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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.2
FUJITSU Software

3.3.5 一時ファイルの格納場所を指定

問い合わせ結果を得るために、一時的に作成されるファイル(一時ファイル)の格納場所を指定します。一時ファイルを格納するディスク容量の見積りに従って、十分な領域がある格納場所にディレクトリを作成し、設定してください。

一時ファイルのディスク容量の見積りは、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”のWebコンポーネントの資源の見積もり式に関する情報の、環境設定ファイル(service.ini)に指定するディレクトリに作成されるファイルの見積もりについてを参照してください。

[CATALOG]、[CUBE]、[MAIL]のそれぞれのセクションにある「default_work_path=」の部分に、一時ファイルの格納場所を絶対パスで指定します。存在するディレクトリを指定してください。

指定するディレクトリは、見積もりした容量の存在するディスク上にディレクトリを作成して指定してください。

~(省略)~

[CATALOG]
~(省略)~

default_work_path=「一時ファイルの格納ディレクトリ1」
~(省略)~

[CUBE]
~(省略)~

default_work_path=「一時ファイルの格納ディレクトリ2」
~(省略)~

[OLAP]
~(省略)~

default_work_path=「一時ファイルの格納ディレクトリ3」
~(省略)~

[MAIL]
~(省略)~

default_work_path=「一時ファイルの格納ディレクトリ4」
~(省略)~

サンプルファイルには、default_work_path=WORK_DIRと記載しています。

ディレクトリの作成

「一時ファイルの格納ディレクトリ1」、「一時ファイルの格納ディレクトリ2」、「一時ファイルの格納ディレクトリ3」、「一時ファイルの格納ディレクトリ4」を作成し、これらのフォルダは、管理者権限のあるユーザのみが参照、更新できるようにアクセス権限を設定してください。

  1. 「一時ファイルの格納ディレクトリ1」、「一時ファイルの格納ディレクトリ2」、「一時ファイルの格納ディレクトリ3」、「一時ファイルの格納ディレクトリ4」を作成する。

  2. 「一時ファイルの格納ディレクトリ1」の所有者とグループを指定する

    作成した [CATALOG]セクションの「一時ファイルの格納ディレクトリ1」は、所有者とグループをInterstage HTTP Serverの通信プロセスを実行するときのユーザとグループにしてください。

    Interstage HTTP Serverの通信プロセスを実行するときのユーザ名、グループ名は、Interstage Application Server(Interstage HTTP Server)の定義ファイル「httpd.conf」に指定されている情報を確認してください。

    確認後、Interstage HTTP Serverの通信プロセスを実行するときのユーザ名、グループ名と同一にするためのコマンドを実行します。

    • コマンド実行例

      chown 「Interstage HTTP Serverの通信プロセスを実行するときのユーザ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ1」
      chgrp 「Interstage HTTP Serverの通信プロセスのグループ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ1」

      ls -ld 「一時ファイルの格納ディレクトリ1」

  3. 「一時ファイルの格納ディレクトリ2」、「一時ファイルの格納ディレクトリ3」、「一時ファイルの格納ディレクトリ4」の所有者とグループを指定する

    作成した[CUBE]、[MAIL]セクションの「一時ファイルの格納ディレクトリ2」、「一時ファイルの格納ディレクトリ3」、「一時ファイルの格納ディレクトリ4」の所有者とグループをワークユニットの起動ユーザにしてください。

    Interstage Application ServerのInterstage 管理コンソールで、ワークユニットの起動ユーザを確認してください。

    chown 「ワークユニットの起動ユーザ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ2」
    chgrp 「ワークユニットの起動ユーザのグループ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ2」

    ls -ld 「一時ファイルの格納ディレクトリ2」

    chown 「ワークユニットの起動ユーザ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ3」
    chgrp 「ワークユニットの起動ユーザのグループ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ3」

    ls -ld 「一時ファイルの格納ディレクトリ3」

    chown 「ワークユニットの起動ユーザ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ4」
    chgrp 「ワークユニットの起動ユーザのグループ名」 「一時ファイルの格納ディレクトリ4」

    ls -ld 「一時ファイルの格納ディレクトリ4」

設定例

D:\webc_workに一時ファイルを格納する場合

default_work_path=D:\webc_work

/System01/webc_workに一時ファイルを格納する場合

default_work_path=/System01/webc_work