「2. 一時動作環境取得」のパラメータ「動作環境項目」の定義と、その他のパラメータについて詳しく説明します。
動作環境項目は、「1. サポート情報取得」ではdwOptionに、その他ではdwSubFuncに設定する値です。
以降の表で、dwOption、lpPointerは、「3. 一時動作環境設定」「5. 標準動作環境設定」の設定系機能での意味を表しています。
「2. 一時動作環境取得」「4. 標準動作環境取得」の取得系で、lpPointerを必要とする場合は、確保した領域の長さをdwOptionにセットしておきます。この長さは、ヌル・ターミネイト(文字列の最後に0がある)の文字列の場合は、ヌルの分の領域を確保し、それを含めたバイト数をセットします。(UNICODE指定の場合もバイト数である)
「A/U」の欄は、文字列指定の場合のASCII(シフトJIS)=A、UNICODE=Uの区別です。UNICODE文字列は、メモリ上ではLOW-HIGHの順に格納されます。
「環境設定」の欄は、Charset-入力アシストの動作環境のタブ名とは異なります。大まかな動作区分と考えてください。
なお、将来設定値の種類が増える場合は、新規に動作環境項目を追加し、古い動作環境項目は、近似値で返すか、またはサポート中止とします。
「定義」については、"FJI_EP1_ENV_"に続く文字列のみが書いてあります。実際の数値は( )内です。
環境設定 | 動作環境項目 | 定義FJI_EP1_ENV_? | dwOption | lpPointer | A/U |
---|---|---|---|---|---|
学習 | 学習レベル | (0x0019) | 0=しない 1=単語 2=複合語 3=すべて | ||
候補表示 | 入力予測 表示する/しない | (0x007A) | 0=しない 1=する | ||
候補表示 | 候補表示フォントの設定 | (0x0097) | 0 | LOGFONT構造体のポインタ (lfFaceName,lfHeight,lfCharSetだけが使用される。その他のメンバは使用しない) | A |
(0x0098) | 0 | LOGFONT構造体のポインタ (同上) | U |
注意
「候補表示フォントの設定」については、標準設定はできません。
「候補表示フォントの設定」の動作は次のとおりです。「3.6.3.2 注意事項」もあわせて参照してください。
指定したフォントサイズが大きすぎたり小さすぎたりした場合は補正されます。
インストールされていないフォントを指定した場合は、Windowsにより代替フォントが使用されます。