メタデータ領域は、メタデータを格納する領域です。以降でメタデータの3つについて説明します。
領域管理情報は、iノード、Vデータ、ファイルデータの割付情報を格納しています。
ファイルデータの割付情報はエクステントベースで管理しており、エクステント情報を格納する部分と、連続の度合いごとに管理するリストとを組み合わせて管理しています。
iノード、Vデータ、領域管理情報は、mkfs_sfcfs(1M) によるファイルシステム作成時に固定量を確保します。
iノード領域は、ファイルに関する情報を含むデータ構造です。それぞれの iノードは、ファイルの種類、ファイルの長さ、ファイルの所有者とグループの ID、アクセス権、ファイルデータを含むエクステント情報へのポインタなどを格納しています。ファイルごとに 1つの iノードが存在します。
Vデータ領域は、ディレクトリブロック、シンボリックリンクのパス名、間接エクステント管理情報の領域をまとめて Vデータ領域と呼び、必要に応じて、ここから領域を獲得して使用します。Vデータ領域は 1024 バイト単位で管理しており、ディレクトリブロックに関して、効率的に利用できるようになっています。