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Interstage Charset ManagerStandard Edition V10 使用手引書 印刷資源運用編
FUJITSU Software

F.8 外字の移出

外字の移出用のJCL例を以下に示します。

記述例

JCL例

以下の条件で外字を転送ファイルに格納します。

  • 文字サイズは24×24を指定します。

  • 書体は明朝体を指定します。

  • 体形は全角を指定します。

  • 移出する文字コードの範囲は、9FA1からA0FEとします。

OS IV/MSPの場合
//TRANS    EXEC PGM=JRQPADM,REGION=1024K                   
//SYSPRINT DD  SYSOUT=*                                     
//SYSLIST  DD  SYSOUT=*                                     
//SYSKPATN DD  DSN=SYS1.KPATNLIB,DISP=SHR         
//TRANS    DD  DSN=ADJUST.TRANS,                      
//              SPACE=(TRK,(10,5)),UNIT=SYSDA,            
//              DISP=(NEW,CATLG)                          
//SYSIN    DD  *                                            
-      MASTER PATN                            
-      TRANS  TPATN(TRANS),TYPE((24,24,1,FULL)),EXPORT    
-      SELECT CODE(9FA1:A0FE)    
-      END
/*                                                          
OS IV/XSPの場合
\TRANS    EX  JRQPADM,RSIZE=1024                       
\         FD  LIST=DA,VOL=WORK,TRK=(5,5),SOUT=T         
\         FD  KPATN=DA,FILE=SYS.SYSTEM.KPATNLIB              
\         FD  TRANS=DA,FILE=ADJUST.TRANS,VOL=WORK,TRK=(10,5),DISP=(CONT,CAT)
\         FD  COIN=*                                       
-      MASTER PATN                            
-      TRANS  TPATN(TRANS),TYPE((24,24,1,FULL)),EXPORT
-      SELECT CODE(9FA1:A0FE)    
-      END
\ JEND  

TRANS制御文

JEF基本辞書に格納されている外字を転送ファイルに取り出します。

(ADJUST V10L50 以降サポート)

注意

外字をTRANS形式で出力する場合、レコード長の設定は不要です。レコード長を設定する場合は、文字パターンのドット数に合わせた値を指定します。

ドット数

レコード長

24×24

100

32×32

156

記述形式

オペランドの説明
TPATN(転送ファイルDD/FD名)

転送ファイルに割り当てられたDD/FD名(OS IV/MSP:DD名、OS IV/XSP:FD名)を指定します。

転送ファイルには、外字が格納されます。

なお、本オペランドは、省略できません。

注意

データは、バイナリデータです。

TYPE((ドット数H,ドット数V[,[書体コード][,FULL]]))

文字パターンのサイズ、書体、体形を指定します。

本オペランドを省略した場合、MASTER制御文で指定した値が採用されます。

  • ドット数H

  • ドット数V
    文字パターンの縦方向、横方向のドッド数を、3けた以内の整数で指定します。
    指定できるのは32×32、24×24の文字サイズです。

  • 書体
    文字パターンの書体を数字で指定します。
    1:明朝体

  • FULL
    文字パターンの体形(全角)を指定します。

注意

以下のオペランドをTRANS制御文で省略した場合、MASTER制御文の指定値が設定されます。

MASTER制御文で、とくに省略値を指定しなかった場合には、明朝体、全角、32×32(文字サイズ)、が省略値として設定されます。

  • 横方向の文字サイズ(ドット数H|32)

  • 縦方向の文字サイズ(ドット数V|32)

  • 書体コード(1(明朝体)|2(ゴシック体))

  • 体形(FULL(全角))

MASTER制御文については、ADJUSTのマニュアルを参照してください。

EXPORT

JEF基本辞書より移出処理を行います。

SELECT補助制御文

外字の特定の文字コードを選択するために使用する補助制御文です。

本補助制御文が指定されなかった場合は、外字域のすべての文字コードが選択されます。

【記述形式】

【オペランドの説明】
CODE(文字コード1[:文字コード2])

処理対象の文字コードを外字域の範囲内(80A1~A0FE)から指定します。

単一指定する場合は、文字コード1だけ指定します。文字コード1を省略して、文字コード2だけ指定することはできません。

範囲指定する場合は、対象となる先頭の文字コードを文字コード1に、末尾の文字コードを文字コード2に指定します。文字コード1と文字コード2の関係は、文字コード1≦文字コード2でなければなりません。