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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.6
FUJITSU Software

14.1.3 通信プロトコル

  GFS 共用ファイルシステムでは、MDS と AC との間の通信に関する以下の項目についてチューニングができます。

  SFCFS_IPV6 には、MDS と AC との間の通信プロトコルとして IPv6 を使用するか、IPv4 を使用するかを設定します。IPv6 を使用する場合は 1、IPv4 を使用する場合は 0 を設定します。この値は、ファイルシステムごとに設定できます。

  デフォルトでは、IPv4 を使用します。

注意

  • 通信プロトコルはファイルシステムごとに設定できますが、管理を容易にするため、すべてのファイルシステムで同じにすることを推奨します。

  • 通信プロトコルを変更する場合、ホストデータベース(例:/etc/inet/hosts)に登録されている 共用ノードの IP アドレスを、変更後の通信プロトコルに適合するものに変更してください。IP アドレスが通信プロトコルに適合していない場合、GFS 共用ファイルシステムをマウントできません。

チューニングパラメタは、sfcadm(1M) の -o オプションで値を指定します。

以下に通信プロトコルとして IPv6 を使用する例を示します。

設定例:

# sfcadm -o SFCFS_IPV6=1 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter>

設定された値は、sfcinfo(1M) の -e オプションで確認します。

以下に確認例を示します。

確認例:

# sfcinfo -e /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 | grep SFCFS_IPV6 <Enter>
SFCFS_IPV6=1

通信プロトコルを IPv4 (デフォルト) に戻す場合は、SFCFS_IPV6 の設定を削除します。

設定例:

# sfcadm -o SFCFS_IPV6= /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter>

確認例:

# sfcinfo -e /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 | grep SFCFS_IPV6 <Enter>

何も表示されなければ、設定されていません。