複写先システムで、誤操作により終了オフラインを実施した場合のリカバリ手順について説明します。
操作の手順
複写元システム
利用者業務を停止します。
RLP環境の初期化を行うため、終了オフラインを実施します。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
RLP環境の初期化で対象としたRLPが以下の場合には、順序番号の確認を行います。
スケーラブルログ運用でない場合
スケーラブルログ運用の場合に、再作成対象のRLPがシステムロググループに作成されているとき
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドにより、順序番号を生成することにより順序番号を確認します。
rdbbcinit コマンドのhオプションを実行し、RLP環境を初期化します。
$ rdbbcinit -p RLP名 -h
rdbbcinitコマンドのcオプションを実行し、相手システムのRLP環境の初期化が完了しているか確認します。
$ rdbbcinit -p RLP名 -c
rdb: INFO: qdg20210i:rdbbcinitが正常終了しました 復帰コード 00
rdbbcmapコマンドを実行して、データベース定義の関連付けを実施します。
$ rdbbcmap -E -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
データベースの整合性合せを実施します。
すべてのRLC退避ファイルを削除します。
標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。
標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。
rdbbconline コマンドを実行して、RLPをオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m capture
利用者業務を再開します。
複写先システム
rdbbcinit コマンドのhオプションを実行し、RLP環境を初期化します。
$ rdbbcinit -p RLP名 -h
rdbbcinitコマンドのcオプションを実行し、相手システムのRLP環境の初期化が完了しているか確認します。
$ rdbbcinit -p RLP名 -c
rdb: INFO: qdg20210i:rdbbcinitが正常終了しました 復帰コード 00
RLP環境の初期化で対象としたRLPが以下の場合には、順序定義の再作成を行います。
スケーラブルログ運用でない場合
スケーラブルログ運用の場合に、再作成対象のRLPがシステムロググループに作成されているとき
Symfoware Serverのrdbddlexコマンドを実行して、順序定義を再作成(削除と定義)します。
rdbbcmapコマンドを実行して、データベース定義の関連付けを実施します。
$ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名
データベースの整合性合せを実施します。
運用中に複写元システムより転送されたすべてのRLC退避ファイルを削除します。
標準運用の場合:OSのコマンドを使用します。
標準セキュリティ運用の場合:Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用します。
rdbbconline コマンドを実行して、RLPをオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m reflect
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの抽出と反映を再開します。
$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -a -p RLP名
注意
格納データを暗号化している場合でも、rdbbcmapコマンドを使用して作成した資源識別子抽出ファイルは暗号化されません。資源識別子抽出ファイルを相手システムに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して資源識別子抽出ファイルを暗号化してください。また、資源識別子の登録が完了した時点で、資源識別子抽出ファイルを破棄してください。
参照
rdbbcinitコマンドの実行により初期化する資源については“5.22.1 複写元システムでの誤操作による終了オフラインからのリカバリ”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbexecsqlコマンドおよびrdbclrfコマンド、rdbddlexコマンドについては“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
順序番号の確認については“4.7.2.1 順序番号の確認”を参照してください。
順序定義の再作成については“4.7.2.2 順序の再作成”を参照してください。