のようにして、検索サンプルアプリをWebアプリケーションとして配備します。

手順

  1. 検索サンプルアプリの実体パス以下をアーカイブしたWARファイルを作成します。

    コマンドライン操作の例

    # cd /usr/application/sample/kiban_search
    # jar -cf kiban_search.war *
  2. GlassFish ServerクラスターへWARファイルを配備します。

    コマンドライン操作の例

    # asadmin deploy --target jsvrcluster kiban_search.war
  3. GlassFish Serverクラスターを再起動します。

    コマンドライン操作の例

    # asadmin stop-cluster jsvrcluster
    # asadmin start-cluster jsvrcluster