利用している機能を変更したい場合や他製品で使用されているパッケージを残して本製品をアンインストールしたい場合は、pkg_uninstall.shを使用することで、選択したパッケージのみをアンインストールすることができます。
以下の手順でアンインストールしてください。
1) スーパーユーザへの変更
アンインストールを行う場合、スーパーユーザになります。
# su -<RETURN>
2) pkg_uninstall.shシェルの実行
pkg_uninstall.shシェルを実行し、アンインストールを行います。
# /opt/FJSVisas/uninstall/pkg_uninstall.sh <RETURN>
注意
アンインストール中に削除されるディレクトリからアンインストールを実行した場合、アンインストールに失敗することがありますので注意してください。基本的に以下のディレクトリからは実行しないでください。
"/opt/パッケージ名"配下
"/etc/opt/パッケージ名"配下
"/var/opt/パッケージ名"配下
本製品を構成するパッケージの一覧が表示されます。
アンインストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべてのパッケージをアンインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
Packages: * 1 FJSVibsjf Interstage Business Application Server Java Framework * 2 FJSVibssc Interstage Business Application Server sync-func(C/COBOL) * 3 FJSVibscf Interstage Business Application Server C/COBOL Framework common package * 4 FJSVapclg Interstage Apcoordinator - Log * 5 FJSVapcef Interstage Apcoordinator - Enterprise Application Framework * 6 FJSVwebc Interstage Apcoordinator - Webcoordinator * 7 FJSVbcco Interstage Apcoordinator - Bccoordinator * 8 GlassFish5 GlassFish 5 * 9 PCMI Process Continuity Management Infrastructure 10 FJSVwsc Web Server Connector(for Interstage HTTP Server 2.4) 11 FJSVahs Interstage HTTP Server 2.4 12 FJSVmqd MessageQueueDirector base * 13 FJSVisgui Interstage Management Console * 14 FJSVisjmx Interstage JMX Service * 15 FJSVihs Interstage HTTP Server * 16 FJSVes ObjectDirector/EventService * 17 FJSVjs2su Interstage JServlet (OperationManagement) 18 FJSVssofs Interstage Single Sign-on Federation Service 19 FJSVfsvl Single Sign-on Federation Service Library Package 20 FJSVssocm Interstage Single Sign-on Common Library 21 FJSVssoaz Interstage Single Sign-on Business server 22 FJSVssoac Interstage Single Sign-on Authentication server 23 FJSVssosv Interstage Single Sign-on Repository server * 24 FJSVporb ObjectDirector[Portable-ORB] * 25 FJSVots ObjectTransactionService * 26 FJSVod ObjectDirector * 27 FJSVtd TransactionDirector * 28 OpenJDK8 OpenJDK 8 * 29 FJSVisscs Interstage Secure Communication Service * 30 FJSVsmee S/MIME & EE Certificate Management Package * 31 FJSVsclr Securecrypto Library RunTime * 32 FJSVirep Interstage Directory Service * 33 FJSVirepc Interstage Directory Service Software Development Kit * 34 FJSVextp Transaction Processing Monitor * 35 FJSVtdis The operational commands for Interstage * 36 FJSVibscm Interstage Business Application Server common-func * 37 FJSVibsee Interstage Business Application Server Enterprise Edition * 38 FJSVisas Interstage Application Server Management Function * 39 FJSVisco Interstage Collective Information Collection Function * 40 ULOG High reliability log function パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:
注意
インストール済みのパッケージは番号の左横に“*”が表示されます。
all指定などでインストールされていないパッケージが選択された場合、インストール済みのパッケージのみアンインストールされます。
アンインストール時のパッケージ番号は、インストール時のパッケージ番号と逆となっていますので、注意してください。
