ここでは、MeFtの旧版数製品から、本版数へ移行した際の注意事項について記載します。
旧版数製品(基本的には16ビット版)から移行し、ウィンドウ情報ファイルおよびプリンタ情報ファイルに以下のキーワードを使用している場合、そのキーワードを削除してください。これらのキーワードは使用していても意味を持たないか、または動作に悪影響を与えることがあります。
PRECNT
PARAACT
PRTDEV
PRTNAME
プリンタ情報ファイルのPRTDEVとPRTNAMEの指定はPRTDRVに変更してください。16ビット版で指定したPRTDEVとPRTNAMEを使用した場合の動作は保証できません。
16ビット版で指定したps_set_format()は、ps_set_formatsize()を使用してください。
項目領域長に文字列がおさまらない場合、V4.0以前では、すべての文字が出力されない場合がありました。V5.0以降では、すべての文字が出力されるようになります。ただし、文字の幅が項目領域長におさまらないような条件の場合は、旧バージョンと同様出力されません。
V5.0以降では、罫線や網がけの印刷をした場合、V4.0以前と出力結果が変わることがあります。旧バージョンと同一にする場合は、プリンタ情報ファイルのQUALITYPRT(罫線・網がけ制御指定)に「速度重視」を指定してください。しかし、罫線や網がけの指定によっては、「速度重視」が有効にならずV4.0以前と同一の出力結果にならないことがあります。「速度重視」が有効にならない条件は、QUALITYPRT(罫線・網がけ制御指定)の注意事項を参照してください。
読込み時にコード変換が発生し、変換できない文字があった場合、V4.0以前では'・'または'_'(空白)で印刷されていました。V5.0では'?'で印刷されます。V6.0以降では、コード変換できない文字は、全角の場合は全角の‘_'に、半角の場合は半角の‘_'になります。ただし、置換する文字を、プリンタ情報ファイルのREPKANJI(置換漢字文字指定)、 REPANK(置換ANK文字指定)で指定できます。
圧縮で文字ピッチを省略した場合に、V4.0以前では項目領域長に対して文字列長が短く印刷される場合がありました。V5.0以降では、項目領域長と同じ文字列長で印刷されます。
V5.0以降では、帳票定義体の場合に、プリンタ情報ファイルのJALIGN(文字出力の位置補正)の"UC"および"UL"の指定は無効になります。
V5.0以降では、パーティション形式の印刷でプリンタヘッド位置よりパーティション開始位置が上の条件になった場合、改ページ処理が発生します。
定義体の場合に、1行目に定義した文字が正しい位置に印刷されない場合がありました。V6.0以降から、正しい位置に印刷されます。ただし、用紙の上端に項目を定義している場合は、システムが採用するフォントのサイズにより、出力する文字が用紙の上端を超えることがあります。その場合、文字が出力されないことがありますので、注意が必要です。
帳票を電子保存する場合、以下の相違があります。
V7.2以降では、帳票に指定した拡大/縮小指定が有効となります。
このため、拡大/縮小を指定した帳票を出力した場合、V7.0以前での出力結果と相違が生じることがあります。この場合は、帳票の拡大/縮小の指定を行わないでください。
V7.2以降ではV7.0以前と比較して、画面帳票定義体を使用した場合は1/1440インチ、帳票定義体を使用した場合は2/1440インチ、下方に出力されます(V7.2以降での項目出力位置が、正しい出力位置となります)。そのため、V7.0以前で電子帳票保存した帳票をデータ変換した場合、データ変換されない項目がありますので、注意が必要です。
なお、V7.0以前の動作に戻す場合、環境変数“MEFTLWOLDPOS”に“Y”を指定してください。
帳票定義体のプロパティの拡大/縮小印刷タブで、任意印刷サイズに「任意」を指定し、かつ「等方性の保証」を指定しない場合、V8.0以前では指定した横幅、縦幅が逆転して電子帳票保存されますが、V9.0以降では、正しく保存されます。
V10.0.0D以前では、OCR-B項目の出力時、直前に出力した文字項目の拡大/縮小属性が引き継がれ、OCR-B文字が拡大/縮小されて出力されますが、V10.0.0E以降では、正しく出力されます。
なお、V10.0.0D以前の動作に戻す場合、環境変数“MEFTLWOLDOCRB”に“C”を指定してください。
V8.0L10以前では、プリンタ情報ファイルのバーコード描画の以下の調整用キーワードが無効となる場合がありましたが、V9.0L10以降では必ず有効となります。
BARGAP(キャラクタ間ギャップ幅指定)
BARNWRATIO(細太エレメント比指定)
BARQZONE(クワイエットゾーンの描画方法指定)
BARFNC1(ファンクションキャラクタ‘FNC1’指定)
BARFNC2(ファンクションキャラクタ‘FNC2’指定)
BARFNC3(ファンクションキャラクタ‘FNC3’指定)
BARFNC4(ファンクションキャラクタ‘FNC4’指定)
V10.0.0B以前では、矩形混在項目または矩形英数字項目で、文字列が出力できる桁数分の空きがあっても次の行に送られて出力される場合がありましたが、V10.0.0C以降では、正しく前の行に出力されるようになります。
なお、V10.0.0B以前の動作に戻す場合、環境変数“MEFTWRAPCONTROL”に“1”を指定してください。
以下のフォントに対して文字を登録し、このフォントをList Creator のPDFフォント登録機能で登録しPDFファイルに出力した場合、V10.0.0B以前では登録した文字が「・」などで出力されていましたが、V10.0.0C以降では、登録した文字で出力されるようになります。
FUJ明朝体
FUJゴシック体
@FUJ明朝体
@FUJゴシック体
なお、V10.0.0B以前の動作に戻す場合、環境変数“MEFTPDFFONTSEARCH”に“2”を指定してください。
V10.0.0C以前では、フリーフレーム形式の帳票定義体で用紙の改ページ後、帳票定義体を切り替えて出力を行うと、異常動作(*1)となる場合がありましたが、V10.0.0D以降では、正しく出力されるようになります。
*1:出力形態により、現象が異なります。
以下は、2ページ目で帳票定義体を切り替えて出力した場合の結果です。
印刷の場合(正常動作)
正常終了し、2ページ印刷されます。
印刷プレビューの場合(異常動作)
正常終了するが、出力ページ数は3ページとなり、2ページ目で「There is not the 2th-page EMF file」のメッセージボックスが出力され、表示できません。
PDF出力の場合(異常動作)
出力処理が通知コード“9M”でエラー終了します。
ListWORKS電子保存の場合(異常動作)
正常終了するが、出力ページ数は3ページとなり、2ページ目は白紙が出力されます。
なお、V10.0.0C以前の動作に戻す場合、環境変数“MEFTFRAMEPGSKIP”に“C”を指定してください。
V10.0.0E以前では、両面印刷を指定した帳票を電子保存し印刷した場合、表面を指定した帳票定義体が途中のページから裏面に出力される場合がありましたが、V11.0.0以降では、正しく出力されるようになります。
なお、V10.0.0E以前の動作に戻す場合、プリンタ情報ファイルのキーワード“LWOLDPRINTSIDE”に“C”を指定してください。