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WSMGR ソフトウェア開発キット V9 使用手引書
FUJITSU Software

8.1.3 ホスト接続/切断

ホスト接続はConnectXのインタフェース使用宣言でもあり、「Open、~Async(ホスト接続)」メソッド完了から「Close、~Async(ホスト切断)」の間のみ有効となるメソッド、プロパティが存在します。また、逆にホスト接続中には無効となるメソッド、プロパティも存在します。


メソッドが無効である場合、

発行は可能ですが処理に失敗します。


プロパティが無効である場合、

設定、参照が可能なプロパティでは、参照のみ可能となります。

参照のみ可能なプロパティでは値に意味をもたなくなります。


ホスト未接続時に有効なメソッドはホスト接続「Open,OpenAsync」メソッドのみです。

8.1.3.1 エミュレータ種別EmuTypeプロパティ

構文

object. EmuType

データ型

整数

アクセス方法

参照(ホスト接続中の間有効)

初期値

なし

対象エミュレータ

エミュレータの種別が格納されます。

値は参照のみ可能であり、ホスト接続中の間有効です。

初期値はありません。


「EmuType」には次の値が格納されます。

意味

定義名

F6680ディスプレイ端末

CX_EMU_6680DSP

1

F6685プリンタ端末

CX_EMU_6685PRN

2

LBPサポート端末

CX_EMU_LBP

3

8.1.3.2 接続名SessionToプロパティ

構文

object. SessionTo [=pathname]

データ型

文字列

アクセス方法

参照/設定(ホスト未接続状態に限る)

設定値範囲

255バイト以内の文字列

初期値

なし

対象エミュレータ

WSMGRセットアップウィザードで作成した接続名を指定します。

値は設定、参照することが可能であり、ホスト接続中には参照のみ可能です。

初期値はありません。

「Open、~Async(ホスト接続)」メソッド発行のための必須設定プロパティです。


接続名には、ホストへの接続パスと、エミュレータ種別の情報が含まれています。

なお、WSMGRセットアップウィザードと接続名については、各エミュレータの使用手引書を参照してください。


<共通の接続名を指定した例>

SessionTo = “接続1”


または


SessionTo = “c:\ProgramData\Fujitsu\WSMGR\接続1.emd”


<ユーザ(user1)の接続名を指定した例>

SessionTo = “接続2”


または


SessionTo = “c:\Users\user1\AppData\Roaming\Fujitsu\WSMGR\接続2.emd

8.1.3.3 接続モードOpenModeプロパティ

構文

object. OpenMode [=mode]

データ型

整数

アクセス方法

参照/設定(ホスト未接続状態に限る)

設定値範囲

0~2

初期値

0:「CX_ANY」

対象エミュレータ

「Open、~Async(ホスト接続)」メソッドのホスト接続動作を指定します。

値は設定、参照することが可能であり、ホスト接続中には参照のみ可能です。

初期値は「CX_ANY」です。


「OpenMode(接続モード)」プロパティで「CX_CREATE」および「CX_ATTACH」を指定することにより接続パスの使用状態を意識した接続処理が可能です。

接続パスの使用状態が「OpenMode(接続モード)」プロパティの指定と合わない場合、「Open、~Async」メソッドは失敗します。


「OpenMode」へ設定する値には次のものがあります。

意味

定義名

新規/乗り入れ

CX_ANY

0

新規

CX_CREATE

1

乗り入れ

CX_ATTACH

2

8.1.3.4 ホスト接続Open、OpenAsyncメソッド

構文

object. Open ( )

object. OpenAsync ( )

引数

なし

二重発行動作

エラー復帰(3007:同一メソッドが処理中です)

復帰値

0:正常/その他の値:異常

対象エミュレータ

関連プロパティ

WaitTime,SessionTo,OpenMode,EmuprofileName

ホストへ接続を行います。

メソッドの処理にはプロパティの「WaitTime(処理の応答待ち時間)」指定値が使用され、動作中のエミュレータ、または、未使用接続パスへの接続においてエミュレータ動作可能状態(「SystemConnection(システム状態)」プロパティの「CX_SYS_NOTREADY(未接続)」以外の状態)を確認した時点で処理の完了とします。


エミュレータ動作可能状態は回線レベルの接続完了ではありません。

回線レベルの接続完了については「Open、~Async」メソッドの完了後、“通信状態”を参照するプロパティ、メソッド、イベント等を使用してアプリケーションが確認する必要があります。

8.1.3.5 ホスト接続完了通知ResultOpenイベント

構文

object_ ResultOpen ( result )

引数

引数は次のものです。

項目

説明

result

整数

OpenAsyncメソッドの処理結果

復帰値

意味を持ちません。

対象エミュレータ

「OpenAsync(ホスト接続)」メソッドによる接続処理の完了時に発生します。

イベントの引数として、接続処理の結果が通知されます。

8.1.3.6 ホスト切断Close、CloseAsyncメソッド

構文

object. Close ( )

object. CloseAsync ( )

引数

なし

二重発行動作

キャンセル

復帰値

0:正常/その他の値:異常

対象エミュレータ

関連プロパティ

WaitTime,WaitStatusTime

同一オブジェクトの「Open、~Async(ホスト接続)」メソッドによって接続中のホストセッションとの切断を行います。

メソッドの処理にはプロパティの「WaitTime(処理の応答待ち時間)」「WaitStatusTime(ホスト状態の監視時間)」指定値が使用され、「キー入力可能」状態をまって切断処理を開始します。


「WaitTime(処理の応答待ち時間)」の間に「キー入力可能」状態にならない場合、ホストが処理中であっても切断処理は実行されます。

8.1.3.7 ホスト切断完了通知ResultCloseイベント

構文

object_ ResultClose ( result )

引数

引数は次のものです。

項目

説明

result

整数

CloseAsyncメソッドの処理結果

復帰値

意味を持ちません。

対象エミュレータ

「CloseAsync(ホスト切断)」メソッドによる接続処理の完了時に発生します。

イベントの引数として、切断処理の結果が通知されます。