サーバに転送済みのCOBOL実行基盤インタフェースを含む開発資産を使用し、サーバアプリケーションをビルドします。
プラットフォームに応じて以下の手順で実施します。
資産のサーバ環境への転送(Solaris、Linuxの場合)
サーバアプリケーションのビルド(Solaris、Linuxの場合)
サーバアプリケーションのビルド(Windowsの場合)
資産のサーバ環境への転送(Windowsの場合)
◆資産のサーバ環境への転送(Solaris、Linuxの場合)
システム構築シートより出力した運用資産および、COBOL実行基盤インタフェースを含むアプリケーション資産をサーバへ転送します。“コンパイル・リンク・デバッグ”で使用したプロジェクトに対し以下の作業を行った後、サーバに転送します。
COBOL実行基盤インタフェースソースファイルの追加
COBOL実行基盤インタフェースライブラリの追加
ビルド制御文の修正
配備資産(転送対象資産)の追加
資産の転送
COBOLソースファイルフォルダにCOBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成されたCOBOL実行基盤インタフェースソースファイルを登録します。なお、COBOL実行基盤インタフェースと業務処理はあわせて1つのサーバアプリケーションであるため、それぞれを個別のライブラリとして作成することはできません。同じ最終ターゲットファイルのCOBOLソースフォルダに登録してください。
プロジェクトに登録された資産からサーバアプリケーションをビルドするためのビルド制御文(makefile)にCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。以下の資源のパスとライブラリを追加します。
COBOL登録集ファイルの入力先ディレクトリ:/opt/FJSVibs/copy
ライブラリファイルのディレクトリ名:/opt/FJSVibs/lib
ライブラリ名:リンクするライブラリ名
リンクするライブラリ名はプロセスモード版とスレッドモード版で次のように異なります。
| プロセスモード | スレッドモード |
---|---|---|
リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ | libapfwcdrcobol_nt.so | libapfwcdrcobol.so |
ソースファイルおよびライブラリを追加するため、ビルド制御文を修正します。
COBOLプロジェクトにシステム構築シートより出力した定義ファイルと、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“サーバアプリケーションの開発(COBOL)”の“COBOL実行基盤インタフェースの生成”で作成したアプリケーションインタフェース定義ファイルおよびアプリケーション呼出し定義ファイルを追加します。
以下に、プロジェクトに追加するファイル一覧を示します。
ディレクトリ | 格納ファイル | 説明 |
---|---|---|
環境定義ファイル格納 | ワークユニット定義ファイル | システム構築シートより出力 |
CORBAアプリケーション情報定義ファイル | システム構築シートより出力 | |
データベースリソース定義入力ファイル(注) | システム構築シートより出力 | |
アプリケーション配備定義ファイル | システム構築シートより出力 | |
定義ファイル格納 | アプリケーション連携実行基盤定義ファイル | システム構築シートより出力 |
クライアント用の動作環境ファイル | システム構築シートより出力(注) | |
アプリケーションインタフェース定義ファイル | COBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成 | |
アプリケーション呼出し定義ファイル | COBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成 | |
アプリケーション動作定義ファイル | (注) | |
ログ定義ファイル | (注) | |
ログメッセージファイル | (注) |
環境構築コマンドを使用する場合は、ワークユニット定義ファイル、CORBAアプリケーション情報定義ファイル、データベースリソース定義入力ファイル、アプリケーション配備定義ファイル、アプリケーション連携実行基盤定義ファイル、およびクライアント用の動作環境ファイルを用意する必要はありません。
データベースリソース定義入力ファイルは、業務データベースを使用しない場合はシステム構築シートから出力されません。
クライアント用の動作環境ファイルは、業務データベースにSymfowareを使用する場合のみ出力されます。業務データベースを使用しない場合、および業務データベースにOracleを使用する場合は出力されません。
アプリケーション動作定義ファイルの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション動作定義ファイルリファレンス”を参照してください。
ログ定義ファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“ログ定義ファイルリファレンス”を参照してください。
ログメッセージファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
下記にCOBOLプロジェクト名“MyPrj”をC:\COBOLPRJ\MyPrjに作成した場合の例を示します。
(アプリケーション配備対象定義ファイル格納フォルダは、業務名またはDestination定義に指定した名前です。下記はC:\COBOLPRJ\MyPrj\deployの場合)
格納ファイル | ファイル名 |
---|---|
サーバアプリケーションのパラメタを定義したCOBOL登録集 | copy\serverparam.cbl |
サーバアプリケーションのCOBOLソースファイル | serverapl.cob |
COBOL実行基盤インタフェースソースファイル | serverapl_apfwcdr.cob |
ワークユニット定義ファイル | WU01.wu |
CORBAアプリケーション情報定義ファイル | serverapl_corba.def |
データベースリソース定義入力ファイル | symfodb_dbrsc.def |
アプリケーション配備定義ファイル | WU01_dest1.deploy |
アプリケーション連携実行基盤定義ファイル | dest1\apfwrt-config.xml |
アプリケーションインタフェース定義ファイル | dest1\application1_funcDef.xml |
アプリケーション呼出し定義ファイル | dest1\application1_callHandler.xml |
クライアント用の動作環境ファイル | fssqlenvc |
ビルド制御文 | MYPRJ.make |
COBOLプロジェクトに追加したファイルをサーバに転送します。FTPなどでサーバへ転送してください。
◆サーバアプリケーションのビルド(Solaris、Linuxの場合)
転送済の資産を使用し、修正済みのビルド制御文からサーバアプリケーションをビルドします。
サーバアプリケーションをビルドした後のサーバ側のディレクトリ構成の例を以下に示します。
◆サーバアプリケーションのビルド(Windowsの場合)
COBOLソースファイルフォルダにCOBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成されたCOBOL実行基盤インタフェースソースファイルを登録します。なお、COBOL実行基盤インタフェースと業務処理はあわせて1つのサーバアプリケーションであるため、それぞれを個別のライブラリとして作成することはできません。同じ最終ターゲットファイルのCOBOLソースフォルダに登録してください。
翻訳オプションとして以下を選択してください。
LIB([Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\copy)
作成するサーバアプリケーションに合わせて翻訳オプションを指定してください。
マルチスレッドでサーバアプリケーションを作成する場合の例
THREAD(MULTI)
COBOL実行基盤インタフェースライブラリをリンクする対象に追加します。
リンクするライブラリは、“[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib”ディレクトリに格納されています。ライブラリ名は以下のとおりです。
リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ | libapfwcdrcobol.lib |
上記の設定が完了したら、サーバアプリケーションをビルドします。
◆資産のサーバ環境への転送(Windowsの場合)
定義ファイルおよび、アプリケーションライブラリをサーバへ転送します。