アップデートログ領域は、ファイルシステム回復を高速に行うため、ファイルシステム構造への変更履歴情報を格納します。この領域は、循環ログとして使用します。
アップデートログ領域には、以下に示す処理に関する情報が含まれます。
iノードの獲得、解放
iノード情報の更新
1つの単位として扱われる連続ファイルシステムデータブロックのグループであるエクステントの割付、解放
Vデータの獲得、解放
Vデータの更新
GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステム構造への更新に先立って、Vデータ領域に情報を書き出すことを保証しています。システムの障害が起きた場合には、ファイルシステムに対して未処理の変更は、fsck_sfcfs(1M) により、無効化するか、再実行するかのどちらかによりファイルシステムの整合性を回復します。また、ダウンリカバリ時の回復処理を行います。アップデートログでは、ファイルシステム構造に対する変更だけを記録し、ファイルデータについては記録しません。