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Interstage Charset Manager Standard Edition V10 使用手引書 入力機能編
FUJITSU Software

3.4.5 マルチボード

マルチボードとは、次のような場合に使用する文字入力支援ツールです。

次の順に、使用方法を説明します。

参考

Charset-入力アシストのオンラインヘルプで、目次から[文字を入力する]-[マウスで文字を入力する(マルチボード)]とたどると、マルチボードの説明を参照することができます。

◆マルチボードの起動

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

    (1) 入力方式

    [▼]をクリックして、マルチボードの入力方式を切り替えます。

    入力方式

    説明

    部首検索

    部首をたよりに、一覧から文字を選んで入力できます。

    画数検索

    総画数をたよりに、一覧から選んで入力できます。

    記号一覧

    記号を一覧から選んで入力できます。フォントにより入力できる記号は異なります。

    コード一覧

    文字コードの一覧から、表示されている文字を選んで入力できます。

    キー入力

    画面に表示されているキーボードをクリックして入力できます。

    手書き検索

    読みがわからなくて入力できない文字などを、手書きで入力し、部首などの部品から候補を探せます。

    (2) 各入力方式の画面

    入力方式により画面が異なります。

    (3) コマンドボタン

    実際のキーボードのキーに対応するボタンです。

    キー

    説明

    ESC

    キーボードの[Esc]キーに相当します。

    Tab

    キーボードの[Tab]キーに相当します。

    BS

    キーボードの[Backspace]キーに相当します。

    Del

    キーボードの[Delete]キーに相当します。

    変換

    キーボードの[変換]キーに相当します。

    無変換

    キーボードの[無変換]キーに相当します。

    空白

    キーボードの[space]キーに相当します。

    Enter

    キーボードの[Enter]キーに相当します。

    カーソル移動キー

    キーボードのカーソル移動キーに相当します。
    ただし、[|←]ボタンは[Home]キーに、[→|]は[End]キーに相当します。

◆部首などを書いて探す

文字の見かけはわかっていても、入力する方法がわからない文字は、手書きで入力して探すことができます。

その際、探したい文字の一部分しかわからなくても、文字の部品から文字を探すことができます。

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

  2. 「入力方式」の[▼]をクリックし、「手書き検索」を選択します。

  3. マウスポインタをドラッグして「手書き枠」に調べたい文字の部品を書きます。
    部品を一画書くごとに、認識された文字の部品が「部品一覧」に表示されます。
    ボタンをクリックすると、入力を訂正できます。
    ボタンをクリックすると、 ボタンで戻した操作を元に戻すことができます。
    [消去]ボタンをクリックすると、入力した文字をすべて消して初期状態に戻せます。

  4. 「部品一覧」から部品を選択します。
    「文字候補一覧」に、選択された部品と、選択された部品を持つ文字が表示されます。
    部品は、複数指定できます。その場合は、[消去]ボタンをクリックしてから、手順 3.~4.を繰り返し行います。

  5. 「文字候補一覧」で、入力する文字をダブルクリックします。
    文書ウィンドウに文字が入力されます。

注意

Internet Explorerで、マルチボードの手書き検索を使用中に、日本語資源の取り出しや移入が実行されると、次のようなメッセージが表示されることがあります。

  • 「Internet Explorer セキュリティ」の「このプログラムは保護モードの外で開かれます」という旨の警告

  • 権限昇格ダイアログボックス

この場合は、次のように対処して、日本語資源の取出しや移入の処理を完了させてください。

  1. 表示されたメッセージに対して、次のように応答する

    • 「Internet Explorer セキュリティ」の警告に対しては許可する。

    • 権限昇格ダイアログボックスに対しては権限昇格に同意する。

  2. マルチボードを閉じる。

  3. 保護モードが有効なInternet Explorerでマルチボードを使用していた場合は、Internet Explorerを終了させる。

  4. [スタート]メニューから[Charset Manager Standard Edition]-[日本語資源取出し]を実行する。

なお、日本語資源の取出しや移入について詳しくは、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源適用編」の第3章の「配付された日本語資源を取り出す」や「日本語資源を移入する」を参照してください。

◆画面のキーボードで入力する

ひらがなや英字の一覧が画面に表示されます。この画面上のキーボードをマウスでクリックして、文字を入力できます。

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

  2. 「入力方式」の [▼]をクリックし、「キー入力」を選択します。

  3. 画面左下のタブを選択して、入力する文字の種類(ひらがな/カタカナ/英字)を切り替えます。
    画面右下の切り替えボタンで、半角/全角と大文字/小文字([英字]タブの場合のみ)が切り替えできます。

  4. 画面上の文字キーをクリックして、入力します。
    文書ウィンドウに文字が入力されます。
    必要に応じて、[変換]ボタン/[無変換]ボタンをクリックして、変換します。

  5. [Enter]ボタンをクリックして、確定します。

◆文字コードの一覧から文字を探す

文字コードの一覧から目的の文字を探して入力します。

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

  2. 「入力方式」の [▼]をクリックし、「コード一覧」を選択します。

  3. 「フォント」の [▼]をクリックし、使用するフォントを選択します。
    コード一覧では、「Arial」などの日本語を表示できないフォントも選択できます。ただし、その場合には日本語が正しく表示されません。また、一部の特殊なフォントでは、漢字を表示しようとしても、「・」や記号になる場合などがあります。
    ここでフォントを変更しても、アプリケーション上でのフォントは変更されません。そのため、入力すると文字の見た目が変わる場合があります。

