資源破壊発生時など、バックアップしておいたInterstage資源を復旧するためのリストア手順について説明します。
ここでは、以下のバックアップ資源格納用ディレクトリが存在することを前提に説明します。
/backup |
X:\Backup |
注意
リストアは、以下を確認したうえで操作を開始してください。
Interstageの再インストールが必要になった場合は、インストールが完了していること。
すべてのサービス、サーバアプリケーションが停止していること。
Interstageのインストールディレクトリやリストア対象とならないすべての資源(Interstageの運用時に使用するユーザ資源、ユーザアプリケーションなど)が、バックアップ前と同じディレクトリ構成に配置されていること。
リストアは以下の手順で行います。各コマンドの詳細については、本製品に同梱している“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。また、FJSVibs/etcディレクトリ、FJSVibs/varディレクトリ、ユーザログ定義資源およびサーバアプリケーション配備元ディレクトリを除き、アプリケーションサーバ環境資源のリストアを一括で行うこともできます。一括で行う場合は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンスの一括実行”を参照してください。
Interstageセットアップ資源のリストア
CORBAサービス資源のリストア
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのリストア
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのリストア
ユーザログ定義資源のリストア
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのリストア
下記の資源のリストアについては、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”を参照してください。
Interstageセットアップ資源のリストア
CORBAサービス資源のリストア
コンポーネントトランザクションサービス資源
Interstage Business Application Serverのetcディレクトリのリストアは、OSの複写コマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
cp -rp /backup/ibs/etc/* /opt/FJSVibs/etc/. |
Interstageのインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
xcopy /E X:\Backup\BAS\etc C:\Interstage\BAS\etc |
注意
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
Interstage Business Application Serverのvarディレクトリのリストアは、OSの複写コマンドを使用します。
資源バックアップ先ディレクトリが“/backup”の場合の操作例を以下に示します。
cp -rp /backup/ibs/var/* /opt/FJSVibs/var/. |
Interstageのインストールパスが“C:\Interstage”、資源バックアップ先ディレクトリが“X:\Backup”の場合の操作例を以下に示します。
xcopy /E X:\Backup\BAS\var C:\Interstage\BAS\var |
注意
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
ユーザログ定義資源のリストアは、OSの複写コマンドを使用します。
バックアップしたユーザログのログ定義ファイルを“/backup/ibs/log1.xml”、ログ定義ファイルの格納先を“/home/apfw”の場合の操作例を以下に示します。
cp -rp /backup/ibs/log1.xml /home/apfw |
バックアップしたユーザログのログ定義ファイルを“X:\Backup\BAS\log1.xml”、ログ定義ファイルの格納先を“C:\home\apfw”の場合の操作例を以下に示します。
copy X:\Backup\BAS\log1.xml C:\home\apfw |
注意
バックアップ前に運用を行っていた業務処理実行アプリケーションの初期化パラメタ“uji.logConf”に設定されたものと同じディレクトリ、および同じ権限でリストアしてください。
Interstageが動作中の場合には、isstop -fコマンドを使用してInterstageを停止してください。クラスタシステムの場合には、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し、クラスタシステムの停止方法により停止してください。
サーバアプリケーション配備元ディレクトリのリストアは、OSの複写コマンドを使用します。
実行例を以下に示します。
バックアップしたサーバアプリケーションの配備元ディレクトリを“/backup/applications”、サーバアプリケーションの配備元ディレクトリの格納先を“/home/user01”の場合の操作例を以下に示します。
cp -rp /backup/applications/applications /home/user01 |
バックアップしたサーバアプリケーションの配備元ディレクトリを“C:\backup\applications”、サーバアプリケーションの配備元ディレクトリの格納先を“C:\applications”の場合の操作例を以下に示します。
md C:\applications |
注意
移行元と移行先の環境が同一ホストである場合、本手順は必要ありません。