userApplication Configuration Wizard GUI の警告メッセージを、メッセージ番号順に説明します。
内容
userApplication Configuration Wizard GUI や hvw コマンドは、他のクライアントで使用中の場合、起動できません。
対処
他のクライアントで userApplication Configuration Wizard GUI がすでに起動されていないか、hvw コマンドを使用していないかを確認してください。他の操作を終了してから、再度起動し直してください。
GUI を表示中に Web ブラウザや Web-Based Admin View のクラスタ管理サーバが再起動した場合でも、次回起動時に、このメッセージが表示される場合があります。このような場合は、5 分程度待ってから、再度 Web ブラウザおよび GUI を起動してください。
内容
クラスタリソース管理機構が動作していません。インタフェースの候補一覧が取得できないため処理を終了します。
対処
本現象が発生する原因として、以下のものがあります。
原因1
クラスタリソース管理機構の初期構成設定を完了していないノードが、Web-Based Admin View の監視対象ノードに含まれている。
原因2
クラスタリソース管理機構が動作していないノードが、Web-Based Admin View の監視対象ノードに含まれている。
原因3
/etc/inet/services ファイルの内容に誤りがあり、ネットワークサービスを使用するソフトが起動できない状態となっている可能性があります。
原因1の確認方法
クラスタリソース管理機構の初期構成設定を完了していないノードが、Web-Based Admin View の監視対象ノードに含まれていないかを確認してください。
以下の手順で確認します。
Web-Based Admin View の監視対象ノードの確認
wvstat (1M) を実行して、各運用管理サーバの監視対象ノードを確認します。
wvstat (1M) については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" を参照してください。
リソースデータベースの設定の確認
Cluster Admin の CRM メインウィンドウ、または、clgettree (1) を使用し、手順1.で確認したすべてのノードが表示されることを確認します。
clgettree (1) については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" を参照してください。
Web-Based Admin View で業務 LAN とは異なるネットワークを使用して運用管理を行っている場合は、手順1.で表示されるノード名と手順 2.で表示されるノード名が異なります。
原因1の対処
クラスタリソース管理機構の初期構成設定のみが完了していない場合は、クラスタリソース管理機構の初期設定が完了していないノードで、初期構成設定および、自動構成を行ったあと、userApplication Configuration Wizard GUI を使用してください。
クラスタリソース管理機構の初期設定については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" を参照してください。
製品パッケージのインストールのみ完了している場合は、"ノード増設" に従って、ノードを増設したあと、userApplication Configuration Wizard GUI を使用してください。
これ以外の場合は、クラスタリソース管理機構の初期構成設定が完了していないノードの、Web-Based Admin View の運用管理サーバの設定を、現在設定されている運用管理サーバとは異なるホストに変更してください。
Web-Based Admin View の運用管理サーバの変更方法については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書" の "運用管理サーバの初期設定" を参照してください。
原因2の確認方法
クラスタリソース管理機構が動作していないノードが、Web-Based Admin View の監視対象ノードに含まれていないかを確認してください。
以下の手順で確認します。
Web-Based Admin View の監視対象ノードの確認
wvstat (1M) を実行して、各運用管理サーバの監視対象ノードを確認します。
wvstat (1M) については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" を参照してください。
クラスタリソース管理機構の動作状況の確認
Cluster Admin の CRM メインウィンドウ、または、clgettree (1) を使用し、ノードの状態が、「ON」以外になっているノードを確認します。
clgettree (1) については、"PRIMECLUSTER 活用ガイド<コマンドリファレンス編>" を参照してください。
原因2の対処
クラスタリソース管理機構が動作していないノードを起動してください。
原因3の対処
/etc/inet/services ファイルを正しい内容に編集してください。
内容
RMS が動作中です。作成や変更を行おうとした Configuration 情報の生成や配布に失敗する可能性があります。
対処
RMS を停止後、再度実行してください。
内容
クラスタアプリケーション名、リソース名、スクリプト名、スクリプトパスに不適切な文字が含まれています。
対処
クラスタアプリケーション名、リソース名、スクリプト名、スクリプトパスに不適切な文字が含まれないように入力し直してください。
内容
クラスタアプリケーション配下のすべてのリソースを削除しようとしています。
対処
メッセージ内の userApplication name で示されるクラスタアプリケーションとその配下のリソース (resource name) をすべて削除する場合は<はい>を選択し、削除処理を行わない場合は<いいえ>を選択してください。
