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Enterprise Postgres 14 クラスタ運用ガイド(データベース多重化編)
FUJITSU Software

2.12 多重化したインスタンスとMirroring Controllerの自動起動・停止の設定

データベースサーバのOSの起動・停止に合わせて、多重化したインスタンスとMirroring Controllerを自動的に起動・停止することができます。

ただし、プライマリサーバのOSを停止する場合には、不必要な自動切り替えやエラーが発生しないように、スタンバイサーバのOSから停止することが必要です。

注意

プライマリサーバとスタンバイサーバのMirroring Controllerの起動順序は保証しません。プライマリサーバの起動を確認したあとに、スタンバイサーバの起動を順次行って起動順序を保証してください。

また、データベースサーバのMirroring Controllerプロセスと裁定サーバのMirroring Controller裁定プロセスの起動順序は保証しません。裁定サーバを最初に起動できない場合には、mc_ctlコマンドのstartモードに--async-connect-arbiterオプションを指定して実行し、Mirroring Controllerプロセスを起動してください。

Mirroring ControllerのWindowsサービスの設定により、自動起動・停止を行うことができます。

多重化したインスタンスの自動起動・停止の設定

Mirroring Controllerがインスタンスを起動・停止するため、設定は不要です。

注意

多重化したインスタンスのWindowsサービスは、自動起動を行う設定にしないでください。

データベース多重化運用の自動起動・停止の設定
セットアップ時に設定する場合

2.4.1 プライマリサーバのデータベース多重化運用のセットアップ”および“2.5.1 スタンバイサーバのデータベース多重化運用のセットアップ”において、WindowsサービスへMirroring Controllerを登録する際に、mc_ctlコマンドのregisterモードの-Sオプションに“auto”を指定します。

例)
> mc_ctl register -M D:\mcdir\inst1 -P ******** -S auto
セットアップ以降に設定を変更する場合

sc configコマンドにより、Mirroring ControllerのWindowsサービスの設定を変更します。

例)
登録サービス名が“Mirroring_Controller_inst1”の実行例を以下に示します。
> sc config "Mirroring_Controller_inst1" start= auto

参照

設定方法の詳細は、scコマンドのヘルプなどのドキュメントを参照してください。

参考

Windowsサービスの画面表示またはsc qcコマンドを使用して、登録状態を確認することができます。