Webサーバでエラーが発生したときのエラー状況をログ(エラーログ)として出力します。
エラーログの出力先や出力内容を変更する場合は、環境定義ファイル(httpd.conf)を使用して設定します。設定方法については、「3.5 エラーログの設定」を参照してください。
インストール直後の初期設定では、エラーログは以下のファイルに出力されます。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\F3FMahs\logs\errorlog
(インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FJSVahs/logs/errorlog
ポイント
ログファイルのローテーションが行われる場合、エラーログは以下のファイル(初期値)に変名されます。
errorlog.N
Nは通番で、0から始まる連続の番号です。新しいファイルの順に、1番目のファイルの通番は「.0」、N番目のファイルの通番は「.(N-1)」となります。
エラーログは、Webサーバでエラーが発生した際に出力されます。
エラーログとして出力されるログの形式を以下に示します。
日時] [モジュール名:ログレベル] [pid プロセスID:tid スレッドID] [client IPアドレス:ポート番号] メッセージ本文 |
出力形式に対応する各出力項目を以下に示します。
エラー発生日時
「[曜日 月 日 時:分:秒.ミリ秒 西暦]」の形式で出力されます。
ログを出力したモジュール名が出力されます。
ログレベル | エラーログの重度 | 初期設定時の出力 |
---|---|---|
emerg | 緊急事態発生のエラー | ○ |
alert | 修正しなければ動作不可のエラー | ○ |
crit | 直ちに処理すべきエラー | ○ |
error | あまり重要ではなく、無視してもよいエラー | ○ |
warn | 警告であり、無視してもよいエラー | ○ |
notice | 通常起こりうる特筆すべき通知情報 | ○ |
info | notice以外の通知情報 | × |
debug | モジュールの開発/デバッグ中のログ | × |
エラーログを出力したプロセスのプロセスID
エラーログを出力したスレッドのスレッドハンドルID
クライアントまたはプロキシサーバなどのIPアドレス
クライアントからのWebサーバアクセス時にエラーが発生した場合、出力されます。
本項目は、省略される場合があります。
クライアントまたはプロキシサーバなどのポート番号
クライアントからのWebサーバアクセス時にエラーが発生した場合、出力されます。
本項目は、省略される場合があります。
メッセージの本文
エラーログのメッセージの内容については、「8.11 エラーログ」を参照してください。
バージョン:「xx」
西暦年:「yyyy」
client IPアドレス:「192.168.0.1」
client ポート番号:「9999」
上記の場合の出力例を以下に示します。
[Fri Sep 18 12:37:12.614804 yyyy] [mpm_event:notice] [pid 12610:tid 140677468837696] AH00489: Apache/2.4.xx (Unix) configured -- resuming normal operations [Fri Sep 18 12:37:44.603576 yyyy] [core:info] [pid 12612:tid 140677207774976] [client 192.168.0.1:9999] AH00128: File does not exist: /opt/FJSVahs/htdocs/abc |