内容
クラスタアプリケーションまたはリソース名、スクリプト名が設定されていません。
対処
クラスタアプリケーションまたはリソース名、スクリプト名を入力してください。
内容
TIMEOUT やネットマスク、プレフィックス長などに入力した数値が適切な値ではありません。
対処
適切な値を再度入力してください。
内容
指定された引継ぎ IP アドレスは使用できません。
対処
引継ぎ IP アドレスを入力し直してください。
内容
設定した項目に、示された内容の誤りがあります。
対処
(誤りのある内容) の属性を変更し、操作を続行してください。
内容
すでに /usr/opt/reliant/etc/hvipalias ファイルに、引継ぎネットワークの情報が記載されています。
対処
その設定値を使用する場合は、「はい」を選択してください。
「いいえ」を選択した場合は、userApplication Configuration Wizard GUI が、前述のファイルと /etc/inet/hosts の引継ぎネットワーク情報を再作成します。この場合、Ipaddress リソースの削除時に、/usr/opt/reliant/etc/hvipalias と /etc/inet/hosts から、引継ぎネットワークの情報を自動的に削除できるようになります。
内容
他のリソースと設定値の異なる属性があるが、処理を続行するかどうかを確認しています。
対処
表示された属性値に問題がないか見直してください。
「はい」を選択した場合は、設定された属性情報をそのまま設定します。
内容
ファイル名が指定されていません。
対処
参照ファイルのパスを入力してください。
内容
必要な項目が設定されていません。
対処
画面で必要な項目の設定を行ってください。
内容
排他関係を設定したクラスタアプリケーションの組み合せが正しくありません。
対処
1つの排他グループには、2つ以上のクラスタアプリケーションを設定する必要があります。
内容
指定された名前が無効、またはすでに使用されています。
対処
クラスタアプリケーション名、Resource 名を変更して、再度設定処理を行ってください。
内容
指定された引継ぎ IP アドレスまたは、ホスト名がすでに使用されています。
対処
IP アドレスやホスト名を入力し直してください。
内容
指定されたファイルまたはディレクトリが見つかりません。
対処
参照ファイルのパスを入力し直してください。
内容
作成しようとしたファイルがすでに存在しています。
対処
<はい>を選択した場合は、置換します。<いいえ>を選択した場合は、置換しません。
内容
引継ぎネットワークで使用するネットワークインタフェースカード(NIC)に割り当てている IP アドレスのセグメントが異なっています。
対処
このまま設定を続ける場合は、<はい>を選択します。NIC を再度選択する場合は、<いいえ>を選択してください。
内容
作成しようとしているファイルシステムが、すでに使用中です。
対処
他のデバイスパスやマウントポイントを設定してください。
内容
リソースに設定しようとしているインタフェースの候補が取得できませんでした。
対処
クラスタリソース管理機構に事前登録を行っているか確認し、再度操作を行ってください。
内容
指定されたファイルは、実行可能なファイルではありません。
対処
他のファイルを使用するか、ファイルに実行権を付けてください。
内容
I/O フェンシングを使用する設定になっていません。
対処
I/O フェンシングを使用する場合は、[Attributes]タブの「I/O フェンシング」チェックボックスをチェックしてください。
I/O フェンシングを使用しない場合は、必ず "PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "I/Oフェンシングリソースの削除に関しての補足" に従い、構成と設定を見直してください。
内容
I/O フェンシングを使用するためのGDS/SFの設定が行われていません。
対処
I/O フェンシングを使用する場合は、以下の設定を見直してください。
全ノードの /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf ファイルに「SDX_VM_IO_FENCE=on」の設定
XSCF(SPARC M10/M12) または ICMP シャットダウンエージェントの設定
「SDX_VM_IO_FENCE=on」の設定方法については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)" の "GDSのI/Oフェンシング機能の設定"を参照してください。
XSCF(SPARC M10/M12) および ICMPシャットダウンエージェントの設定方法については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)"の"シャットダウン機構の設定"を参照してください。
内容
ICMP シャットダウンエージェントを使用する環境では、複数の userApplication を動作させることはできません。
対処
シャットダウンエージェントを XSCF(SPARC M10/M12) に変更可能な場合は、「はい」を選択して、 userApplication の作成を続行してください。
シャットダウンエージェントを XSCF(SPARC M10/M12) に変更できない場合は「いいえ」を選択し、userApplication の作成を中止してください。
また、すべてのリソースを 1つの userApplication に登録してください。
XSCF(SPARC M10/M12)シャットダウンエージェントの設定方法については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Oracle Solaris)"の"シャットダウン機構の設定"を参照してください。