同期アプリケーション連携実行基盤のサンプル業務アプリケーションを開発するための以下の項目について説明します。
COBOLの同期アプリケーション連携実行基盤で利用する資材
環境構築方法
COBOLの同期アプリケーション連携実行基盤で利用する資材において、ソースファイルおよび配備ファイル(クライアントアプリケーション)は、動作モードに依存しない共通の資材です。配備ファイル(サーバアプリケーション)は、スレッドモードの資材です。
格納場所
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
ソースファイル | /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL
|
配備ファイル(クライアントアプリケーション) | Symfoware用
|
配備ファイル(サーバアプリケーション) | Symfoware用
|
格納場所
C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
ソースファイル | C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL
|
配備ファイル(クライアントアプリケーション) | Symfoware用
|
配備ファイル(サーバアプリケーション) | Symfoware用
|
サンプル業務アプリケーションを実行するための環境構築方法について説明します。必要な作業は以下のとおりです。
以下の順番に環境構築を行ってください。
なお、説明中の括弧内のOS表記“(Windowsクライアント)”、“(Solaris)”、“(Linux)”、および“(Windows)”は、説明している操作を利用者が実行するOSを意味します。たとえば、“(1) サンプル資材の解凍(Windowsクライアント)”であれば、この操作は、WindowsのOS上で実行してください。
共通の作業項目
サーバアプリケーションの環境を作成する場合の作業項目
クライアントアプリケーションの環境を作成する場合の作業項目
クライアントアプリケーションの環境作成およびサーバアプリケーションの環境作成において、事前に行う共通の作業項目を説明します。
(1) サンプル資材の解凍(Windowsクライアント)
Windowsクライアントにサンプル資材を圧縮した自己解凍形式のファイル(cobol_sample.exe)をInterstage Business Application Serverをインストールしたサーバからダウンロードします。
格納場所
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL/cobol_sample.exe
注意
ファイルのダウンロードは、FTPのBINARY転送を使用してください。
ダウンロードしたファイルを実行するとファイルが解凍され、cobol_sampleフォルダが作成されます。cobol_sampleフォルダの構成は、以下のとおりです。
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
COBOL登録集 | Symfoware用
|
COBOL実行基盤インタフェース(注) | Symfoware用
|
Javaのクラスおよびbeanのソース(注) | Symfoware用
|
アプリケーションインタフェース定義ファイル(注) | Symfoware用
|
アプリケーション呼出し定義ファイル(注) | Symfoware用
|
アプリケーション連携実行基盤定義ファイル | Symfoware用
|
クライアントアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
|
サーバアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
Oracle用
|
注)COBOL開発支援ツールを実行した結果として出力されたファイルです。
格納場所
C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL\cobol_sample.exe
注意
共有フォルダを作成して、ファイルをコピーしてください。
ダウンロードしたファイルを実行するとファイルが解凍され、cobol_sampleフォルダが作成されます。cobol_sampleフォルダの構成は、以下のとおりです。
資源名 | 格納ファイル |
---|---|
COBOL登録集 | Symfoware用
|
COBOL実行基盤インタフェース | Symfoware用
|
Javaのクラスおよびbeanのソース | Symfoware用
|
アプリケーションインタフェース定義ファイル | Symfoware用
|
アプリケーション呼出し定義ファイル | Symfoware用
|
クライアントアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
|
サーバアプリケーションソース(プロジェクト) | Symfoware用
Oracle用
|
以下にサーバアプリケーションを開発するために実施する作業について説明します。
(1) システム構築シートの入力(Windowsクライアント)
システム構築シートを入力し、サーバアプリケーションを動作させるための定義および環境を作成するためのコマンドを出力します。
システム構築シートの入力の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“システム構築シートの入力”を参照してください。
注意
下記に示すシステム構築シートにおいて、項目が指定されていない箇所は、システム構築シートの初期値を使用してください。
◆各項目入力値
[アプリケーション連携実行基盤種別の選択]シート
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーション連携実行基盤種別 | 同期アプリケーション連携実行基盤 |
実行環境のOS種別 |
|
定義ファイル出力先パス(注) | Symfowareの場合 |
実行環境での定義ファイル一時格納先パス |
|
注)c:\tempにcobol_sample.exeを解凍した場合の設定値です。
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
業務データベースの使用有無 | 使用する |
[業務の追加]ボタンをクリックし、以下2つの業務を設定する。
項目 | 設定値 |
---|---|
業務名 | PAYMENT |
ワークユニット名 | COBOLSAMPLESV |
アプリケーション開発言語 | COBOL |
項目 | 設定値 |
---|---|
業務名 | STOCK |
ワークユニット名 | COBOLSAMPLESV |
アプリケーション開発言語 | COBOL |
Symfowareの場合
下記項目を入力し、[OK]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Symfoware |
