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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

8.8.16 スレッドプールの定義項目

定義項目

カテゴリ

プロパティ

プロパティ名

get

set

list

■スレッドプール一覧

×

×

■スレッドプール

×

×

アイドルタイムアウト

idle-thread-timeout-seconds

×

キューサイズ

max-queue-size

×

最大プールサイズ

max-thread-pool-size

×

最小プールサイズ

min-thread-pool-size

×

スレッドプール名

name

×

×


スレッドプール一覧

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools


スレッドプール

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools.thread-pool.${thread-pool-name}

ポイント

${thread-pool-name}には、以下の値を指定します。

  • Webコンテナのスレッドプール

    • http-thread-pool:HTTPリスナー/HTTPSリスナー用スレッドプール

  • EJBコンテナのスレッドプール

    • thread-pool-1:デフォルトスレッドプール

    • create-threadpoolサブコマンドで作成したスレッドプールのID:Enterprise Beanごとに作成したスレッドプール


アイドルタイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools.thread-pool.${thread-pool-name}.idle-thread-timeout-seconds

説明

プール内のスレッドがアイドル状態のままでいられる最長時間(秒単位)です。

この期間を過ぎるとスレッドを破棄します。ただし、最小値のスレッド数分はプーリングされ続けますので破棄対象外となります。また、プロセスが停止するとスレッドも削除されます。

範囲

1~2147483647

初期値

900


キューサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools.thread-pool.${thread-pool-name}.max-queue-size

説明

スレッドプールのキューのサイズです。

リクエストの処理要求があった場合、まずスレッドプールのキューに入れられてから、スレッドに空きがある場合にリクエストが処理されます。

すべてのスレッドが使用中の場合、スレッドが空くまでキューの中で待機します。

キューのサイズを超えてリクエストの処理要求があった場合、超えた分のリクエストはキューに入らず、処理されません。

注意

EJBコンテナのスレッドプールの場合、本設定は無効です。キューサイズに制限はありません。

範囲

1~2147483647

初期値
  • http-thread-poolの場合:400

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、4096が設定されているものとして動作します。


最大プールサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools.thread-pool.${thread-pool-name}.max-thread-pool-size

説明

スレッドプールの最大値です。

処理中のスレッド数が最大プールサイズに達した場合に処理要求があると、スレッドは作成されず、スレッドが空くまでキューで待機します。

最小プールサイズに指定する値以上の値を指定してください。

範囲

1~2147483647

初期値
  • http-thread-poolの場合:64

  • thread-pool-1の場合:200

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、5が設定されているものとして動作します。


最小プールサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools.thread-pool.${thread-pool-name}.min-thread-pool-size

説明

スレッドプールの最小値です。最大プールサイズに指定する値以下の値を指定してください。

  • Webコンテナのスレッドプールの場合
    プロセス起動時に、最小プールサイズのスレッドが生成されます。最小プールサイズを超えるリクエストを同時に受け付けると、スレッド数が最小プールサイズを超えた値になります。その後アイドルタイムアウトの時間が経過すると、スレッド数は最小プールサイズまで縮退します。

  • EJBコンテナのスレッドプールの場合
    プロセス起動時には、最小プールサイズのスレッドが生成されます。

範囲
  • Webコンテナのスレッドプールの場合:1~2147483647

  • EJBコンテナのスレッドプールの場合:0~2147483647

初期値
  • http-thread-poolの場合:16

  • thread-pool-1の場合:5

ただし、asadmin setサブコマンドで値を省略して定義項目名と「=」だけを指定した場合、5が設定されているものとして動作します。


スレッドプール

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.thread-pools.thread-pool.${thread-pool-name}.name

説明

スレッドプールの名前です。

初期値
  • http-thread-pool:HTTPリスナー/HTTPSリスナー用スレッドプール

  • thread-pool-1:デフォルトスレッドプール

なお、asadmin setサブコマンドで値を省略することはできません。定義項目名と「=」だけを指定した場合、エラーになります。


関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容

参照先

機能説明

チューニング方法

6.4 Webコンテナのチューニング

6.5 EJBコンテナのチューニング

コマンド

asadminコマンドの以下のサブコマンド
  getサブコマンド
  setサブコマンド
  listサブコマンド