コマンド操作について
Java EE 5機能とJakarta EE 8機能のコマンド操作の違いを以下に示します。一部、使用するコマンド名や操作する対象が異なります。
Jakarta EE 8におけるDASは、PCMIサービスに連動してOSの起動時に自動起動されます。PCMIサービスに連動したDASの起動を無効にするには、インストール時にDASの自動起動を無効に設定してください。または、PCMIサービスの出口機能に関するファイルを削除して、DASの自動起動設定を解除してください。詳細は「4.3.6.2 自動起動設定コマンドを利用する」を参照してください
起動・停止コマンドの復帰について
Java EE 5における基盤サービス及びIJServerクラスタの起動と停止コマンドは、プロセスの起動または停止後に復帰します。
Jakarta EE 8における以下のDAS及びGlassFish Serverクラスターの起動と停止コマンドは、プロセスの起動または停止完了を待たずに復帰します。
start-domainサブコマンド
stop-domainサブコマンド
start-clusterサブコマンド
stop-clusterサブコマンド
start-local-instanceサブコマンド
stop-local-instanceサブコマンド
プロセスの起動・停止完了は「pcmilistprocesses」コマンドで確認する必要があります。
定義更新時の注意点
IJServerクラスタ(GlassFish Serverクラスター)及びサーバーインスタンス(GlassFish Serverインスタンス)は、「中央リポジトリー」という全体の資産が格納されている領域からコピーされた、各インスタンスごとに存在するリポジトリーキャッシュを参照して動作します。IJServerクラスタ(GlassFish Serverクラスター)、またはサーバーインスタンス(GlassFish Serverインスタンス)を起動するとき、リポジトリーの同期化処理によって定義情報が中央リポジトリーからリポジトリーキャッシュへコピーされます。
ただし、Jakarta EE 8機能の場合、すべてのGlassFish Serverクラスターで共通に使用するライブラリー(JDBCドライバ等)を共通ディレクトリーに設定した場合や、keytoolコマンドでキーストア、トラストストアを更新した場合など、domain.xmlの更新を伴わない中央リポジトリーの資産の更新が行われた場合には、GlassFish Serverクラスター、またはGlassFish Serverインスタンスの起動時に、同期化処理が行われないことがあります。
その場合、GlassFish Serverクラスター、またはGlassFish Serverインスタンス停止後、手動による同期化を行ってください。手動による同期化については「2.1.4 リポジトリーの同期化処理」を参照してください。