業務データベースの詳細情報入力のスキップ有無 | スキップしない |
[業務データベース・メッセージ格納DB用のデータベースリソース情報]項目
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Symfoware |
データベースリソース名 | BASDataSource |
接続ホスト名 | データベースが動作しているホスト名 |
接続ポート番号 | 10326 |
データベースサーバのポート番号 | 2050 |
利用者識別子(ユーザID) | BAS |
パスワード | システム構築シートではパスワードは入力できません。“ (3) データベースリソース定義の登録(Solaris、Linux、Windows)”を行う際に、出力ファイルに直接記述します。 |
業務データベース名 | BAS |
SQLサーバ名 | BAS |
データソース名 | jdbc/BASDataSource |
Oracleの場合
下記項目を入力し、[OK]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Oracle |
業務データベースの詳細情報入力のスキップ有無 | スキップしない |
[業務データベース・メッセージ格納DB用のデータベースリソース情報]項目
下記項目を入力し、[次へ]ボタンをクリックする。
項目 | 設定値 |
---|---|
データベースタイプ | Oracle |
データベースリソース名 | BASDataSource |
接続ホスト名 | データベースが動作しているホスト名 |
接続ポート番号 | 1521 |
データベースシステム名(SID名) | BAS |
利用者識別子(ユーザID) | BAS |
パスワード | システム構築シートではパスワードは入力できません。“ (3) データベースリソース定義の登録(Solaris、Linux、Windows)”を行う際に、出力ファイルに直接記述します。 |
業務データベース名 | BAS |
ネットサービス名 | BAS |
ドライバタイプ | “thin”または“oci”を指定します。 |
ネットワークプロトコル | “tcp”または“ipc”を指定します。 |
下記項目を入力し、[ワークユニット設定とアプリケーション情報の出力]ボタンをクリックする。
なお、システム構築シートは、[ワークユニット設定とアプリケーション情報の出力]ボタンをクリック後、保存してください。
[1. COBOLSAMPLESV]の[ワークユニット設定]項目
データベースタイプがOracleの場合は、以下の項目を指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーション使用ライブラリパス | ${ORACLE_HOME}/libの“${ORACLE_HOME}”部分に、ORACLE_HOMEのディレクトリ名を設定します。 |
環境変数 | ORACLE_BASE=ORACLE_BASEのディレクトリ名 Oracle 11g Release 2 を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 Oracle 12c Release 2 を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 Oracle 19c を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 |
データベースタイプがSymfowareの場合は、以下の項目を指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーションライブラリパス | [Interstageのインストールディレクトリパス]\binの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
カレントディレクトリ | [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\var\deployment\mlserver\COBOLSAMPLESV\currentの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
環境変数 | SQLRTENV=[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\var\deployment\mlserver\COBOLSAMPLESV\current\fssqlenvc [Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
データベースタイプがOracleの場合は、以下の項目を指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
アプリケーションライブラリパス | [Interstageのインストールディレクトリパス]\binの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
カレントディレクトリ | [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\var\deployment\mlserver\COBOLSAMPLESV\currentの[Interstageのインストールディレクトリパス]部分に、Interstageのインストールディレクトリを設定します。 |
環境変数 | ORACLE_BASE=ORACLE_BASEのディレクトリ名 Oracle 11g Release 2 を使用する場合は、次の環境変数を設定します。 |
[1 COBOLSAMPLESV]の[アプリケーション連携実行基盤動作設定]項目
項目 | 設定値 |
---|---|
動作モード | “スレッドモード” |
[1.1 PAYMENT]の[基本情報]項目
データベースタイプがOracleの場合に指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
スレッド初期多重度 | 1 |
スレッド最大多重度 | 1 |
[1.1 PAYMENT]の[アプリケーション配備]項目
項目 | 設定値 |
---|---|
定義ファイル格納ディレクトリパス |
|
アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパス |
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL/server/thread/symfo/PAYMENT C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL\server\thread\symfo\PAYMENT |
注)サンプル資材として提供されているコンパイル済みのアプリケーションを使用せず、利用者がコンパイルしたアプリケーションを利用する場合、アプリケーションが格納されている任意のディレクトリ名を指定してください。
