マルチパス機能を導入する際、"表2.2 メディアのサポートドライバ版数"に示すメディアを使用する場合は、ドライバ版数に注意する必要があります。
Solarisインストール時、基本インターフェース(例: fjgi0)などネットワーク設定を行うことで、/etc配下に"hostname.インターフェース名(例: hostname.fjgi0)"といったTCP/IPインターフェースの設定ファイルが生成されます。
マルチパス機能では、マルチパス機能が構成するデバイスに該当する/etc/hostname.インターフェース名ファイルや/etc/hostname6.インターフェース名ファイルが存在してはいけません。例えば、マルチパス機能でfjgi0のデバイスを使用する場合、/etc/hostname.fjgi0ファイルは削除しなければなりません。
マルチパス機能を使用する場合、Solarisインストール時に該当するデバイスのネットワーク設定を回避するか、または回避できない場合は、ネットワーク設定後にシングルユーザーモードで再起動を行い、該当する/etc/hostname.インターフェース名ファイルや/etc/hostname6.インターフェース名ファイルの削除を行ってください。
1つのMPNETインターフェースが使用できる最大デバイス数(通信パス数)は、8本までです。
ただし、使用するNICによって本体装置に実装制限があるため、実装数を確認する必要があります。
環境設定できるMPNETインターフェース数は、最大16インターフェースまでです。
JumboFrameを使用する場合、各ドライバの説明書を参照してください。
TCP/IPインターフェースを使用する場合、マルチパス機能ではIPv4トンネル、IPv6トンネルはサポートしていません。
SNMP(Simple Network Management Protocol)を使用した通信はサポートしていません。
マルチパス機能では、リピータハブは使用できません。
Solarisコンテナのゾーンはサポートしていません。MPNETインターフェースを、ノングローバルゾーンのネットワークインターフェースとして使用できません。
Solaris 11はサポートしていません。
マルチパス機能では、10 Gigabit Ethernetはサポートしていません。
メディア(NIC名) | ドライバ名および版数 |
---|---|
Dual Gigabit Ethernetカード(SE0X7GD1F/SE0X7GD2F) | FUJITSU PCI Gigabit Ethernet 3.0 Update1 以降 (注1) |
注1: FUJITSU PCI Gigabit Ethernet 4.0以降の場合、マルチパス機能は使用できません。
ドライバ名および版数 | MTU長設定ファイル (注1) |
---|---|
FUJITSU PCI Gigabit Ethernet 3.0 Update1 以降 | /etc/systemと/etc/hostname.fjgiX |
注1: Xはインスタンス番号を表します。
1つのMPNETインターフェースが使用できる最大デバイス数(通信パス数)は、8本までです。
ただし、使用するNICによって本体装置に実装制限があるため、実装数を確認する必要があります。
相互接続するスイッチはマルチリンクイーサネット機能またはトランキング機能を保有したスイッチを接続する必要があります。
1つのMPNETインターフェースが使用できる最大デバイス数(通信パス数)は、8本までです。
ただし、使用するNICによって本体装置に実装制限があるため、実装数を確認する必要があります。
使用できる上位プロトコルは、TCP/IPインターフェースのみです。
マルチリンクイーサネット方式を採用した場合、目安として下記の計算式に基づくCPUが必要となります。
CPU合計周波数 = Ethernet 1ポートあたりに必要なCPUの合計周波数 500MHz以上 × 使用ポート数 × 1.3倍