ページの先頭行へ戻る
Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

6.7.6 ユーザログテーブルの容量監視

ユーザログテーブルの容量は、以下に出力するメッセージによって監視します。

また、ユーザログテーブルの容量は、以下に出力するメッセージでも監視できます。

以下のメッセージを監視対象にしてください。

項番

メッセージ

発生事象

対応

1

qdg14029i
CYCLIC構造のDSIのエントリ状態を変更しました 資源名='s*' 通番='t*' 変更前の状態='u*' 変更後の状態='v*' w*

エントリの切替え機能が正常に動作し、エントリの状態が変更された場合に出力されます。
なお、ほかにもメディアリカバリの延長で出力されることがありますが、容量監視としては“変更前の状態='USING'”、“変更後の状態='FULL'”として出力される本メッセージ(自動/強制によるエントリ切替えが発生していることを意味します)を監視してください。

変更後の状態が“INH”の場合は、メディアリカバリを実施し、「通番」で示されたエントリを復旧する必要があります。

2

qdg14002i
ユーザログテーブルからd*件のデータを抽出しました DSI名='s*' 通番:t* u*

rdbcycexpコマンドが正常終了した場合に出力されます。
このメッセージによりFULLのエントリがEMPTYになったことを意味します。

エントリ切替えごとにエクスポートする運用の場合は、空エントリ数の監視を行うために、エントリのエクスポートの正常終了メッセージ(本メッセージ)とエントリを切り替えたメッセージ(qdg14029i)の対応関係を監視してください。
例) “変更前の状態='USING'”、“変更後の状態='FULL'”として出力される項番1のメッセージ(qdg14029i) に対して、必ず本メッセージが対として出力されることを監視します。

3

qdg14030i
CYCLIC構造のDSIの空きエントリが残り1つになりました 資源名='s*' t*

エントリの自動切替え機能が正常に動作した結果、空きエントリが1つになった場合に出力されます。

空きエントリが残り1つになっています。エントリの枯渇に備え、rdbcycexpまたはrdbfmtなどの対処を実施してください。

4

qdg13999u
エントリの強制切替え処理は空きのエントリがないため処理できません DSI名='s*' t*

rdbcycswhコマンドが異常終了した場合に出力されます。
このメッセージにより利用可能なEMPTYのエントリが1つもないことを意味します。

容量不足がすでに発生しているため、至急rdbcycexpまたはrdbfmtなどの対処が必要です。

5

qdg14004i
ユーザログテーブルを強制的に切り替えました DSI名='s*' 通番:t* u*

rdbcycswhコマンドが正常終了した場合に出力されます。
このメッセージによりUSINGのエントリがFULLになったことを意味します。

強制切替えの場合は、本メッセージに加えて項番1のメッセージ(qdg14029i)が出力されます。このため、強制切替えと自動切替えを分けて監視する場合は、項番1のメッセージ(qdg14029i)に加えて、本メッセージを監視してください。(強制切替えであることを判断できます。)
また、強制切替えと自動切替えを分けないで監視する場合は、項番1のメッセージ(qdg14029i)だけを監視してください。

6

qdg14048w
CYCLIC構造のDSIの空きのエントリがないため自動切替え処理ができませんでした DSI名='s*' u*

エントリの自動切替え機能動作時に、空きのエントリがなく、切り替えることができない場合に出力されます。

すでに空きエントリがなく、ユーザログが出力できない状態です。容量監視の対象としてください。
ただちに以下の対処を行う必要があります。

  • すべてのエントリの状態が閉塞(INH)の場合は、rdbrcvコマンドでリカバリしてください。

  • それ以外の場合は、rdbcycexpまたはrdbfmtなどの対処が必要です。

通常運用では、項番2のエクスポート間隔内に出力される項番1,5のメッセージを監視してください。
なお、項番3,4,6は、至急対処が必要なメッセージとして監視してください。

注意

強制切替えの場合は、1のメッセージに加えて、5のメッセージが出力されます。