対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
対処1
確認ポイント
“起動”操作を実施していませんか
“再起動”操作を実施していませんか
“停止解除”操作を実施していませんか
原因
“起動”、“再起動”操作が実施された場合、ジョブネットは即座に起動します。
また、“停止解除”操作を実施した時点で、起動条件が満たされていた場合、ジョブネットは起動します。
対処2
確認ポイント
システムの時間を変更していませんか
原因
ジョブスケジューラの運用中にシステム時刻を変更すると、意図しない時間に動作することがあります。
対処方法
後述の“システム時刻を変更する場合”にしたがって、システム時刻を変更します。
システム時刻を戻す場合、以下のファイルを削除します。
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリのjobdb1.log、jobdb2.log、jobdb3.logファイル
ジョブスケジューラのデータベースディレクトリのnet.spoolサブディレクトリ配下のすべてのファイル
イベントログ【Windows版の場合】
Systemwalker Operation Managerのサービス/デーモンを起動します。
NTP(タイムサーバ)を利用し、slewモード(時間の進み方を調整して徐々に時刻を合わせる)を使い、システム時刻を変更してください。この場合、Systemwalker Operation Manager運用中でも問題ありません。
NTPを利用したslewモードでの時刻変更ができない場合は、クラスタ運用の有無に応じて、下記の手順でシステム時刻を変更してください。
クラスタシステムを導入していない場合
poperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Managerのサービス/デーモンを停止した後に、システム時刻を変更してください。
クラスタシステムを導入している場合
クラスタソフトウェアより、Systemwalker Operation Managerのクラスタアプリケーションを停止した上でシステム時刻を変更してください。
ジョブスケジューラの運用中は、システム時刻を変更しないでください。
対処3
確認ポイント
休日カレンダまたは起動日雛形を変更していませんか
原因
V5.0L20以前またはV5.1以前では、休日カレンダまたは起動日雛形を変更すると起動日が再作成されます。
V5.0L30以降またはV5.2以降では、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能2]シートで[休日カレンダ/起動日雛形を使用しているジョブネットの起動日再作成を抑止する]チェックボックスをチェックしていない場合に休日カレンダまたは起動日雛形を変更すると、起動日が再作成されます。
起動日を再作成すると、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[起動日]シートおよび[カレンダ]シート(V13.3.1以前の場合)の定義により、起動日が変更される場合があります。
対処方法
起動日の定義を見直してください。
対処4【Windows版】
確認ポイント
スケジュールサーバは、Windows Server 2003ですか
NTPにより自動的にシステム(OS)時刻の補正を行っていませんか
BIOSの時計(時刻)に遅れ、または進みが発生していませんか
意図しない時刻に起動されたジョブネットは、ジョブスケジューラ起動後の、最初に実行されるジョブネットですか
原因
自動的な時刻補正を行っている環境において、BIOSの時計(時刻)に遅れや進みがある場合は、W32Timeサービスによりシステム起動時に、システム(OS)の時計をNTPサーバの時計にあわせる時刻補正が行われます。
ジョブスケジューラでは、ジョブスケジューラサービスの起動時に、最初に実行されるジョブネットの起動時刻を設定します。
W32Timeサービスよりもジョブスケジューラサービスが先に起動された場合は、W32Timeサービスによる時刻補正が行われる前の時計で、最初のジョブネットが起動されます。
このため、BIOSの時計に遅れ、または進みが発生していると、最初に起動されるジョブネットが、意図しない時刻に起動される場合があります。
対処方法
BIOSの時計とNTPサーバの時計に大きな遅れや進みがある場合は、BIOSの時計をNTPサーバの時計に合わせてください。
参考
通常、W32Timeサービスの終了時などのタイミングでBIOSの時計も補正されるため、NTPサーバとBIOSの時計には、大きな狂いは発生しません。
しかし、Windows Server 2003においては、W32Timeサービスの終了時にBIOSの時計が補正されないため、長期間運用することで、NTPサーバとBIOSの時計の違いが徐々に大きくなったという事例があります。