[1.2 STOCK]の[基本情報]項目
データベースタイプがOracleの場合に指定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
スレッド初期多重度 | 1 |
スレッド最大多重度 | 1 |
[1.2 STOCK]の[アプリケーション配備]項目
項目 | 設定値 |
---|---|
定義ファイル格納ディレクトリパス |
|
アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパス |
/opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL/server/thread/symfo/STOCK C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL\server\thread\symfo\STOCK |
注)サンプル資材として提供されているコンパイル済みのアプリケーションを使用せず、利用者がコンパイルしたアプリケーションを利用する場合、アプリケーションが格納されている任意のディレクトリ名を指定してください。
システム構築シート入力後、“◆各項目入力値”で指定した“定義ファイル出力先パス”配下にファイルが出力されます。
(2) サーバアプリケーションのコンパイルおよびリンク(Windowsクライアント、Solaris、Linux、Windows)
COBOLソースプログラムをコンパイルおよびリンクし、COBOLのアプリケーションライブラリを作成します。
参考
サンプル資材としてあらかじめ提供されているコンパイル済みのファイルを利用する場合、この手順を実施する必要はありません。
NetCOBOLのリモート開発機能を利用します。
リモート開発機能を利用した開発では、ソースファイルの作成からサーバアプリケーションのビルドまでをすべてWindows開発環境側で作業し、ビルドするとサーバアプリケーションがサーバ側に作成されます。
まず、各プロジェクトに対し、プリコンパイラの情報を設定します。
プロジェクトのコンテキストメニューから[リモート開発] > [メイクファイル生成]を選択し、表示される[メイクファイル生成]ダイアログボックスで、[オプション設定]をクリックします。
表示される[オプション設定]ダイアログボックスの[プリコンパイラ]タブを選択して設定を行います。COBOLプロジェクト全てについて同様に設定を行います。
Symfowareを利用する場合は、以下の値を設定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
プリコンパイラを使用する | チェックする |
プリコンパイラコマンド | sqlpcob |
プリコンパイラのパラメタ | -v9 -G -T %INFILE% |
入力ソースの拡張子 | .scob |
出力ソースの拡張子 | cobol |
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する | チェックしない(初期値) |
INSDBINFコマンドのパラメタ | - |
項目 | 設定値 |
---|---|
プリコンパイラを使用する | チェックする |
プリコンパイラコマンド | sqlpcob.exe |
プリコンパイラのパラメタ | -G -T %INFILE% |
入力ソースの拡張子 | .scob |
出力ソースの拡張子 | cob |
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する | チェックしない(初期値) |
INSDBINFコマンドのパラメタ | - |
Oracleを利用する場合は、以下の値を設定します。
項目 | 設定値 |
---|---|
プリコンパイラを使用する | チェックする |
プリコンパイラコマンド | procob |
プリコンパイラのパラメタ | maxliteral=160 threads=no mode=ansi varchar=yes %INFILE% |
入力ソースの拡張子 | .pcob |
出力ソースの拡張子 | cob |
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する | チェックしない(初期値) |
INSDBINFコマンドのパラメタ | - |
項目 | 設定値 |
---|---|
プリコンパイラを使用する | チェックする |
プリコンパイラコマンド | procob |
プリコンパイラのパラメタ | maxliteral=160 threads=no comp5=yes mode=ansi varchar=yes %INFILE% |
入力ソースの拡張子 | .pcob |
出力ソースの拡張子 | cob |
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する | チェックしない(初期値) |
INSDBINFコマンドのパラメタ | - |
項目 | 設定値 |
---|---|
プリコンパイラを使用する | チェックする |
プリコンパイラコマンド | procob.exe |
プリコンパイラのパラメタ | maxliteral=160 threads=no mode=ansi varchar=yes oname=[出力ファイル名] %INFILE% |
入力ソースの拡張子 | .pcob |
出力ソースの拡張子 | cob |
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する | チェックしない(初期値) |
INSDBINFコマンドのパラメタ | - |
注意
各プロジェクト内の依存関係を正しく設定する為、NetCOBOLのメニューバーから[ウィンドウ] > [ビューの表示] >[その他]を選択して表示される[ビューの表示]画面で、[COBOL] > [依存]を選択し、表示される依存ビューで、プロジェクトのコンテキストメニューから[依存関係の解析] > [すべて]を選択し依存関係を再設定してください。
次に、各プロジェクトに対し、翻訳オプションを設定します。[オプション設定]ダイアログボックスの[翻訳オプション]タブで、以下の翻訳オプションを設定します。この翻訳オプションの設定は全てのプロジェクトに対して行います。次表の翻訳オプションを設定します。
LIB(/opt/FJSVibs/copy) |
SRF(VAR,VAR) |
TAB(4) |
THREAD(MULTI) |
LIB([Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\copy) |
SRF(VAR,VAR) |
TAB(4) |
THREAD(MULTI) |
次に、各プロジェクトに対し、リンクオプションを設定します。[オプション設定]ダイアログボックスの[リンクオプション1]タブで、以下のリンクオプションを設定します。このリンクオプションの設定も全てのプロジェクトに対して行います。
