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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

2.6.9 JSPコンパイル結果格納ディレクトリー

JSPコンパイル結果格納ディレクトリーには、JSPのコンパイル結果であるjavaファイルやclassファイルが出力されます。JSPコンパイル結果格納ディレクトリーは、GlassFish Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirで任意のディレクトリーに変更することが可能です。開発環境で生成したコンパイル結果を運用環境にコピーする場合には、scratchdirでJSPコンパイル結果格納ディレクトリーを変更する必要があります。
詳細については、「2.6.8 JSP事前コンパイル」を参照してください。

JSPコンパイル結果格納ディレクトリーのデフォルトは、以下のディレクトリーです。

DASの場合

warファイル:[運用資産格納ディレクトリー]\domains\domain1\generated\jsp\[Webアプリケーション名]

earファイル:[運用資産格納ディレクトリー]\domains\domain1\generated\jsp\[エンタープライズアプリケーション名]\[Webアプリケーション名]_war

warファイル:[運用資産格納ディレクトリー]/domains/domain1/generated/jsp/[Webアプリケーション名]

earファイル:[運用資産格納ディレクトリー]/domains/domain1/generated/jsp/[エンタープライズアプリケーション名]/[Webアプリケーション名]_war

GlassFish Serverクラスターの場合

warファイル:[運用資産格納ディレクトリー]\nodes\localhost-domain1\[GlassFish Serverインスタンス名]\generated\jsp\[Webアプリケーション名]

earファイル:[運用資産格納ディレクトリー]\nodes\localhost-domain1\[GlassFish Serverインスタンス名]\generated\jsp\[エンタープライズアプリケーション名]\[Webアプリケーション名]_war

warファイル:[運用資産格納ディレクトリー]/nodes/localhost-domain1/[GlassFish Serverインスタンス名]/generated/jsp/[Webアプリケーション名]

earファイル:[運用資産格納ディレクトリー]/nodes/localhost-domain1/[GlassFish Serverインスタンス名]/generated/jsp/[エンタープライズアプリケーション名]/[Webアプリケーション名]_war

また、デフォルトの格納先から変更する場合、GlassFish Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirで任意のディレクトリーを指定してください。

GlassFish Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirで指定する場合

<jsp-config>
・・・
    <!-- C:\temp\jspcompile配下にJSPコンパイル結果格納ディレクトリーを変更する場合 -->
    <property name="scratchdir" value="C:\temp\jspcompile" />
・・・
</jsp-config>

<jsp-config>
・・・
    <!-- /usr/local/tmp/jspcompile配下にJSPコンパイル結果格納ディレクトリーを変更する場合 -->
    <property name="scratchdir" value="/usr/local/tmp/jspcompile" />
・・・
</jsp-config>

JSPのコンパイル結果は、以下の構成でJSPコンパイル結果出力ディレクトリー内に生成されます。なお、拡張子がjspxやtagxの場合、生成されるファイル名がJSPファイル名_jspx.java、JSPファイル名_jspx.class、タグファイル名_tagx.java、タグファイル名_tagx.classのようになります。


注意

JSPコンパイル結果格納ディレクトリーの注意事項

  • 開発環境(別環境)で事前コンパイルした結果をコピーして使用する場合は、GlassFish Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のscratchdirでJSPコンパイル結果格納ディレクトリーを指定してください。

  • glassfish-web.xmlのscratchdirに指定できる文字は、運用資産格納ディレクトリーのパスに使用できる文字と同じです。運用資産格納ディレクトリーのパスに使用できる文字については、「2.1.3 運用資産格納ディレクトリー」を参照してください。

  • JSPのファイル名によっては、生成する.javaおよび.classのJSPファイル名部分と一致しない場合があります。

  • JSP事前コンパイルを実施せず、初回リクエスト時にJSPがコンパイルされた場合、javaファイル、classファイルは生成されません。javaファイルを解析したい場合には、JSP事前コンパイルを実施するか、GlassFish Web application deployment descriptor(glassfish-web.xml)のkeepgeneratedを指定してください。


  • 運用ユーザーを変更している場合は、JSPのコンパイル結果に対して運用ユーザーが読み書きできる権限を適切に付加する必要があります。JSPコンパイル結果格納ディレクトリーをデフォルトから変更している場合には注意してください。
    運用ユーザーについては、「2.1.6 運用ユーザーのカスタマイズ」を参照してください。