■エントリ閉塞時の振る舞い
エントリ閉塞時にrdbcycexpコマンドを実行した場合、閉塞したエントリ以外を対象にエクスポート処理をします。なお、出力ファイル間の順番保証ができなくなるため、容量不足など緊急の場合を除き、実行しないでください。
以下に動作イメージを記述します。
注意
上図のように、エントリが閉塞している状態でエントリのエクスポートを行うと、出力ファイル間でユーザログの発生順番が逆になることがあります。この場合、あとでマージ・ソートを実行する必要があります。このため、閉塞時にはエントリのリカバリを行ってから、エントリのエクスポートを行うことをお勧めします。エントリのリカバリについては“10.2 ユーザログテーブルのリカバリ”を参照してください。
上記のエントリ閉塞に加えて、データベーススペースが閉塞している場合も、同様の動作をします。データベーススペース閉塞は、rdbinfコマンドで確認してください。
なお、媒体破壊などの理由でエントリが閉塞した場合の運用コマンドの動作は、以下のようになります。
コマンド名 | 動作 | 注意事項 |
---|---|---|
rdbcycexp | 可能 | 出力ファイル間の順番保証ができなくなるため、緊急の場合(容量不足など)を除き、実行しないでください。 |
rdbfmt | 可能 | メディア障害の場合は、ディスク交換後に実行してください。 |
rdbcycswh | 可能 | 閉塞により、実際に利用可能なエントリ数が少なくなっています。エントリ満杯にならないように注意してください。 |
rdbprt | 可能 | 閉塞したエントリの情報は、rdbinfコマンドで確認してください。 |
rdbspcinf | 可能 | - |
rdbinf | 可能 | - |
rdbrcv | 可能 | Cオプションを指定してください。 |
エントリ閉塞状態は、rdbinfコマンドのcオプションで確認してください。
■データベーススペース閉塞時の運用コマンドの動作
データベースのリカバリ操作などでデータベーススペースが閉塞した場合の運用コマンドの動作は、以下のようになります。
コマンド名 | 動作 | 注意事項 |
---|---|---|
rdbcycexp | 可能 | 出力ファイル間の順番保証ができなくなるため、緊急の場合(容量不足など)を除き、実行しないでください。 |
rdbcycswh | 可能 | 閉塞により、実際に利用可能なエントリ数に注意してください。 |
rdbfmt | 設定原因がCMD、INDの場合以外は初期化処理は実行されます。それ以外の場合はエラーになります。 | 設定原因はrdbinfコマンド(aオプション)のCauseを参照してください。 |
rdbprt | 可能 | - |
rdbspcinf | 可能 | - |
rdbinf | 可能 | - |
データベーススペース閉塞状態は、rdbinfコマンドのaオプションで確認してください。
■DSI閉塞時の運用コマンドの動作
媒体破壊などの理由でDSIが閉塞した場合の運用コマンドの動作は、以下のようになります。
コマンド名 | 動作 | 注意事項 |
---|---|---|
rdbcycexp | エラー | DSI閉塞の場合は、ユーザログテーブルの運用が継続できなくなります。早急にリカバリ処理を行ってください。 |
rdbcycswh | エラー | |
rdbfmt | 設定原因がFTR、CMD、INDの場合以外は初期化処理は実行されます。それ以外の場合はエラーになります。 | 設定原因はrdbinfコマンド(aオプション)のCauseを参照してください。 |
rdbprt | 可能 | 閉塞したエントリの情報はrdbinfコマンドのaオプションで確認してください。 |
rdbspcinf | 可能 | - |
rdbinf | 可能 | - |
rdbrcv | 可能 | Cオプションを指定せずに実行してください。 |
DSI閉塞状態はrdbinfコマンドのaオプションで確認してください。