Symfowareを利用する場合は、次表のリンクオプションを設定します。
項目 | サーチパス | ファイル名 |
---|---|---|
ライブラリ/オブジェクトファイル | /opt/FJSVibs/lib | libapfwcdrcobol.so |
/opt/FJSVibs/lib | libapfwcblconv.so | |
/opt/FSUNrdb2b/lib | libsql64drvm.so | |
/usr/lib | libpthread.so |
項目 | サーチパス | ファイル名 |
---|---|---|
ライブラリ/オブジェクトファイル | /opt/FJSVibs/lib | libapfwcdrcobol.so |
/opt/FJSVibs/lib | libapfwcblconv.so | |
/opt/FJSVrdb2b/lib | libsql64drvm.so | |
/usr/lib64 | libpthread.so |
項目 | サーチパス | ファイル名 |
---|---|---|
ライブラリ/オブジェクトファイル | [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib | libapfwcdrcobol.lib |
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib | libapfwcblconv.lib | |
[Symfowareクライアントのインストールディレクトリ]\ESQL\LIB | f3cwdrvm_x64.lib |
Oracleを利用する場合は、次表のリンクオプションを設定します。表中の${ORACLE_HOME}の部分をOracleクライアントのホームディレクトリに置き換えます。
項目 | サーチパス | ファイル名 |
---|---|---|
ライブラリ/オブジェクトファイル | /opt/FJSVibs/lib | libapfwcdrcobol.so |
/opt/FJSVibs/lib | libapfwcblconv.so | |
${ORACLE_HOME}/lib | libclntsh.so | |
${ORACLE_HOME}/precomp/lib | cobsqlintf.o | |
/usr/lib | libpthread.so |
項目 | サーチパス | ファイル名 |
---|---|---|
ライブラリ/オブジェクトファイル | /opt/FJSVibs/lib | libapfwcdrcobol.so |
/opt/FJSVibs/lib | libapfwcblconv.so | |
${ORACLE_HOME}/lib | libclntsh.so | |
${ORACLE_HOME}/precomp/lib | cobsqlintf.o | |
/usr/lib64 | libpthread.so |
項目 | サーチパス | ファイル名 |
---|---|---|
ライブラリ/オブジェクトファイル | [Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib | libapfwcdrcobol.lib |
[Interstageのインストールディレクトリパス]\BAS\lib | libapfwcblconv.lib | |
${ORACLE_HOME}\oci\lib\msvc | oci.lib | |
${ORACLE_HOME}\precomp\lib | orasql11.lib |
翻訳オプションとリンクオプションの設定が完了したら、メイクファイルの生成を行います。
最後に、プロジェクトのコンテキストメニューから[リモート開発] > [ビルド]を選択して、プロジェクトのビルドを行います。各プロジェクトのコンテキストメニューの[プロパティ] > [リモート開発]ページで設定したサーバのディレクトリに、サーバアプリケーションのライブラリが生成されます。
ビルドが正常に終了したら、サーバアプリケーションのライブラリをシステム構築シートの“[3.ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力]シート”で指定した“プレロードライブラリ”にコピーしてください。
以降の作業は、システム構築シートから出力されたファイルを使用して実施します。
システム構築シートから出力されたファイルを、サーバの、システム構築シートで指定した“実行環境での定義ファイル一時格納先パス”に、FTPで転送します。FTPでの転送はアスキーモードで転送してください。
その後、“実行環境での定義ファイル一時格納先パス”のディレクトリに移動してください。
実行例
cd /tmp/cobol_sample
cd C:\work\cobol_sample
(3) データベースリソース定義の登録(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたファイル中に、データベースアクセスユーザのパスワードを設定します。その後、システム構築シートで出力されたコマンドを実行します。
データベースリソース定義の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“業務用データベースのデータベースリソース定義作成”を参照してください。
修正ファイル | 修正箇所 |
---|---|
/tmp/cobol_sample/BASDataSource_dbrsc.def | PASSWD項目 |
実行例
/opt/FJSVibs/bin/apfwmkrsc -f BASDataSource_dbrsc.def
修正ファイル | 修正箇所 |
---|---|
C:\work\cobol_sample\ BASDataSource_dbrsc.def | PASSWD項目 |
実行例
apfwmkrsc -f BASDataSource_dbrsc.def
(4) ワークユニットの作成(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたコマンドを実行して、ワークユニットを作成します。
ワークユニットの作成の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“ワークユニットの作成”を参照してください。
実行例
/opt/FSUNtd/bin/isaddwudef COBOLSAMPLESV.wu
/opt/FJSVtd/bin/isaddwudef COBOLSAMPLESV.wu
isaddwudef COBOLSAMPLESV.wu
(5) CORBAサーバアプリケーションの登録(Solaris、Linux、Windows)
システム構築シートによって出力されたコマンドを実行して、CORBAサーバアプリケーションを登録します。
CORBAサーバアプリケーションの登録の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“CORBAサーバアプリケーションの登録”を参照してください。
