◆同期アプリケーション連携実行基盤におけるサーバアプリケーション名指定時の動作変更
V9.0以降では、同期アプリケーション連携実行基盤において、業務共通制御の振分け制御でサーバアプリケーション名を指定できるようになりました。そのため、次の場合の動作が変更となります。
クライアントアプリケーションで指定するサーバアプリケーション名が空文字の場合
| バージョン・レベルが8.0.1 | バージョン・レベルが9.0.0以降 | |
---|---|---|---|
振分け制御で正しいサーバアプリケーション名を指定した場合 | 振分け制御でサーバアプリケーション名を指定しない場合、または指定した名前のサーバアプリケーションが存在しない場合 | ||
サーバの動作 | - | 指定したサーバアプリケーションを呼び出します。 | メッセージを出力します。 |
クライアントAPIの動作 | IllegalArgumentExceptionをthrowします。 | 正常復帰します。 | ApfwSystemExceptionをthrowします。 |
エラー時のメッセージ番号 | FSP_INTS-BAS_AP20005 | - | FSP_INTS-BAS_AP20103 |
◆同期アプリケーション連携実行基盤のバージョン組み合わせ
旧バージョン・レベルの同期アプリケーション連携実行基盤との組み合わせは以下のようになります。
V9.1以前では、クライアントとサーバは同一筐体のみをサポートします。
クライアント | サーバ | ||
---|---|---|---|
バージョン | 使用法 | V9.2.0、V9.2.1 | V10.0、V10.1、V11.0、V11.1、V11.2、V12.0、V12.1、V12.2、V12.3、V13.0 |
V9.2.0、V9.2.1 | Apcoordinator連携 | ○(同一筐体のみ) | × |
JCA | ○(別筐体可) | × | |
V10.0、V10.1、V11.0、V11.1、V11.2、V12.0、V12.1、V12.2、V12.3、V13.0 | Apcoordinator連携 | × | ○(同一筐体のみ) |
JCA | × | ○ |
[○:使用可 △:一部使用不可 ×:使用不可]
◆データベースリソース定義でOracle使用時の動作変更
V9.0以降では、データベースリソース定義において、Oracle使用時に“File System Service Provider”を使用した接続方法から、“File System Service Provider”を使用しない接続方法に変更となりました。
| バージョン・レベルが8.0.1以前 | バージョン・レベルが9.0.0以降 |
---|---|---|
対応接続方法 | File System Service Providerを使用した接続方法 | File System Service Providerを使用しない接続方法 (注) |
注) File System Service Providerを使用しない接続方法を利用した場合、“.bindings”ファイルは作成されません。
apfwmkrscコマンドにより、バージョン・レベルが8.0.1以前のOracleのデータベースリソース定義入力ファイルを登録する場合、“データソース名”、“PROVIDER_URL”、および“.bindings”ファイル作成の有無は無効となります。
詳細は“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwmkrsc”を参照してください。
◆データベースリソース定義でJDBCデータソース登録の動作変更
V11.1以降では、データベースリソース定義においてJDBCデータソースを登録しません。
したがって、“apfwmkrsc”、“apfwrmrsc”、“apfwinforsc”コマンドの“-j2”オプションは廃止になりました。
詳細は“Interstage Business Application Server リファレンス”のapfwmkrsc”、“apfwrmrsc”、“apfwinforsc”を参照してください。
◆ログ出力アプリケーション用API(C言語)のインターフェースの変更
以下のログ出力アプリケーションAPIの第4引数の型を変更しています。
API | バージョン・レベルがV11.1.0以前 | バージョン・レベルがV11.1.0A以降 |
---|---|---|
apfw_log_uprintText | int apfw_log_uprintText( | int apfw_log_uprintText( |
◆ログ機能サービス起動の変更
V12.2以降で、アプリケーション連携実行基盤を使用する場合は、ログ機能のサービスを、オペレーティングシステムの起動、停止時に自動的に起動、停止させるために、事前に以下の操作をしてください。
[管理ツール]の[サービス]を起動します。
以下の2つのサービスの、スタートアップの種類を"自動"に変更してください。
Interstage Business Application Log Monitor
Interstage Business Application Log Service default
管理者権限で、以下のコマンドを実行し、スクリプトファイルをコピーしてください。
cp /opt/FJSVibs/boot/FJSVibscm.real /opt/FJSVibs/boot/FJSVibscm |
管理者権限で、以下のコマンドを実行し、ログ出力サービスのunitファイルを有効にしてください。
systemctl enable FJSVibscm_stop.service systemctl enable FJSVibscm_start.service |