裁定サーバのOSの起動・停止に合わせて、Mirroring Controller裁定プロセスを自動的に起動・停止することができます。
Linuxの場合
注意
Mirroring Controller裁定プロセスを起動する場合、時刻補正やネットワーク環境の開設などを待ち合わせるようにしてください。
以下の手順で行います。
unitファイルの作成
以下に格納されているunitファイルのサンプルをコピーして、対象とするインスタンスにあわせて修正します。
サンプルファイルのパス
/インストールディレクトリ/share/mcarboi.service.sample
例) インストールディレクトリが“/opt/fsepv<x>assistant”、裁定プロセスの識別子名を“arbiter1”とした場合の例を示します。“<x>”は製品のバージョンです。
# cp /opt/fsepv<x>assistant/share/mcarboi.service.sample /usr/lib/systemd/system/mcarboi_arbiter1.service
unitファイルは、以下のオプションの下線部分を修正します。
セクション | オプション | 指定値 | 説明 |
---|---|---|---|
Unit | Description | FUJITSU Enterprise Postgres Mirroring Controller Arbiter <裁定プロセスの識別子名> | 機能概要を記述します。 対象とする裁定プロセスの識別子名を記述します。(注) |
Service | ExecStart | /bin/bash -c 'インストールディレクトリ/bin/mc_arb_std start インストールディレクトリ Mirroring Controller裁定プロセスの管理ディレクトリ mc_arbオプション' | サービスの起動時に実行するコマンドを指定します。 mc_arbオプションには、-Mオプション以外の、mc_arbコマンドの実行時に追加したいオプションを指定します。 なお、このmc_arbオプションの指定内容は、指定値のmc_arb_stdコマンドからmc_arbコマンドに引き継がれます。 |
ExecStop | /bin/bash -c 'インストールディレクトリ/bin/ mc_arb_std stop インストールディレクトリ Mirroring Controller裁定プロセスの管理ディレクトリ mc_arbオプション' | サービスの停止時に実行するコマンドを指定します。 mc_arbオプションには、-Mオプション以外のmc_arbコマンドの実行時に追加したいオプションを指定します。 なお、このmc_arbオプションの指定内容は、指定値のmc_arb_stdコマンドからmc_arbコマンドに引き継がれます。 | |
User | ユーザー | OSのユーザーアカウントを指定します。 | |
Group | グループ | ユーザーが所属するグループを指定します。 |
注) ここで使用する裁定プロセスの識別子名とは、Mirroring Controller裁定プロセスを識別できる名称を指します。
Mirroring Controller裁定プロセスを識別するための命名規約は以下です。
・16バイト以内
・先頭の文字は、ASCIIアルファベット
・先頭以外の文字は、ASCIIアルファベット、ASCII数字
自動起動・停止の有効化
OSのスーパーユーザーで、systemctlコマンドを使って自動起動・停止を有効にします。
例)
# systemctl enable mcarboi_arbiter1.service
Windowsの場合
Mirroring Controller 裁定プロセスのWindowsサービスの設定により、自動起動・停止を行うことができます。
“2.3.1 裁定サーバの設定”において、WindowsサービスへMirroring Controller裁定プロセスを登録する際に、mc_arbコマンドのregisterモードの-Sオプションに“auto”を指定します。
例)
> mc_arb register -M D:\mcdir\inst1 -P ******** -S auto
sc configコマンドにより、Mirroring Controller裁定プロセスのWindowsサービスの設定を変更します。
例) 登録サービス名が“Mirroring_Controller_Arbiter1”の実行例を以下に示します。
> sc config "Mirroring_Controller_Arbiter1" start= auto
参照
設定方法の詳細は、scコマンドのヘルプなどのドキュメントを参照してください。
参考
Windowsサービスの画面表示またはsc qcコマンドを使用して、登録状態を確認することができます。