実行例
/opt/FSUNod/bin/OD_impl_inst -ax PAYMENT_corba.def /opt/FSUNod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a PAYMENT -n PAYMENT /opt/FSUNod/bin/OD_impl_inst -ax STOCK_corba.def /opt/FSUNod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a STOCK -n STOCK
/opt/FJSVod/bin/OD_impl_inst -ax PAYMENT_corba.def /opt/FJSVod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a PAYMENT -n PAYMENT /opt/FJSVod/bin/OD_impl_inst -ax STOCK_corba.def /opt/FJSVod/bin/OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a STOCK -n STOCK
OD_impl_inst -ax PAYMENT_corba.def OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a PAYMENT -n PAYMENT OD_impl_inst -ax STOCK_corba.def OD_or_adm -c IDL:com/fujitsu/interstage/apfw/scnt/Factory:1.0 -a STOCK -n STOCK
(6) サーバアプリケーションの配備
システム構築シートによって出力されたコマンドを実行してサーバアプリケーションを配備します。
サーバアプリケーションの配備の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“業務アプリケーションの配備”を参照してください。
コマンド実行前に、システム構築シートおよびCOBOL実行基盤インタフェース生成ツールによって作成された以下のファイルを配置しておく必要があります。
内容 | ファイル名 | 格納先 |
---|---|---|
アプリケーションインタフェース定義ファイル | 業務名_funcDef.xml | システム構築シートの“[3.ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力]シート”の“アプリケーション配備”の“定義ファイル格納ディレクトリパス”で指定したディレクトリ |
アプリケーション呼出し定義ファイル | 業務名_callHandler.xml | |
アプリケーション連携実行基盤定義ファイル | apfwrt-config.xml | |
サーバアプリケーション | サーバアプリケーションのライブラリ | システム構築シートの“[3.ワークユニット設定とアプリケーション情報の入力]シート”の“アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパスのプレロードライブラリ”で指定したディレクトリ |
サンプルプログラムでは、システム構築シートの出力結果に合わせて、各ファイルを配置します。
以下に例を示します。
PAYMENT
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
PAYMENTCHANGE_funcDef.xml | /home/ibas/cobol_sample/PAYMENT |
PAYMENTCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
PAYMENTCHANGE.dll | /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL/server/thread/symfo/PAYMENT |
STOCK
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
STOCKCHANGE_funcDef.xml | /home/ibas/cobol_sample/STOCK |
STOCKCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
STOCKCHANGE.dll | /opt/FJSVibs/sample/acceptance/APL/COBOL/server/thread/symfo/STOCK |
PAYMENT
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
PAYMENTCHANGE_funcDef.xml | C:\work\cobol_sample\PAYMENT |
PAYMENTCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
PAYMENTCHANGE.dll | C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL\server\thread\symfo\PAYMENT |
STOCK
ファイル名 | 格納先 |
---|---|
STOCKCHANGE_funcDef.xml | C:\work\cobol_sample\STOCK |
STOCKCHANGE_callHandler.xml | |
apfwrt-config.xml | |
STOCKCHANGE.dll | C:\Interstage\BAS\sample\acceptance\APL\COBOL\server\thread\symfo\STOCK |
実行例
配備コマンドを実行し、サーバアプリケーションを配備します。
apfwdeploy -f COBOLSAMPLESV_PAYMENT.deploy apfwdeploy -f COBOLSAMPLESV_STOCK.deploy
(7) クライアント用の動作環境ファイルの作成(Solaris、Linux、Windows)
業務用データベースにSymfowareを使用する場合、クライアント用の動作環境ファイルの設定が必要です。
クライアント用の動作環境ファイルの設定の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“クライアント用の動作環境ファイルの作成(Symfowareの場合)”を参照してください。
システム構築シートが出力したクライアント用の動作環境ファイルを、/opt/FJSVibs/var/deployment/mlserver/COBOLSAMPLESV/currentにコピーします。
実行例
cp fssqlenvc /opt/FJSVibs/var/deployment/mlserver/COBOLSAMPLESV/current/.
