自動起動停止スクリプトを利用する場合、自動起動停止スクリプトのセットアップを行います。自動起動停止スクリプトを利用することで、サーバの起動時や停止時にSymfoware/RDBの起動と停止を自動的に行うことができます。なお、クラスタシステムで動作させる場合は、クラスタシステムにより起動停止が制御されるため、本機能を利用する必要はありません。
注意
Symfoware/RDBの起動時のユーザはrootになります。
本機能は、業務用データベースにSymfoware Server V8.0を利用している場合には、使用することができません。
本スクリプトを設定する場合は、対象のRDBシステムを停止している状態で行う必要があります。なお、スクリプトによる制御は、サーバの再起動後に有効となります。
RHEL6の場合、OSの仕様により、停止スクリプトで停止を行う場合、起動スクリプトを設定する必要があります。
RHEL7以降は、unitファイルを設定し、systemctlコマンドによって自動起動停止のセットアップを行います。
参考
自動起動停止スクリプトを利用しなくなった場合、またはSymfoware Serverをアンインストールする場合には、“付録F 自動起動停止スクリプトのアンセットアップ”を参照し、スクリプトを削除してください。
■Solaris、Linux(RHEL6)の場合
設定方法について以下に説明します。
以下に格納されているスクリプトを複写し、アクセス権の設定を行います。
/opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv
例
$ cp /opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv /etc/init.d/rc_symfosv $ chmod 755 /etc/init.d/rc_symfosv |
/opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv
例
$ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv $ chmod 755 /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv |
複写したスクリプトへシンボリックリンクを作成します。
自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。
/etc/rc2.d
/etc/rc3.d
例1
RDBシステム名を付ける運用の場合
ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc2.d/S99symfosv_RDBシステム名 |
例2
RDBシステム名を付けない運用の場合
ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc2.d/S99symfosv |
自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。
/etc/rc0.d
/etc/rc1.d
例1
RDBシステム名を付ける運用の場合
ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc0.d/K00symfosv_RDBシステム名 |
例2
RDBシステム名を付けない運用の場合
ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc0.d/K00symfosv |
自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。
/etc/rc.d/rc2.d
/etc/rc.d/rc3.d
/etc/rc.d/rc4.d
/etc/rc.d/rc5.d
例1
RDBシステム名を付ける運用の場合
ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc2.d/S99symfosv_RDBシステム名 |
例2
RDBシステム名を付けない運用の場合
ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc2.d/S99symfosv |
自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。
/etc/rc.d/rc0.d
/etc/rc.d/rc1.d
/etc/rc.d/rc6.d
例1
RDBシステム名を付ける運用の場合
ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc0.d/K00symfosv_RDBシステム名 |
例2
RDBシステム名を付けない運用の場合
ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc0.d/K00symfosv |
■Linux(RHEL7)の場合
設定方法について以下に説明します。
以下に格納されているunitファイルを複写します。
/opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service
例1
RDBシステム名を付ける運用の場合
$ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system/symfosv_RDBシステム名.service |
例2
RDBシステム名を付けない運用の場合
$ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system |
systemctlコマンドで自動起動停止を有効にします。
例1
RDBシステム名を付ける運用の場合
$ systemctl enable symfosv_RDBシステム名.service |
例2
RDBシステム名を付けない運用の場合
$ systemctl enable symfosv.service |