Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド

8.8.9 Message-driven Beanデフォルトプールの定義項目

定義項目

カテゴリ	プロパティ	プロパティ名	get	set	list
Enterprise Beanインスタンスのプーリング
■Message-driven Beanデフォルトプール設定			×	×	○
	初期および最小プールサイズ	steady-pool-size	○	○	×
	プールサイズ変更量	pool-resize-quantity	○	○	×
	最大プールサイズ	max-pool-size	○	○	×
	アイドルタイムアウト	idle-timeout-in-seconds	○	○	×

■Message-driven Beanデフォルトプール設定

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.mdb-container

初期および最小プールサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.mdb-container.steady-pool-size

説明

プールに確保するインスタンスの数です。
EJBアプリケーションへのアクセス時、またはアイドルタイムアウト監視処理時に、プールサイズが指定された数より少ない場合、EJBコンテナは処理スレッドとは別のスレッドでBeanインスタンスを生成してプールに追加します。生成数はプールサイズ変更量が適用されます。
また、処理要求によりプールに存在するインスタンス数が指定した値より小さくなると、EJBコンテナはプールされたBeanインスタンスが指定された値になるまでBeanインスタンスを生成してプールに追加します。
最大プールサイズ以下の値を設定してください。

範囲

0～2147483647

初期値

0

プールサイズ変更量

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.mdb-container.pool-resize-quantity

説明

一度に縮小または拡張するプールサイズです。最大プールサイズを超えたり、最小プールサイズを下回ることがないように、調整されます。
「0」を設定した場合、初期値が設定されます。
最大プールサイズ以下の値を設定してください。

範囲

0～2147483647

初期値

8

最大プールサイズ

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.mdb-container.max-pool-size

説明

プールされるBeanインスタンスの最大数です。
Beanインスタンスでの処理完了時にプールに存在するインスタンス数が指定された数の場合には、使用したBeanインスタンスをプールに戻さずに破棄します。
「0」を設定した場合は初期値が設定されます。
初期および最小プールサイズ以上、かつプールサイズ変更量以上の値を設定してください。

範囲

0～2147483647

初期値

32

アイドルタイムアウト

定義項目名

${clusterName_instanceName_configName}.mdb-container.idle-timeout-in-seconds

説明

プール内インスタンスの最大許容アイドル時間です。
EJBコンテナは設定値の間隔でプールを監視し、プールサイズを調整します(注)。
プール内インスタンス数が最小プールサイズ以上の場合、設定値よりも長くアクセスがなかったインスタンスを破棄します。
プール内インスタンス数が最小プールサイズ未満の場合、プールサイズ変更量に従いインスタンスを追加します。

範囲

1～2147483647(秒)

初期値

600

注)

プールの監視は指定値の間隔で実施しますが、起動後に1回行った後はEJBアプリケーションの使用状況を確認し、使用されていないBeanインスタンスはプールサイズを調整しません。

関連情報

詳細な説明や関連記事については、以下を参照してください。

内容	参照先
機能説明	2.9 EJBの提供機能
チューニング方法	6.5 EJBコンテナのチューニング
コマンド	asadminコマンドの以下のサブコマンド   getサブコマンド   setサブコマンド   listサブコマンド