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Symfoware Server V12.6.0 RDA-SVオペレーションガイド
FUJITSU Software

3.2 環境変数

RDA-SVで必要とする環境変数には以下のものがあります。

RDA-SVで必要とする環境変数は、RDA-SV操作コマンドを入力する利用者および他のサーバシステムのデータベースを利用するアプリケーションに対して設定しておきます。Symfowareデータベースを利用する場合の環境変数については、“3.7 Symfowareデータベースの利用方法”を参照してください。

他のサーバシステムのデータベースを利用する場合、RDA-SVで必要とする環境変数の設定方法は、使用するRDBMSソフトウェアまたはパッケージにより異なることがあります。詳細は、使用するRDBMSソフトウェアまたはパッケージのマニュアルを参照してください。

PATH環境変数

PATH環境変数は、RDA-SV操作コマンドを利用する場合に必要とする環境変数です。

PATH環境変数には、RDA-SVの実行ファイルが収められているディレクトリを設定します。以下に、PATHの設定例を示します。

ボーンシェルを使用している場合の設定例
PATH=$PATH:/opt/FSUNrdasv/bin
export PATH
Cシェルを使用している場合の設定例
setenv PATH ${PATH}:/opt/FSUNrdasv/bin

LD_LIBRARY_PATH環境変数

LD_LIBRARY_PATH環境変数は、RDA-SV操作コマンドおよび他のサーバシステムのデータベースを利用する場合に必要とする環境変数です。

LD_LIBRARY_PATH環境変数には、RDA-SVのライブラリおよび標準コード変換のライブラリが収められているディレクトリを設定します。以下に、LD_LIBRARY_PATHの設定例を示します。

ボーンシェルを使用している場合の設定例
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/FSUNrdasv/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib
export LD_LIBRARY_PATH
Cシェルを使用している場合の設定例
setenvLD_LIBRARY_PATH${LD_LIBRARY_PATH}:/opt/FSUNrdasv/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib

RDASV_LANG環境変数

RDASV_LANG環境変数は、RDA-SV操作コマンドおよび他のサーバシステムのデータベースを利用する場合に必要とする環境変数です。

RDASV_LANG環境変数は、RDA-SVで出力するコマンドメッセージ本文、クライアントシステムへ送るメッセージ本文およびアプリケーションに通知するメッセージ本文を日本語または英語で取得するかを設定します。以下に、RDASV_LANGの設定例を示します。

ボーンシェルを使用している場合の設定例
日本語でメッセージを取得する場合(ロケールがja、ja_JP.U90の場合)
RDASV_LANG=japanese
export RDASV_LANG
日本語でメッセージを取得する場合(ロケールがja、JP.PCKの場合)
RDASV_LANG=japanese.SJIS
export RDASV_LANG
英語でメッセージを取得する場合
RDASV_LANG=C
export RDASV_LANG
Cシェルを使用している場合の設定例
日本語でメッセージを取得する場合(ja、ja_JP.U90の場合)
setenv RDASV_LANG japanese
日本語でメッセージを取得する場合(ロケールがja、JP.PCKの場合)
setenv RDASV_LANG japanese.SJIS
英語でメッセージを取得する場合
setenv RDASV_LANG C

なお、コンソールおよびログへのメッセージ本文は、英語で出力します。また、RDASV_LANG環境変数を省略した場合は、システムのLANG環境変数に従います。

RDASV_BUFFER環境変数

RDASV_BUFFER環境変数は、クライアントシステムとサーバシステムとの間で送受信できる転送バッファ最大長を拡大する場合に必要とする環境変数です。

RDASV_BUFFER環境変数には、32~10240(単位はKバイト)の任意の数字を設定してください。ただし、メモリ量が少ないサーバシステムにおいて転送バッファ最大長を拡大した場合、コネクション確立時に以下のメッセージがサーバシステムのコンソールに出力されコネクションの確立が失敗する場合があります。この時は、転送バッファ長をサーバシステムに最適な値に設定しなおしてRDA-SVの再起動を実施してください。

“rdasv:エラー:RDA2001:領域不足が発生しました”

クライアントシステム側の定義で設定する最大プロトコル長とRDASV_BUFFER環境変数で定義する転送バッファ最大長との関係は以下のようになります。

なお、本環境変数を省略した場合は、転送バッファ最大長に64Kを指定したものとみなします。
以下に、RDASV_BUFFERの設定例を示します。

ボーンシェルを使用している場合の設定例
RDASV_BUFFER=32
export RDASV_BUFFER
Cシェルを使用している場合の設定例
setenv RDASV_BUFFER 32

MANPATH環境変数

MANPATH環境変数は、RDA-SVの操作コマンドの詳細をmanコマンドを利用して参照する場合に必要な環境変数です。

MANPATH環境変数には、RDA-SVの操作コマンドについて説明しているファイルが収められているディレクトリを設定します。以下に、MANPATHの設定例を示します。

ボーンシェルを使用している場合の設定例
MANPATH=$MANPATH:/opt/FSUNrdasv/man
export MANPATH
Cシェルを使用している場合の設定例
setenv MANPATH ${MANPATH}:/opt/FSUNrdasv/man