本製品で使用する設定ファイルについて説明します。
必須の欄に○がついている項目は、必ず設定ファイルに記載してください。
| 設定項目 | 意味 | 必須 | デフォルト値 |
|---|---|---|---|
| admin_username | OpenStackのadminユーザーのユーザー名 | ○ | なし |
| admin_password | OpenStackのadminユーザーのパスワード | ○ | なし |
| admin_project | OpenStackのadminユーザーが属するプロジェクト | ○ | なし |
| admin_domain | OpenStackのadminユーザーが属するドメイン | ○ | なし |
| auth_uri | Keystone v3のエンドポイント | ○ | なし |
| sruser_password | SRユーザーのパスワード | ○ | なし |
| main_controller | メイン作業用コントロールノードのホスト名(ドメイン名なし) | ○ | なし |
| undercloud_auth_uri | UndercloudのKeystone v3のエンドポイント | ○ | なし |
| undercloud_admin_username | UndercloudのOpenStackのadminユーザーのユーザー名 | ○ | なし |
| undercloud_admin_password | UndercloudのOpenStackのadminユーザーのパスワード | ○ | なし |
| undercloud_admin_project | UndercloudのOpenStackのadminユーザーが属するプロジェクト | ○ | なし |
| undercloud_admin_domain | UndercloudのOpenStackのadminユーザーが属するドメイン | ○ | なし |
| snapshot_check_interval | rcx_srosp_backup instanceコマンドのCinderスナップショット作成の完了確認間隔(秒) | 5 | |
| snapshot_check_max_retries | rcx_srosp_backup instanceコマンドのCinderスナップショット作成の最大完了確認回数 | 60 | |
| backup_check_interval | rcx_srosp_backup instanceおよびrcx_srosp_backup volumeコマンドのCinderバックアップ作成の完了確認間隔(秒) | 5 | |
| backup_check_max_retries | rcx_srosp_backup instanceおよびrcx_srosp_backup volumeコマンドのCinderバックアップ作成の最大完了確認回数 | 720 | |
| backup_rollback_retry_interval | rcx_srosp_backup instanceおよびrcx_srosp_backup volumeコマンドでエラーが発生した場合のロールバック処理の完了確認間隔(秒) | 5 | |
| backup_rollback_max_retries | rcx_srosp_backup instanceおよびrcx_srosp_backup volumeコマンドでエラーが発生した場合のロールバック処理の最大完了確認回数 | 12 | |
| volume_restore_check_interval | rcx_srosp_restore volumeコマンドのCinderボリュームリストアの完了確認間隔(秒) | 5 | |
| volume_restore_check_max_retries | rcx_srosp_restore volumeコマンドのCinderボリュームリストアの最大完了確認回数 | 1440 | |
| keystone_service_retry_interval | rcx_srosp_restore systemコマンドのkeystoneサービス起動後の起動完了の確認間隔(秒) | 5 | |
| keystone_service_max_retries | rcx_srosp_restore systemコマンドのkeystoneサービス起動後の起動完了の最大確認回数 | 12 | |
| delete_check_interval | rcx_srosp_stash instanceコマンドのリソース退避の完了確認間隔(秒) | 5 | |
| delete_check_max_retries | rcx_srosp_stash instanceコマンドのリソース退避の最大完了確認回数 | 360 |
注意
main_controllerには、3台のコントロールノードのうち1台だけを指定してください。
例
[DEFAULT] auth_uri = http://keystone:5000/v3/ admin_username = admin admin_password = password admin_project = admin admin_domain = Default undercloud_auth_uri = http://keystone:5000/v3/ undercloud_admin_username = admin undercloud_admin_password = password undercloud_admin_project = admin undercloud_admin_domain = Default sruser_password = password main_controller = controller-0
