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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

3.3 自動起動停止スクリプトのセットアップ

自動起動停止スクリプトを利用する場合、自動起動停止スクリプトのセットアップを行います。自動起動停止スクリプトを利用することで、サーバの起動時や停止時にSymfoware/RDBの起動と停止を自動的に行うことができます。なお、クラスタシステムで動作させる場合は、クラスタシステムにより起動停止が制御されるため、本機能を利用する必要はありません。

注意

  • Symfoware/RDBの起動時のユーザはrootになります。

  • 本機能は、業務用データベースにSymfoware Server V8.0を利用している場合には、使用することができません。

  • 本スクリプトを設定する場合は、対象のRDBシステムを停止している状態で行う必要があります。なお、スクリプトによる制御は、サーバの再起動後に有効となります。

  • RHEL6の場合、OSの仕様により、停止スクリプトで停止を行う場合、起動スクリプトを設定する必要があります。

  • RHEL7以降は、unitファイルを設定し、systemctlコマンドによって自動起動停止のセットアップを行います。

参考

自動起動停止スクリプトを利用しなくなった場合、またはSymfoware Serverをアンインストールする場合には、“付録F 自動起動停止スクリプトのアンセットアップ”を参照し、スクリプトを削除してください。

Solaris、Linux(RHEL6)の場合

設定方法について以下に説明します。

  1. 以下に格納されているスクリプトを複写し、アクセス権の設定を行います。

    • /opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv

    $ cp /opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv /etc/init.d/rc_symfosv
    $ chmod 755 /etc/init.d/rc_symfosv

    • /opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv

    $ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv
    $ chmod 755 /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv
  2. 複写したスクリプトへシンボリックリンクを作成します。

    1. 自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc2.d

      • /etc/rc3.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc2.d/S99symfosv_RDBシステム名

      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc2.d/S99symfosv
    2. 自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc0.d

      • /etc/rc1.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc0.d/K00symfosv_RDBシステム名

      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      ln -s /etc/init.d/rc_symfosv /etc/rc0.d/K00symfosv

    1. 自動起動させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc.d/rc2.d

      • /etc/rc.d/rc3.d

      • /etc/rc.d/rc4.d

      • /etc/rc.d/rc5.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc2.d/S99symfosv_RDBシステム名

      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc2.d/S99symfosv
    2. 自動停止させるため、以下のディレクトリに対してシンボリックリンクを作成します。

      • /etc/rc.d/rc0.d

      • /etc/rc.d/rc1.d

      • /etc/rc.d/rc6.d

      例1

      RDBシステム名を付ける運用の場合

      ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc0.d/K00symfosv_RDBシステム名

      例2

      RDBシステム名を付けない運用の場合

      ln -s /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv /etc/rc.d/rc0.d/K00symfosv

Linux(RHEL7)の場合

設定方法について以下に説明します。

  1. 以下に格納されているunitファイルを複写します。

    • /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service

    1

    RDBシステム名を付ける運用の場合

    $ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system/symfosv_RDBシステム名.service

    例2

    RDBシステム名を付けない運用の場合

    $ cp /opt/FJSVrdb2b/demo/symfosv.service /usr/lib/systemd/system
  2. systemctlコマンドで自動起動停止を有効にします。

    1

    RDBシステム名を付ける運用の場合

    $ systemctl enable symfosv_RDBシステム名.service

    例2

    RDBシステム名を付けない運用の場合

    $ systemctl enable symfosv.service