FJSVibsee、FJSVisas、およびFJSViscoは、保守やトラブル調査で必要なパッケージです。他のパッケージを残す場合は、削除しないでください。特にFJSVisasを削除した場合は、pkg_uninstall.sh、および「アンインストールと管理(ミドルウェア)」に登録されている製品情報が削除されます。他製品で使用するためにパッケージを残す場合を除いて実施しないでください。
高信頼性ログ機能は“ULOG”と表示されますが、選択することで、高信頼性ログ機能を構成するすべてのパッケージがアンインストール対象となります。
FJSVsclr、またはFJSVsmeeがインストールされている場合は、これらのパッケージをアンインストールするか選択します。これらのパッケージを使用する他の製品がインストールされていない場合は、y <RETURN>を入力してください。
選択された以下のパッケージは、他の富士通ミドルウェア製品からも使用している可能性があります。 パッケージ:FJSVsmee FJSVsclr 上記のパッケージをアンインストールしますか? (省略: y) [y,n,q]:
アンインストール情報が以下のように表示されます。内容を確認し、表示された情報でアンインストールを開始する場合はy <RETURN>を入力してください。
ポイント
高信頼性ログ機能が選択されている場合、アンインストールパッケージとして“ULOG”と表示されますが、高信頼性ログ機能を構成するすべてのパッケージがアンインストール対象となります。
アンインストール情報: アンインストールパッケージ: FJSVibsjf FJSVibssc FJSVibscf FJSVapclg FJSVapcef FJSVwebc FJSVbcco OpenJDK8 PCMI FJSVisgui FJSVisjmx FJSVihs FJSVes FJSVjs2su FJSVporb FJSVots FJSVod FJSVtd GlassFish5 FJSVisscs FJSVsmee FJSVsclr FJSVirep FJSVirepc FJSVextp FJSVtdis FJSVibscm FJSVibsee FJSVisas FJSVisco ULOG FJSVisas、FJSViscoは、保守やトラブル調査で必要なパッケージです。他のパッケージを残してアンインストールした場合、本製品を正常に運用できなくなります。 アンインストールを開始しますか? [y,q]: |
注意
FJSVjs2suをアンインストールする場合、以下の警告メッセージが出力されることがありますが、無視してください。
警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jswatch.conf saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jswatch.conf.rpmsave
警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jsgw_apapi.conf saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jsgw_apapi.conf.rpmsave
警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jscontainer.dk6 saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jscontainer.xml.rpmsave
一部の機能を残してアンインストールする場合、依存を持つパッケージも残す必要があります。
また、一部の機能を再インストールするためにアンインストールする場合、依存するパッケージも同時にアンインストールする必要があります。
パッケージの依存関係については、“1.4.3 必要なパッケージ”を参照してください。
LANG環境変数やコンソールの表示言語設定によっては、以下の警告メッセージが多数表示されることがありますが、アンインストール処理には問題ありません。なお、設定によっては該当する国の言語で表示される場合もあります。
[日本語] 警告: ファイル /xxx/yyy/zzz: 削除に失敗しました: そのようなファイルやディレクトリはありません
[英語] warning: file /xxx/yyy/zzz: remove failed: No such file or directory
システムログに以下の内容を含むメッセージが出力されることがありますが、無視してください。
PCMI: ERROR: PCMI0029: PCMI service already has stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSViaps/glassfish5/pcmi
UX:PCMI: ERROR: PCMI0014: PCMI service cannot be stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSViaps/glassfish5/pcmi
FJSVpcmiglassfish5_stop.service: control process exited, code=exited status=5
Unit FJSVpcmiglassfish5_stop.service entered failed state.
FJSVtd_stop.service: control process exited, code=exited status=1
Unit FJSVtd_stop.service entered failed state.
以下の警告メッセージが出力されることがありますが、アンインストールは正常に行えているため問題はありません。
警告: erase XXXX の unlink に失敗: そのようなファイルやディレクトリはありません
XXXXはファイル名が表示されます。
本製品から高信頼性ログ機能を構成するSymfoware Serverのパッケージがインストールされている場合は、以下の問い合わせが表示されますので、該当するパッケージをアンインストールするか選択します。該当するパッケージを残しておく必要がない場合は、y <RETURN>を入力してください。
以下のパッケージがインストールされています。 FJSVsymjd FJSVrdbap FJSVrdb2b FJSVsymcl アンインストールを開始しますか?(y:開始 n:終了) (省略:n) [y,n]
注意
表示されるパッケージ名は、インストールした高信頼性ログ機能により異なります。
3) システムのリブート
アンインストール完了後、システムの再起動を行います。
# cd / <RETURN> # systemctl reboot <RETURN>