本番サイト、災対サイトのホスト名の対応を記載してください。
1行ごとに半角スペースで区切り、以下のように記載してください。
<本番サイトのホスト名> <災対サイトのホスト名>
注意
記載するホスト名は以下のコマンドで表示されるホスト名を記載してください。
openstack compute service list
例
site1-controller-0.localdomain site2-controller-0.localdomain site1-controller-1.localdomain site2-controller-1.localdomain site1-controller-2.localdomain site2-controller-2.localdomain site1-compute-0.localdomain site2-compute-0.localdomain site1-compute-1.localdomain site2-compute-1.localdomain site1-compute-2.localdomain site2-compute-2.localdomain
参考
切替え後にコンピュートノードを縮退運用したい場合は、本番サイト側のコンピュートノードに対して、災対サイト側のコンピュートノードを対応付けて記載してください。
例
site1-compute-0.localdomain site2-compute-0.localdomain site1-compute-1.localdomain site2-compute-0.localdomain
災対サイトにおけるHost-Aggregateの構成定義をJSONのオブジェクト型で記載してください。
{
"<本番サイトのHost-Aggregate名1>": [
"<災対サイトのコンピュートノードホスト名1>",
"<災対サイトのコンピュートノードホスト名2>"
],
"<本番サイトのHost-Aggregate名2>": [
"<災対サイトのコンピュートノードホスト名1>",
"<災対サイトのコンピュートノードホスト名3>"
],
"<本番サイトのHost-Aggregate名3>": [
"<災対サイトのコンピュートノードホスト名2>",
"<災対サイトのコンピュートノードホスト名3>"
]
}
注意
1つHost-Aggregateに対して、2台のコンピュートノードを指定する必要があります。
1つHost-Aggregateに対して、1台のコンピュートノードを重複して指定しないでください。
本番サイトで定義されていたすべてのHost-Aggregateを記載する必要があります。
同じHost-Aggregateを2つ以上記載した場合は、一番最後の定義内容が有効になります。
例
{
"host-aggregate-1": [
"site2-compute-0.localdomain",
"site2-compute-1.localdomain"
],
"host-aggregate-2": [
"site2-compute-0.localdomain",
"site2-compute-2.localdomain"
],
"host-aggregate-3": [
"site2-compute-1.localdomain",
"site2-compute-2.localdomain"
]
}
災対サイトにおけるインスタンス構築時のポートアタッチ順番に従い、アタッチされているポートのMACアドレスをJSONのオブジェクト型で記載してください。 1台のインスタンスのIDとそれにアタッチされているすべてのポートの情報を合わせて1つのエントリーとなります。 インスタンスにポートをアタッチする際に、ポートのMACアドレスの記載順番に従って実施します。
運用サイトのインスタンス情報は、以下のファイルに記載してください。/etc/opt/FJSVrcxsr/instance_port_sequences_main.json
災対サイトのインスタンス情報は、以下のファイルに記載してください。/etc/opt/FJSVrcxsr/instance_port_sequences_backup.json
上記2つのファイルの記載方法は同じです。ファイルの書式は以下のとおりです。
{
"<インスタンス_id_1>": [
"<MACアドレス1>",
"<MACアドレス2>",
"<MACアドレス3>",
:
"<MACアドレスn>"
],
"<インスタンス_id_2>": [
"<MACアドレス1>",
"<MACアドレス2>",
"<MACアドレス3>",
:
"<MACアドレスn>"
],
:
"<インスタンス_id_n>": [
"<MACアドレス1>",
"<MACアドレス2>",
"<MACアドレス3>",
:
"<MACアドレスn>"
]
}
注意
リストア対象となるすべてのインスタンスに関して、ポートのアタッチ順番情報を必ず記載してください。リストア対象のインスタンスのエントリーがない場合は、インスタンス構築時のアタッチ順番と異なる可能性があります。
1台のインスタンスに対して、アタッチされていたすべてのポートのMACアドレスを記載してくだい。
同じインスタンスを2つ以上記載した場合は、一番最後の定義内容が有効になります。
例
{
"c963ec24-6964-4a20-8003-634d2e05e636": [
"fa:16:3e:83:52:21",
"fa:16:3e:1b:b6:90"
],
"f9811f90-c778-4dbc-bfb6-81874e47a0cd": [
"fa:16:3e:28:3d:23",
"fa:16:3e:11:82:dc"
]
}