ここでは、“10.2 クラスタアプリケーションの削除”および“10.5.1 クラスタアプリケーションで使用するリソースの削除”の後に行う作業について説明しています。
Cmdlineリソースの作成にて、“userApplication Configuration Wizard”画面を使用してスクリプトファイルを新規作成した場合、次の手順で Cmdlineリソースで使用した各スクリプトを削除します。
注意
スクリプトを削除する前に、Cmdlineリソースを先に消してください。
各スクリプトは、以下のディレクトリに格納されています。
/etc/opt/FJSVwvucw/scripts/start
/etc/opt/FJSVwvucw/scripts/stop
/etc/opt/FJSVwvucw/scripts/check
削除するには次のようにコマンドを実行してください。
# cd /etc/opt/FJSVwvucw/scripts/start
# rm <削除したいスクリプト名> # cd /etc/opt/FJSVwvucw/scripts/stop
# rm <削除したいスクリプト名> # cd /etc/opt/FJSVwvucw/scripts/check
# rm <削除したいスクリプト名>
また、“6.12.4 SMFサービスの依存関係の設定”で、RMSとSMFサービスの間に依存関係を設定している場合、クラスタを構成する各ノードで以下の手順を実行し、設定した依存関係を削除してください。
設定時に使用した依存関係名を確認します。
以下のコマンドを実行し、設定時に使用した依存関係名を確認してください。
# svccfg export svc:/milestone/smawrhvto | grep -w "dependency\ name" | grep -vw multi-user
例
# svccfg export svc:/milestone/smawrhvto | grep -w "dependency\ name" | grep -vw multi-user
<dependency name='fuji' grouping='optional_all' restart_on='none' type='service'>
ここで表示された各行の、"dependency name="の値が、設定時に使用した依存関係名になります。
依存関係を削除します。
RMSが停止した状態で次の手順を実行し、依存関係を削除してください。
# /usr/sbin/svccfg -s svc:/milestone/smawrhvto delpg <依存関係名> # /usr/sbin/svcadm refresh svc:/milestone/smawrhvto
マウントポイントに関する環境ファイルなどを元の状態に戻します。
注意
環境ファイルを削除する前に、Fsystemリソースを先に消してください。
■事前設定で追加したマウントポイントのエントリを削除
“6.7.1.2.1 事前設定”により編集した以下の環境ファイルに対して、該当するエントリを削除してください。
/etc/vfstab.pcl
/etc/dfs/dfstab.pcl
■NFS Lock Failoverを使用していた場合
Fsystemリソースの削除によって、NFS Lock Failoverの機能が使用されなくなった場合に以下の手順を実施してください。
◆操作手順
Configuration内の共通情報の設定を変更する
NFSLockFailoverの値を“no”に変更します。
参照
設定方法の詳細は、“6.7.4 Configuration内の共通情報の設定”を参照してください。
ディスククラスが不要になった場合は、ディスククラスを削除します。
削除方法については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
引継ぎネットワークが不要になった場合は、引継ぎネットワークの定義を削除します。
削除方法については、“PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書(伝送路二重化機能編)”の“クラスタ環境設定の削除手順”を参照してください。
引継ぎネットワークに関する環境ファイルなどを元の状態に戻します。
■ノード名引継ぎを利用していた場合
ノード名引継ぎではシステムのノード名を変更します。
ノード名引継ぎのリソースを作成したすべてのノードで、次の操作を行って、変更前の状態に戻してください。
◆操作手順
全ノードで次のようにコマンドを実行します。
# setuname -n fuji2
この例では、fuji2というノード名です。
システムを再起動します。
# /usr/sbin/shutdown -g0 -i6 -y
プロシジャリソースが不要になった場合は、クラスタリソース管理機構からプロシジャリソースを削除します。
参照
削除方法については、“E.3 プロシジャリソースの削除”を参照してください。
プロセス監視リソースの停止コマンドを設定した場合に、自動的に作成されていたスクリプトを削除します。
注意
作成されたスクリプトを削除する前に、プロセス監視リソースを先に消してください。
各スクリプトは、/etc/opt/FJSVwvucw/scripts/process_stopディレクトリに格納されています。
削除するには次のようにコマンドを実行してください。
# cd /etc/opt/FJSVwvucw/scripts/process_stop
# rm ./*
回線切替装置リソースが不要になった場合は、クラスタリソース管理機構から回線切替装置リソースを削除します。
削除方法については、cldelswursc(1M)のマニュアルページを参照してください。
削除手順は各製品のマニュアルを参照してください。
クラスタアプリケーションからI/Oフェンシングリソースを削除する場合、リソース削除後に以下の設定変更を行ってください。
すべてのクラスタアプリケーションからI/Oフェンシングリソースを削除した場合
シャットダウンエージェントにICMPを使用している場合は、XSCF SNMPを使用するよう設定変更してください。
“3.2.4 GDSのI/Oフェンシング機能の設定”で設定した、/etc/opt/FJSVsdx/sdx.cfファイルの“SDX_VM_IO_FENCE=on”の行を削除した後、システムを再起動してください。
他のクラスタアプリケーションで引き続きI/Oフェンシングリソースを使用する場合
I/Oフェンシングリソースを削除したクラスタアプリケーションからGdsリソースも削除してください。
注意
I/Oフェンシングリソースを削除後の構成が、“2.2.1.1.1 Oracle VM Server for SPARC環境でのクラスタシステム構成”のサポート構成に合致するようにしてください。
参照
I/Oフェンシング機能とICMPシャットダウンエージェントの詳細については、“2.2.3 I/Oフェンシング機能”を参照してください。