  4. 「コード系」の [▼]をクリックし、使用するコード系を選択します。
    Charset-入力アシストをJEFモードで運用している場合は、ここで「JEF」を選択できます。選択すると、コード一覧での文字の並び順がJEFコードの順になります。

  5. 「文字種」の [▼]をクリックし、使用する文字の種類を選択します。
    選択した種類の文字の候補がコード一覧に表示されます。
    Charset-入力アシストを、入力用のマスタコード系がUnicode(2004MS)で運用している場合は、ここでCJK統合拡張漢字Bの範囲を、0x100ごとに選択することができます。

  6. コード一覧で、入力する文字をクリックします。
    文書ウィンドウに文字が入力されます。

  7. 必要に応じて、[Enter]ボタンをクリックして、確定します。

注意

入力コード範囲の抑止で、抑止対象となっている文字は、コード一覧上での文字の背景がグレイで表示され、その文字をクリックしても入力することができません。また、ツールチップで表示される文字の詳細情報に「入力抑止文字です」という説明が入ります。なお、入力コード範囲の抑止の設定については、「3.2 入力コード範囲の抑止」および、Charset Managerの「使用手引書 日本語資源管理編」の5.4.4項にある「入力抑止コードの指定」の説明を参照してください。

◆記号の一覧から文字を探す

記号の一覧から目的の文字を探して入力します。

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

  2. 「入力方式」の [▼]をクリックし、「記号一覧」を選択します。

  3. 「フォント」の [▼]をクリックし、使用するフォントを選択します。
    ここでは、日本語を表示できるフォントのみ選択できます。なお、一部の特殊なフォントでは、漢字を表示しようとしても、「・」や記号になる場合などがあります。
    ここでフォントを変更しても、アプリケーション上でのフォントは変更されません。そのため、入力すると文字の見た目が変わる場合があります。

  4. 「記号名」で、入力したい記号の種類をクリックします。
    選択した種類の記号の候補が記号一覧に表示されます。

  5. 記号一覧で、入力する文字をクリックします。
    文書ウィンドウに文字が入力されます。

◆部首の一覧から文字を探す

部首の一覧から目的の漢字を探して入力します。

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

  2. 「入力方式」の [▼]をクリックし、「部首検索」を選択します。

  3. 「フォント」の [▼]をクリックし、使用するフォントを選択します。
    ここでは、日本語を表示できるフォントのみ選択できます。なお、一部の特殊なフォントでは、漢字を表示しようとしても、「・」や記号になる場合などがあります。
    ここでフォントを変更しても、アプリケーション上でのフォントは変更されません。そのため、入力すると文字の見た目が変わる場合があります。

  4. 部首画数のリストの[▼]をクリックし、入力する漢字の部首の画数を選択します。
    選択した画数の部首の候補が部首一覧に表示されます。

  5. 部首一覧で、入力したい漢字の部首をクリックします。
    選択した部首を持つ漢字の候補が漢字一覧に表示されます。

  6. 漢字一覧で、入力する漢字をクリックします。
    文書ウィンドウに漢字が入力されます。

◆総画数から文字を探す

総画数から目的の漢字を探して入力します。

操作手順

  1. Charset-入力アシストの入力モードの[]をクリックします。
    または、[Ctrl]+[D]キー([マルチボード])を押します。
    マルチボードが表示されます。

  2. 「入力方式」の [▼]をクリックし、「画数検索」を選択します。

  3. 「フォント」の [▼]をクリックし、使用するフォントを選択します。
    ここでは、日本語を表示できるフォントのみ選択できます。なお、一部の特殊なフォントでは、漢字を表示しようとしても、「・」や記号になる場合などがあります。
    ここでフォントを変更しても、アプリケーション上でのフォントは変更されません。そのため、入力すると文字の見た目が変わる場合があります。

  4. 「総画数」で、入力する漢字の総画数を選択します。
    選択した画数の漢字の候補が漢字一覧に表示されます。

  5. 漢字一覧で、入力する漢字をクリックします。
    文書ウィンドウに漢字が入力されます。

◆マルチボードで変換を修正する

マルチボードで入力した文字は、普通にキーボードを使って入力したものと同じように扱われます。

しかし、マルチボードのコマンドボタンは実際のキーボードのキーより少ないので、[Ctrl]キーや[Shift]キーなどを使う操作はできません。

そのため、変換を修正する場合など、キーボード使用時とは少し違った方法で行います。

ここでは、文節の区切りを修正して変換し直す方法を、「今日は医者へ行く」→「今日歯医者へ行く」と修正する例で説明します。


操作手順

  1. 「きょうはいしゃへいく」と入力します。

  2. [変換]ボタンをクリックします。
    「今日は医者へ行く」と表示されたとします。

  3. [ESC]ボタンを 2回クリックします。
    文が読みの状態に戻ります。

  4. 新しく文節を区切る文字(ここでは、「う」)の後ろまで、[←]ボタン/[→]ボタンでカーソルを移動します。

  5. [変換]ボタンをクリックします。
    「今日」と変換されます。

  6. 次の文節(ここでは、「はいしゃへ」)の後ろまで、[←]ボタン/[→]ボタンでカーソルを移動します。

  7. [変換]ボタンをクリックし、「歯医者へ」と変換します。

  8. 最後の文節の後ろまで、[→]ボタンでカーソルを移動します。

  9. [変換]ボタンをクリックし、「行く」と変換します。

  10. [Enter]ボタンをクリックし、確定します。
    「今日歯医者へ行く」と修正されます。