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PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.6
FUJITSU Software

13.3.2 ファイルシステム単位のリストア

  dd(1M) を使用して、バックアップテープに保存された各パーティションをディスク上へ戻します。

注意

  リストア先のパーティションのサイズは、バックアップ元のパーティションのサイズと同じでなければいけません。異なる場合、dd(1M) の実行は成功しますが、リストア先のパーティションを GFS 共用ファイルシステムとして使用することはできません。

  リストアを実施する前には、対象となる GFS 共用ファイルシステムを使用する全ノードでファイルシステムをアンマウントしてください。

以下に、シングルパーティション構成の場合とマルチパーティション構成の場合における、バックアップテープからのリストア例について説明します。

シングルパーティション構成の場合

例) パーティションが 1 つの場合のリストア

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 bs=1024k <Enter>
マルチパーティション構成の場合

例) パーティションが 2 つの場合のリストア

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 bs=1024k <Enter>
  (テープを交換します)
# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume02 bs=1024k <Enter>

  dd(1M) はマルチテープボリュームをサポートしていません。分割バックアップしたテープからリストアする際には、dd(1M) の bs および count パラメタは必ずバックアップ時と同じ値を指定してください。また、oseek はバックアップ時の iseek と同じ値を指定してください。

  例) 1 ギガバイト単位に分割バックアップしたテープをリストアする場合

# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 bs=1024k count=1024 <Enter>
  (テープを交換します)
# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 bs=1024k count=1024 oseek=1024 <Enter>
  (テープを交換します)
# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 bs=1024k count=1024 oseek=2048 <Enter>
  (テープを交換します)
# dd if=/dev/rmt/0 of=/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 bs=1024k count=1024 oseek=3072 <Enter>
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