RDA-SVで必要とする環境変数には以下のものがあります。
PATH環境変数
LD_LIBRARY_PATH環境変数
RDASV_LANG環境変数
RDASV_BUFFER環境変数
MANPATH環境変数
RDA-SVで必要とする環境変数は、RDA-SV操作コマンドを入力する利用者および他のサーバシステムのデータベースを利用するアプリケーションに対して設定しておきます。Symfowareデータベースを利用する場合の環境変数については、“3.7 Symfowareデータベースの利用方法”を参照してください。
他のサーバシステムのデータベースを利用する場合、RDA-SVで必要とする環境変数の設定方法は、使用するRDBMSソフトウェアまたはパッケージにより異なることがあります。詳細は、使用するRDBMSソフトウェアまたはパッケージのマニュアルを参照してください。
PATH環境変数
PATH環境変数は、RDA-SV操作コマンドを利用する場合に必要とする環境変数です。
PATH環境変数には、RDA-SVの実行ファイルが収められているディレクトリを設定します。以下に、PATHの設定例を示します。
PATH=$PATH:/opt/FSUNrdasv/bin export PATH
setenv PATH ${PATH}:/opt/FSUNrdasv/bin
LD_LIBRARY_PATH環境変数
LD_LIBRARY_PATH環境変数は、RDA-SV操作コマンドおよび他のサーバシステムのデータベースを利用する場合に必要とする環境変数です。
LD_LIBRARY_PATH環境変数には、RDA-SVのライブラリおよび標準コード変換のライブラリが収められているディレクトリを設定します。以下に、LD_LIBRARY_PATHの設定例を示します。
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/opt/FSUNrdasv/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib export LD_LIBRARY_PATH
setenvLD_LIBRARY_PATH${LD_LIBRARY_PATH}:/opt/FSUNrdasv/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib
RDASV_LANG環境変数
RDASV_LANG環境変数は、RDA-SV操作コマンドおよび他のサーバシステムのデータベースを利用する場合に必要とする環境変数です。
RDASV_LANG環境変数は、RDA-SVで出力するコマンドメッセージ本文、クライアントシステムへ送るメッセージ本文およびアプリケーションに通知するメッセージ本文を日本語または英語で取得するかを設定します。以下に、RDASV_LANGの設定例を示します。
RDASV_LANG=japanese export RDASV_LANG
RDASV_LANG=japanese.SJIS export RDASV_LANG
RDASV_LANG=C export RDASV_LANG
setenv RDASV_LANG japanese
setenv RDASV_LANG japanese.SJIS
setenv RDASV_LANG C
なお、コンソールおよびログへのメッセージ本文は、英語で出力します。また、RDASV_LANG環境変数を省略した場合は、システムのLANG環境変数に従います。
RDASV_BUFFER環境変数
RDASV_BUFFER環境変数は、クライアントシステムとサーバシステムとの間で送受信できる転送バッファ最大長を拡大する場合に必要とする環境変数です。
RDASV_BUFFER環境変数には、32~10240(単位はKバイト)の任意の数字を設定してください。ただし、メモリ量が少ないサーバシステムにおいて転送バッファ最大長を拡大した場合、コネクション確立時に以下のメッセージがサーバシステムのコンソールに出力されコネクションの確立が失敗する場合があります。この時は、転送バッファ長をサーバシステムに最適な値に設定しなおしてRDA-SVの再起動を実施してください。
“rdasv:エラー:RDA2001:領域不足が発生しました”
クライアントシステム側の定義で設定する最大プロトコル長とRDASV_BUFFER環境変数で定義する転送バッファ最大長との関係は以下のようになります。
クライアントシステム側の定義 = RDASV_BUFFER環境変数の値の場合
設定された値が有効になります。
クライアントシステム側の定義 > RDASV_BUFFER環境変数の値の場合
RDASV_BUFFER環境変数の値が有効になります。
クライアントシステム側の定義 < RDASV_BUFFER環境変数の値の場合
クライアントシステム側の定義長が有効になります。
なお、本環境変数を省略した場合は、転送バッファ最大長に64Kを指定したものとみなします。
以下に、RDASV_BUFFERの設定例を示します。
RDASV_BUFFER=32 export RDASV_BUFFER
setenv RDASV_BUFFER 32
MANPATH環境変数
MANPATH環境変数は、RDA-SVの操作コマンドの詳細をmanコマンドを利用して参照する場合に必要な環境変数です。
MANPATH環境変数には、RDA-SVの操作コマンドについて説明しているファイルが収められているディレクトリを設定します。以下に、MANPATHの設定例を示します。
MANPATH=$MANPATH:/opt/FSUNrdasv/man export MANPATH
setenv MANPATH ${MANPATH}:/opt/FSUNrdasv/man