GFS 共用ファイルシステムでは、MDS と AC との間の通信に関する以下の項目についてチューニングができます。
通信プロトコル (SFCFS_IPV6)
SFCFS_IPV6 には、MDS と AC との間の通信プロトコルとして IPv6 を使用するか、IPv4 を使用するかを設定します。IPv6 を使用する場合は 1、IPv4 を使用する場合は 0 を設定します。この値は、ファイルシステムごとに設定できます。
デフォルトでは、IPv4 を使用します。
注意
通信プロトコルはファイルシステムごとに設定できますが、管理を容易にするため、すべてのファイルシステムで同じにすることを推奨します。
通信プロトコルを変更する場合、ホストデータベース(例:/etc/inet/hosts)に登録されている 共用ノードの IP アドレスを、変更後の通信プロトコルに適合するものに変更してください。IP アドレスが通信プロトコルに適合していない場合、GFS 共用ファイルシステムをマウントできません。
チューニングパラメタは、sfcadm(1M) の -o オプションで値を指定します。
以下に通信プロトコルとして IPv6 を使用する例を示します。
設定例:
# sfcadm -o SFCFS_IPV6=1 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter> |
設定された値は、sfcinfo(1M) の -e オプションで確認します。
以下に確認例を示します。
確認例:
# sfcinfo -e /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 | grep SFCFS_IPV6 <Enter> SFCFS_IPV6=1 |
通信プロトコルを IPv4 (デフォルト) に戻す場合は、SFCFS_IPV6 の設定を削除します。
設定例:
# sfcadm -o SFCFS_IPV6= /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter> |
確認例:
# sfcinfo -e /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01 | grep SFCFS_IPV6 <Enter> |
何も表示されなければ、設定されていません。