ここでは、発生した問題の原因を切り分けるために必要な調査資料の採取方法について説明します。
初期調査資料は、以下の方法で採取できます。
採取方法の特徴を踏まえ、問題が発生した環境やシステムの状態に応じて、適切な方法で資料を採取してください。
管理サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all)を実行する方法です。
ネットワークを利用して各管理対象サーバの調査資料を一括採取できるため、各管理対象サーバ上でコマンドを実行するよりも簡単に資料を採取できます。
「管理サーバから資料を採取する方法(rcxadm mgrctl snap -all)」を参照し、資料を採取してください。
rcxadm mgrctl snap -allコマンドを実行するためには、約65Mバイトに加え、サーバの登録台数 × 約30Mバイトの空き容量が必要です。各サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap、rcxadm agtctl snap)を実行する方法です。
「各サーバ上で資料を採取する方法(rcxadm mgrctl snap、rcxadm agtctl snap)」を参照し、資料を採取してください。
rcxadm mgrctl snapコマンドを実行するためには、約65Mバイトの空き容量が必要です。
rcxadm agtctl snapコマンドを実行するためには、約30Mバイトの空き容量が必要です。
HBA address rename設定サービスで発生した問題の原因を特定するために、必要な調査資料を採取する方法です。
「HBA address rename設定サービス環境の資料を採取する方法」を参照し、資料を採取してください。
HBA address rename設定サービス用サーバの資料を採取するためには、約8Mバイトの空き容量が必要です。
注意
【VMware】
/var/log/vmware/hostd.log
/var/log/vmware/hostd-*.log
/var/log/vmware/hostd-*.log.gz
/usr/sbin/esxcfg-firewall -q
[システム ログのエクスポート]ダイアログが表示されます。
[システム ログのエクスポート]ダイアログが表示されます。
ダウンロード先に出力されたファイルを当社技術員に送付してください。
サポートバンドルの生成タスクが完了すると、サポートバンドルが完成した旨のダイアログが表示されます。
ブラウザのダウンロード確認メッセージが表示されます。
[システム ログのエクスポート]ダイアログが表示されます。
[ダウンロード先の選択]ダイアログが表示されます。
ダウンロード先に出力されたファイルを当社技術員に送付してください。
注意
/var/log/vmware/vsphere-client/logs/vsphere_client_virgo.logファイルに、以下のエラーメッセージが出力され、ダウンロードされたログが無効になる場合があります。
この場合、VMwareの既知の問題に該当している可能性がありますので、vCenter Serverのリリースノートを参照し、対処してください。
com.vmware.vsphere.client.logbundle.DownloadLogController Error downloading logs. org.apache.catalina.connector.ClientAbortException: java.net.SocketException: Broken pipe (Write failed) at org.apache.catalina.connector.OutputBuffer.realWriteBytes(OutputBuffer.java:407) |
【Windows】
UpdateAdvisorインストール先\uam showup |
netsh advfirewall show allprofile netsh advfirewall firewall show rule name=all verbose |
【Linux】
iptables --list --verbose |
管理サーバ上で調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all)を実行することで、各管理対象サーバの調査資料を一括して採取できます。
調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snap -all)を実行して資料を採取する方法を以下に示します。
以下の手順で、管理サーバ上の資料を採取します。
調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
【Windowsマネージャー】
>"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl snap [-dir directory] -all |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap [-dir directory] -all |
注意
どちらの場合も、ほかの管理対象サーバに対する調査資料の採取処理は継続されます。
実行結果はコマンドの実行ログで確認してください。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.11 rcxadm mgrctl」を参照してください。
採取に失敗した管理対象サーバについては、管理サーバ上でrcxadm mgrctl snap -allコマンドを再実行するか、失敗した管理対象サーバ上でrcxadm agtctl snapコマンドを実行して資料を採取してください。
【VMware】
「採取方法について」に記載されている手順で、別途採取してください。
管理サーバから一括で管理対象サーバの調査資料を採取できるrcxadm mgrctl snap -allコマンドとは別に、実行したサーバの情報だけを採取できるrcxadm mgrctl snapコマンドとrcxadm agtctl snapコマンドがあります。
調査資料の採取コマンド(rcxadm mgrctl snapまたはrcxadm agtctl snap)を実行して資料を採取する方法を以下に示します。
以下の手順で、サーバ上の資料を採取します。
調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。
【Windowsマネージャー】
>"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl snap [-dir directory]
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl snap [-dir directory]
【Windows】【Hyper-V】
>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl snap [-dir directory]
【Linux】【VMware】【KVM】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir directory]
【Solaris】【Solarisゾーン】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir directory]
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.2 rcxadm agtctl」または「5.11 rcxadm mgrctl」を参照してください。
HBA address rename設定サービスで問題が発生した場合の調査資料の採取方法を以下に示します。
以下の手順で、HBA address rename設定サービス用サーバ上の資料を採取します。
【Windows】
インストールフォルダー\WWN Recovery\rcxinstaller.logファイルとインストールフォルダー\WWN Recovery\var配下に存在するフォルダーとファイルをすべて採取します。
【Linux】
/var/tmp/rcxhbainstaller.logファイルと、/var/opt/FJSVrcvhb配下に存在するディレクトリとファイルをすべて採取します。
ただし、/var/tmp/rcxhbainstaller.logファイルは、インストール終了からの時間経過で、OSの設定によって削除されている場合があります。インストール時にトラブルが発生した場合は、すみやかに採取してください。
【Windows】
イベントログ(アプリケーションログ、システムログ)を採取します。
【Linux】
/var/log/messagesファイルと/var/log/messages.Xファイルをすべて採取します。(messages.Xの部分は、messages.1、messages.2などのファイル名)
調査資料を採取するHBA address rename設定サービス用サーバ上で以下の操作を行い、画面のハードコピーを採取します。
[Print Screen]キーを押して、画像編集ツールにクリップボード経由で画像データを貼り付けたあと、ビットマップファイルなどのファイル形式で保存してください。
【Windows】
"マイ コンピュータ"を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
[システムのプロパティ]画面の[全般]タブで、手順3.と同様の操作でOS種別、バージョンレベル、サービスパックなどの情報を採取してください。
【Linux】
以下のコマンドをそれぞれ実行して出力結果を採取してください。
# cat /etc/redhat-release |
# cat /proc/version |
# cat /proc/meminfo |
# cat /proc/cpuinfo |
# rpm -qa |