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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

6.4.2 同時処理数

同時処理数およびGlassFish Serverインスタンス数を増やすと、アプリケーションの同時実行多重度を増やすことができます。同時処理数を増やすと、1プロセス当たりの実行多重度が増えますが、同時処理数が増えることによる負荷や運用資産の増加により効果がない可能性もあります。通常は、初期値以下で運用することを推奨しています。

アプリケーションから呼び出すEJBの「6.5.3 Enterprise Beanインスタンスのプーリング」と「6.5.2 Enterprise Beanインスタンスのキャッシング」、JDBCのコネクション数にあわせてチューニングしてください。

同時処理数は、asadminコマンドを使用して変更できます。詳細については、「8.8.16 スレッドプールの定義項目」の以下を参照してください。

なお、チューニングする際は、スレッドプール名が「http-thread-pool」のスレッドプールの定義項目を変更してください。

Webコンテナへの接続にHTTP/2を使用する場合、最大プールサイズには、クライアントの同時接続数より大きい値を指定してください。HTTP/2通信では、1つの接続で複数のスレッドを使用します。このため、最大プールサイズが小さい場合にはリクエスト処理が滞り、メッセージボディが取得できなかったり、IOException等が発生する場合があります。