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WSMGR ソフトウェア開発キット V9 使用手引書
FUJITSU Software

8.1.2 エミュレータ動作情報の設定

エミュレータ動作情報として、プロファイルと1バイトコード変換種別を設定する事ができます。

これらの情報設定は、ConnectXのメソッド、イベントと共に、同一接続路で動作中のエミュレータにも影響します。

8.1.2.1 プロファイル名EmuProfileNameプロパティ

構文

object. EmuProfileName [=profilename]

データ型

文字列

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

255バイト以内の文字列

初期値

なし

対象エミュレータ

エミュレータのプロファイル名を255バイト以内の文字列で指定します。

プロファイルとは、エミュレータの即時変更可能な設定が格納される情報ファイルです。

プロファイルを切り替える事によりエミュレータのさまざまな動作情報を変更する事ができます。

値は設定、参照することが可能であり、ホスト接続中にも変更が可能です。

値を設定しない場合には、エミュレータはデフォルトの設定値により動作します。


ホスト接続時、または、ホスト接続中にエミュレータ種別と合わないプロファイルを指定した場合には「EmuProfileName」プロパティの設定は無効とされ、何も設定していない状態となります。


プロファイルはエミュレータにより作成し、エミュレータごとに設定内容が異なります。

プロファイルとその設定内容については、各エミュレータの使用手引書を参照してください。


<プロファイル「6680標準」を指定した例>

EmuProfileName =6680標準

8.1.2.2 1バイトコード変換種別CodeConvTypeプロパティ

構文

object. CodeConvType [=type]

データ型

整数

アクセス方法

参照/設定

設定値範囲

0~2

初期値

0:「CX_SBCNV_KANA」

対象エミュレータ

ホスト←→パソコン間における1バイト文字の変換方法を指定します。

値は設定、参照することが可能です。

初期値は「CX_SBCNV_KANA」です。


「EmuProfileName(プロファイル名)」プロパティでプロパティを指定した場合、または、エミュレータが接続中の接続路へ乗り入れた場合には、その時点でプロファイルや、エミュレータの持つ1バイトコード変換種別の値が設定されます。


「CodeConvType」へ設定する値に次のものがあります。

意味

定義名

EBCDIC-カナ有り

CX_SBCNV_KANA

0

EBCDIC-カナ無し

CX_SBCNV_NOKANA

1

EBCDIC-ASCII

CX_SBCNV_ASCII

2


ホストへ送信、またはパソコン側へ受信する1バイト文字は、「CodeConvType」プロパティで指定したコード変換方法に従ってホストコード←→JISコードの変換を行います。

変換の際、コード範囲外の文字はコード変換エラーとして‘-’(ハイフン)に置き換えられます。


WaitTime,WaitStatusTimeプロパティを共有するメソッド、プロパティ、イベントについては、それぞれの項に記述します。