システム構築シートが出力したクライアント用の動作環境ファイルを、C:\Interstage\BAS\var\deployment\mlserver\COBOLSAMPLESV\currentにコピーします。
実行例
copy fssqlenvc C:\Interstage\BAS\var\deployment\mlserver\COBOLSAMPLESV\current\.
(8) リスナーの設定とネットサービス名の登録(Solaris、Linux、Windows)
業務用データベースにOracleを使用する場合、サーバ上でリスナーの設定とネットサービス名の登録が必要です。
リスナーの設定とネットサービス名の登録の詳細については、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“リスナーの設定とネットサービス名の登録(Oracleの場合)”を参照してください。
リスナーの設定は、システム構築シートと整合するように以下の項目を設定してください。
項目 | 設定値 |
---|---|
GLOBAL_DBNAME | BAS |
PROTOCOL | TCP |
PORT | 1521 |
SID | BAS |
ORACLE_HOME |
|
ネットサービス名の登録は、システム構築シートと整合するように以下の項目を設定してください。
項目 | 設定値 |
---|---|
ネットサービス名 | BAS |
PROTOCOL | TCP |
HOST | データベースが動作しているホスト名 |
PORT | 1521 |
SID | BAS |
(9) ワークユニットの起動(Solaris、Linux、Windows)
isstartwuコマンドによりサーバアプリケーションのワークユニットを起動します。
ワークユニットの起動の詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“サーバアプリケーションの起動”を参照してください。
実行例
/opt/FSUNtd/bin/isstartwu COBOLSAMPLESV
/opt/FJSVtd/bin/isstartwu COBOLSAMPLESV
isstartwu COBOLSAMPLESV
以下にクライアントアプリケーションを開発するために実施する作業について説明します。
(1) 配備ファイルの作成 (Windowsクライアント)
クライアントアプリケーションのコンパイルを実施します。コンパイルは、Eclipseなどを利用して行います。
参考
サンプル資材としてあらかじめ提供されているコンパイル済みのファイルを利用する場合、この手順を実施する必要はありません。
コンパイル対象は、“A.2.2.2.1 共通の作業項目”以下のプロジェクトです。
◆作成配備ファイル一覧
プロジェクト名 | 配備ファイル |
---|---|
AcceptWEBCBL | AcceptWEBCBL.war |
PaymentWEBCBL | PaymentWEBCBL.war |
StockWEBCBL | StockWEBCBL.war |
(2) GlassFish Serverクラスターの作成
サーバアプリケーションを配備したサーバにクライアントアプリケーション用のGlassFish Serverクラスターを作成します。
クライアントアプリケーションを配備するGlassFish Serverクラスターの作成方法の詳細は、“GlassFish 設計・構築・運用ガイド”を参照してください。
GlassFish Serverクラスターのクラスパス、ライブラリパスには、以下を設定します。
クラスパス
項目名 | 入力値 |
---|---|
クラスパス |
|
ライブラリパス
項目名 | 入力値 |
---|---|
ライブラリパス |
|
(3) クライアントアプリケーションの配備
作成したGlassFish Serverクラスターに以下の配備ファイルを配備します。
配備ファイル
項目名 | 入力値 |
---|---|
配備ファイル | AcceptWEBCBL.war |
ビルド済みのクライアントアプリケーションの格納場所については、“A.2.2.1 COBOLの同期アプリケーション連携実行基盤で利用する資材”を参照してください。
配備方法の詳細は、“GlassFish 設計・構築・運用ガイド”を参照してください。
(4) GlassFish Serverクラスターの起動
GlassFish Serverクラスターを起動します。
GlassFish Serverクラスター起動方法の詳細は、“GlassFish 設計・構築・運用ガイド”を参照してください。