Interstage HTTP Server(Apache HTTP Server 2.0ベース) およびInterstage HTTP Server 2.2(Apache HTTP Server Version 2.2ベース)からInterstage HTTP Server 2.4(Apache HTTP Server 2.4ベース)に移行する手順を、以下に示します。
注意
ahsrestoreコマンドやメンテナンスの一括実行のバッチファイル(Windows(R))/シェルスクリプト(Solaris/Linux)を使用して、Interstage HTTP ServerおよびInterstage HTTP Server 2.2の資源をInterstage HTTP Server 2.4環境に移行できません。
Interstage HTTP Server 2.4では、Interstage HTTP ServerおよびInterstage HTTP Server 2.2上で運用していたプラグインモジュールを使用できません。Interstage HTTP Server 2.4に対応したプラグインモジュールを使用して運用してください。
複数Webサーバの構築
移行元のInterstage HTTP ServerまたはInterstage HTTP Server 2.2で複数Webサーバ運用を行っているかを確認します。
Interstage HTTP Serverの場合
移行元のInterstage HTTP Serverでihsdispコマンドを実行してWebサーバの動作状態を表示し、複数行の「Web Server Name」(Webサーバ名)が表示された場合は、複数Webサーバ運用を行っています。
Interstage HTTP Server 2.2の場合
移行元のWebサーバのWebサーバ一覧ファイル(servers.conf)に複数のWebサーバ名が記載されている場合は、複数Webサーバ運用を行っています。
Interstage HTTP Server 2.4においても複数Webサーバ運用を行う場合は、「4.3.1 Webサーバ動作環境の作成」を参照してWebサーバ動作環境を作成してください。
環境定義ファイル(httpd.conf)の編集
「環境定義ファイル(httpd.conf)のディレクティブの変更内容」を参考にして、移行元のInterstage HTTP ServerまたはInterstage HTTP Server 2.2の環境定義ファイル(httpd.conf)に設定されているディレクティブの定義を、必要に応じてInterstage HTTP Server 2.4の環境定義ファイル(httpd.conf)に設定します。
複数Webサーバ運用を行う場合は、デフォルトのWebサーバおよび複数Webサーバ運用の各Webサーバに対して環境定義ファイル(httpd.conf)の編集を行ってください。
コンテンツのコピー
Interstage HTTP ServerまたはInterstage HTTP Server 2.2のコンテンツを使用する場合は、移行元の環境定義ファイル(httpd.conf)に設定されている以下のディレクティブのファイル/ディレクトリ配下を、Interstage HTTP Server 2.4の環境定義ファイル(httpd.conf)に設定した以下のディレクティブの格納パスにコピーします。
Alias
AliasMatch
DocumentRoot
ScriptAlias
ScriptAliasMatch
SSL環境の作成
暗号や署名処理を行うために必要な証明書や秘密鍵を使用する場合は、「3.9 SSLの設定」を参照して環境設定を行ってください。
旧バージョンのInterstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境およびSMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境で作成した証明書は、取り出して使用できます。
取り出し方法については「10.3 証明書の移行」を参照してください。
ユーザ認証機能の設定
ユーザ認証機能を使用する場合は、「3.7 ユーザ認証の設定」の「ユーザのパスワード登録」を参照して、パスワードファイルを作成します。