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Symfoware Server V12.6.0 RDA-SVオペレーションガイド
FUJITSU Software

2.1.3 クライアントシステムから利用する場合の定義

クライアントシステムよりサーバシステムのデータベースを利用する場合、以下の定義が必要です。

ポート定義

RDA-SVは、クライアントシステムとの通信にTCP/IP手順を使用しています。したがって、クライアントシステムからサーバシステムのSymfowareデータベースを利用する場合、TCP/IPのポート定義が必要となります。
RDA-SVで使用するポート定義は、/etc/servicesファイルにサービス名およびポート番号/プロトコル名を設定します。

サービス名:

RDA-SVサーバを識別するための一意な名称を英字で始まる16文字以内の英数字、ハイフン(“-”)で設定します。

ポート番号:

RDA-SVサーバのポート番号は、10進で2002を設定します。なお、本書で推奨するポート番号が既に設置先システムで使用されている場合は、空いているポート番号を割り当ててください。

プロトコル名:

“tcp”を設定します。

なお、マルチRDB機能を利用する場合は、RDBシステム数分のサービス名、ポート番号およびプロトコル名を設定してください。
以下にポート定義の設定例(マルチRDB利用)を示します。

/etc/servicesファイル
# サービス名    ポート番号/プロトコル名 
  rdb-sv        2002/tcp 
  rdb-sv01      2102/tcp

ポート定義を設定する場合は、rootまたはスーパユーザの権限でログインする必要があります。
ポート定義で設定したポート番号は、クライアントシステム側の環境セットアップで定義する必要があります。クライアントシステム側の環境セットアップについては、クライアントシステム側のマニュアルを参照してください。

サーバ定義

クライアントシステムからサーバシステムのSymfowareデータベースを利用する場合、サーバ定義が必要となります。サーバ定義は、TCP/IPのポート定義との対応関係をRDBシステム数分設定します。以下にサーバ定義項目を示します。

サービス名:

サービス名は、ポート定義で設定したサービス名と同じものを設定します。

入力待ち時間監視値:

入力待ち時間監視値を0~86400秒の範囲内で設定します。時間監視値にゼロを設定した場合、入力待ち時間監視は行いません。

RDBシステム名:

Symfowareデータベースのシステム名を設定します。なお、マルチRDB機能を利用しない場合はハイフン(“-”)を設定してください。

サーバ定義は、利用者定義ファイルに必要な項目をフリーフォーマットで記述し、これをrdafileコマンドにより固定フォーマットのRDA-SV定義ファイルに変換することで有効となります。

以下の図にRDA-SV定義ファイル作成手順を示します。

図2.2 RDA-SV定義ファイル作成手順

(1) 利用者責任で、エディタ(viなど)を使用して、利用者定義ファイルを事前に準備してください。
(2) RDA-SV定義ファイル作成コマンド(rdafile)により、RDA-SV定義ファイルを作成します。

利用者定義ファイル

ファイル形式は、/etc/servicesと同様のキャラクタベースのフリーフォーマットで、各エントリは必要な項目の情報を含む1行でサーバ定義を行います。

以下に利用者定義ファイル(サーバ定義)の設定例を示します。

# 利用者定義ファイル
# サーバ定義
# サービス名      入力待ち時間監視値      RDBシステム名
  rdb-sv          0                       -
  rdb-sv01        180                     rdbsys01

備考. マルチRDBを使用しない場合はハイフン(“-”)を設定してください。

各項目は、1つ以上の空白文字やタブ文字で区切られています。行の先頭(1バイト目)に“#”がある場合は、その行が注釈行であることを表します。行の途中に“#”を挿入しても、注釈文とはみなされません。

rdafileコマンド

rdafileコマンドは、利用者定義ファイルに格納されているサーバ定義を読み込み、データのチェックを行いすべてのデータが正しい場合、サーバ定義を以下のRDA-SV定義ファイルに格納します。

/opt/FSUNrdasv/etc/rdasvrsv : RDA-SV定義ファイル

rdafileコマンドの詳細は、“第3章 運用操作”およびmanコマンドを利用して参照してください。