サーバアプリケーションは、COBOL実行基盤インタフェースを含めないで、通常のCOBOLアプリケーションと同じように作成し、コンパイル、リンク、デバッグ、および修正の作業を繰り返します。そのあとで、COBOL実行基盤インタフェースを含めてコンパイル、およびリンクします。
ここでは、COBOL実行基盤インタフェースを含めないサーバアプリケーションのコンパイル、リンク、およびデバッグ方法について説明します。COBOL実行基盤インタフェースを含むサーバアプリケーションのコンパイルおよびリンクについては“9.4.6 COBOL実行基盤インタフェースを含むコンパイル・リンク”を参照してください。
サーバアプリケーションの開発は、基本的にNetCOBOLによるCOBOLアプリケーションの開発と同様です。
ここでは、アプリケーション連携実行基盤のサーバアプリケーションとしてCOBOLアプリケーションを作成する場合に必要な設定について説明します。COBOLアプリケーションを作成する際の一般的な説明については“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL使用手引書”を参照してください。
スレッドモード版のサーバアプリケーションを作成する場合は翻訳オプションTHREAD(MULTI)が必要です。
アプリケーション連携実行基盤で動作するサーバアプリケーションでは以下の翻訳オプションを指定してはいけません。
NOALPHAL
BINARY(WORD,MLBOFF)
BINARY(BYTE)
ASCOMP5(ALL)
ASCOMP5(BINARY)
ASCOMP5(COMP)
参照
そのほかの翻訳オプションについては、“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL 使用手引書”の“翻訳オプション”を参照してください。
データベースアクセス管理機能を使用するプログラムは、プロジェクトでプリコンパイラの設定が必要です。プリコンパイラの設定では埋め込みSQLが記述されたCOBOLソースファイルを入力として設定します。プリコンパイラのコマンドおよびコマンドパラメタは使用するデータベースシステムにあわせて設定してください。指定するコマンドおよびパラメタは、“第14章 データベースアクセス管理機能”を参照してください。
リンクオプションの設定
サーバアプリケーションは、ダイナミックリンクライブラリとしてビルドされるように、リンクオプションを設定してください。
ビルドされるライブラリのファイル名は以下の規則によって命名してください。
lib[任意の名前].so
[任意の名前].dll
データベースアクセス管理機能を使用する場合は、プリコンパイラが使用するライブラリも追加する必要があります。
リンクするライブラリについては、“第14章 データベースアクセス管理機能”を参照してください。
COBOLソースファイルを翻訳し、ターゲットビルド機能を利用してサーバアプリケーションをビルドします。COBOLソースファイルの翻訳については、“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL 使用手引書”を参照してください。
作成したサーバアプリケーションを、NetCOBOLのデバッグ機能を使用してデバッグします。NetCOBOLのデバッグ機能を使用したデバッグ方法については、“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL 使用手引書”を参照してください。