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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

9.4.6 COBOL実行基盤インタフェースを含むコンパイル・リンク

サーバに転送済みのCOBOL実行基盤インタフェースを含む開発資産を使用し、サーバアプリケーションをビルドします。

プラットフォームに応じて以下の手順で実施します。

資産のサーバ環境への転送(Solaris、Linuxの場合)

システム構築シートより出力した運用資産および、COBOL実行基盤インタフェースを含むアプリケーション資産をサーバへ転送します。“コンパイル・リンク・デバッグ”で使用したプロジェクトに対し以下の作業を行った後、サーバに転送します。

COBOL実行基盤インタフェースソースファイルの追加

COBOLソースファイルフォルダにCOBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成されたCOBOL実行基盤インタフェースソースファイルを登録します。なお、COBOL実行基盤インタフェースと業務処理はあわせて1つのサーバアプリケーションであるため、それぞれを個別のライブラリとして作成することはできません。同じ最終ターゲットファイルのCOBOLソースフォルダに登録してください。

COBOL実行基盤インタフェースライブラリの追加

プロジェクトに登録された資産からサーバアプリケーションをビルドするためのビルド制御文(makefile)にCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。以下の資源のパスとライブラリを追加します。

リンクするライブラリ名はプロセスモード版とスレッドモード版で次のように異なります。

  

プロセスモード

スレッドモード

リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ

libapfwcdrcobol_nt.so
libapfwcblconv_nt.so

libapfwcdrcobol.so
libapfwcblconv.so

ビルド制御文の修正

ソースファイルおよびライブラリを追加するため、ビルド制御文を修正します。

配備資産の追加

COBOLプロジェクトにシステム構築シートより出力した定義ファイルと、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“サーバアプリケーションの開発(COBOL)”の“COBOL実行基盤インタフェースの生成”で作成したアプリケーションインタフェース定義ファイルおよびアプリケーション呼出し定義ファイルを追加します。
以下に、プロジェクトに追加するファイル一覧を示します。

ディレクトリ

格納ファイル

説明

環境定義ファイル格納
ディレクトリ

ワークユニット定義ファイル

システム構築シートより出力

CORBAアプリケーション情報定義ファイル

システム構築シートより出力

データベースリソース定義入力ファイル(注)

システム構築シートより出力

アプリケーション配備定義ファイル

システム構築シートより出力

定義ファイル格納
ディレクトリ

アプリケーション連携実行基盤定義ファイル

システム構築シートより出力

クライアント用の動作環境ファイル

システム構築シートより出力(注)

アプリケーションインタフェース定義ファイル

COBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成

アプリケーション呼出し定義ファイル

COBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成

アプリケーション動作定義ファイル

(注)

ログ定義ファイル

(注)

ログメッセージファイル

(注)

注)

下記にCOBOLプロジェクト名“MyPrj”をC:\COBOLPRJ\MyPrjに作成した場合の例を示します。

(アプリケーション配備対象定義ファイル格納フォルダは、業務名またはDestination定義に指定した名前です。下記はC:\COBOLPRJ\MyPrj\deployの場合)

格納ファイル

ファイル名

サーバアプリケーションのパラメタを定義したCOBOL登録集

copy\serverparam.cbl

サーバアプリケーションのCOBOLソースファイル

serverapl.cob

COBOL実行基盤インタフェースソースファイル

serverapl_apfwcdr.cob
serverapl_apfwskel.cob

ワークユニット定義ファイル

WU01.wu

CORBAアプリケーション情報定義ファイル

serverapl_corba.def

データベースリソース定義入力ファイル

symfodb_dbrsc.def

アプリケーション配備定義ファイル

WU01_dest1.deploy

アプリケーション連携実行基盤定義ファイル

dest1\apfwrt-config.xml

アプリケーションインタフェース定義ファイル

dest1\application1_funcDef.xml

アプリケーション呼出し定義ファイル

dest1\application1_callHandler.xml

クライアント用の動作環境ファイル

fssqlenvc

ビルド制御文

MYPRJ.make

COBOLプロジェクトに追加したファイルをサーバに転送します。FTPなどでサーバへ転送してください。

サーバアプリケーションのビルド(Solaris、Linuxの場合)

転送済の資産を使用し、修正済みのビルド制御文からサーバアプリケーションをビルドします。

サーバアプリケーションをビルドした後のサーバ側のディレクトリ構成の例を以下に示します。

サーバアプリケーションのビルド(Windowsの場合)

サーバアプリケーションのソースファイルの追加

COBOLソースファイルフォルダにCOBOL実行基盤インタフェース生成ツールで生成されたCOBOL実行基盤インタフェースソースファイルを登録します。なお、COBOL実行基盤インタフェースと業務処理はあわせて1つのサーバアプリケーションであるため、それぞれを個別のライブラリとして作成することはできません。同じ最終ターゲットファイルのCOBOLソースフォルダに登録してください。

翻訳オプションの追加

翻訳オプションとして以下を選択してください。

作成するサーバアプリケーションに合わせて翻訳オプションを指定してください。

COBOL実行基盤インタフェースライブラリの追加

COBOL実行基盤インタフェースライブラリをリンクする対象に追加します。
リンクするライブラリは、“[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\lib”ディレクトリに格納されています。ライブラリ名は以下のとおりです。

リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ

libapfwcdrcobol.lib
libapfwcblconv.lib

サーバアプリケーションのビルド

上記の設定が完了したら、サーバアプリケーションをビルドします。

資産のサーバ環境への転送(Windowsの場合

定義ファイルおよび、アプリケーションライブラリをサーバへ転送します。