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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.8.2 RLC退避実行時のRLC障害

複写元システムのRLC退避実行時にRLC障害が発生した場合は、複写先システムのRERUNログ抽出処理の実行状況によってActive DB Guardを使った運用を継続できるかどうかを判断します。複写元システムのRLC退避実行時にRLC障害が発生した場合の運用手順を説明します。

5.8.2.1 複写先システムのRERUNログの抽出処理が正常終了した場合

複写元システムのRLC退避実行時にRLC障害が発生した場合でも、複写先システムで対象のRLCファイルからのRERUNログ抽出処理が正常に終了していれば、Active DB Guardを使った運用は継続できます。
障害が発生したRLCファイルは退避できないため、対象のRLCファイルを破棄して次のRLCファイルから退避を再開してください。

RLC退避実行時のRLC障害の発生からのリカバリ操作の手順を以下に示します。

操作の手順

複写元システム

  1. ディスク障害などのメッセージを確認します。

  2. rdbbcrlpコマンドを実行し、複写元システムでRLC退避が異常となったRLCファイルからのRERUNログ抽出が完了していることを確認します。RERUNログ抽出が完了している場合は、該当するRLC通番の“Extract”欄に“Complete”と表示されます。

    $ rdbbcrlp -V -O -p RLP名
  3. rdbbcrlcコマンドを実行し、対象のRLCファイルを破棄します。

    $ rdbbcrlc -P -p RLP名
  4. 次の通番のRLCファイルから退避を再開します。

注意

障害が発生したRLCファイルが循環使用された際にRLC障害を繰り返す場合、デバイスに障害が発生している可能性があります。デバイスの状態を確認してください。

5.8.2.2 複写先システムのRERUNログの抽出処理が異常終了した場合

複写元システムのRLC退避実行時にRLC障害が発生し、複写先システムでも対象のRLCファイルからのRERUNログ抽出処理が異常終了した場合、Active DB Guardを使った運用は継続できません。
RLP環境を再作成してください。

RLC退避実行時のRLC障害の発生からのリカバリ操作の手順を以下に示します。

操作の手順

複写元システム

  1. ディスク障害などのメッセージを確認します。

  2. rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
  3. ディスク障害などを通知するメッセージから、RLC障害の原因を調査します。RLC障害の原因が判明したら、ディスク交換などハードウェア製品のリカバリを行います。

  4. 以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。

    • RLP環境の初期化

    • RLPの再作成

複写先システム

  1. 複写元システムでRLC退避が異常となったRLC通番に対するRERUNログ抽出の処理結果を確認します。
    RERUNログ抽出処理で異常を検出した場合には、メッセージを出力して、rdbbcextコマンドが異常終了します。

  2. rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを終了オフラインにします。

    $ rdbbcoffline -p RLP名 -m term
  3. 以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。

    • RLP環境の初期化

    • RLPの再作成

ポイント

RLP環境の初期化を実施することで、RLPの再作成を行わなくても、少ない手順でRLPを復旧できる場合があります。

参照