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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

10.1.1 閉塞時の運用コマンドの振る舞い

エントリ閉塞時の振る舞い

エントリ閉塞時にrdbcycexpコマンドを実行した場合、閉塞したエントリ以外を対象にエクスポート処理をします。なお、出力ファイル間の順番保証ができなくなるため、容量不足など緊急の場合を除き、実行しないでください。

以下に動作イメージを記述します。

注意

上図のように、エントリが閉塞している状態でエントリのエクスポートを行うと、出力ファイル間でユーザログの発生順番が逆になることがあります。この場合、あとでマージ・ソートを実行する必要があります。このため、閉塞時にはエントリのリカバリを行ってから、エントリのエクスポートを行うことをお勧めします。エントリのリカバリについては“10.2 ユーザログテーブルのリカバリ”を参照してください。

上記のエントリ閉塞に加えて、データベーススペースが閉塞している場合も、同様の動作をします。データベーススペース閉塞は、rdbinfコマンドで確認してください。

なお、媒体破壊などの理由でエントリが閉塞した場合の運用コマンドの動作は、以下のようになります。

コマンド名

動作

注意事項

rdbcycexp

可能
閉塞したエントリ以外を対象に処理

出力ファイル間の順番保証ができなくなるため、緊急の場合(容量不足など)を除き、実行しないでください。

rdbfmt

可能

メディア障害の場合は、ディスク交換後に実行してください。

rdbcycswh

可能
閉塞したエントリは残して切替え

閉塞により、実際に利用可能なエントリ数が少なくなっています。エントリ満杯にならないように注意してください。

rdbprt

可能

閉塞したエントリの情報は、rdbinfコマンドで確認してください。

rdbspcinf

可能

-

rdbinf

可能

-

rdbrcv

可能

Cオプションを指定してください。

エントリ閉塞状態は、rdbinfコマンドのcオプションで確認してください。

データベーススペース閉塞時の運用コマンドの動作

データベースのリカバリ操作などでデータベーススペースが閉塞した場合の運用コマンドの動作は、以下のようになります。

コマンド名

動作

注意事項

rdbcycexp

可能
データベーススペースが閉塞しているエントリ以外を対象に処理(そのほかのFULL状態のエントリを対象とする)

出力ファイル間の順番保証ができなくなるため、緊急の場合(容量不足など)を除き、実行しないでください。

rdbcycswh

可能
切替え先のエントリがデータベーススペース閉塞状態の場合も切替え可能(実際にログ出力を行った延長で自動的に切替え)

閉塞により、実際に利用可能なエントリ数に注意してください。

rdbfmt

設定原因がCMD、INDの場合以外は初期化処理は実行されます。それ以外の場合はエラーになります。

設定原因はrdbinfコマンド(aオプション)のCauseを参照してください。

rdbprt

可能

-

rdbspcinf

可能

-

rdbinf

可能

-

データベーススペース閉塞状態は、rdbinfコマンドのaオプションで確認してください。

DSI閉塞時の運用コマンドの動作

媒体破壊などの理由でDSIが閉塞した場合の運用コマンドの動作は、以下のようになります。

コマンド名

動作

注意事項

rdbcycexp

エラー

DSI閉塞の場合は、ユーザログテーブルの運用が継続できなくなります。早急にリカバリ処理を行ってください。

rdbcycswh

エラー

rdbfmt

設定原因がFTR、CMD、INDの場合以外は初期化処理は実行されます。それ以外の場合はエラーになります。

設定原因はrdbinfコマンド(aオプション)のCauseを参照してください。

rdbprt

可能

閉塞したエントリの情報はrdbinfコマンドのaオプションで確認してください。

rdbspcinf

可能

-

rdbinf

可能

-

rdbrcv

可能

Cオプションを指定せずに実行してください。

DSI閉塞状態はrdbinfコマンドのaオプションで確認してください。